はじめに
この資料では、Microsoft Outlook で受信したメールで文字化けが発生する場合の対処方法を説明します。
文字化けの主な原因は、メールのエンコードの設定です。受信したメールで文字化けが発生する場合は、以下の手順を方法 1 から順番に試し、都度問題が解決できたか確認してください。
方法 1 : Internet Explorer のセキュリティ更新プログラム (KB2467659) をインストールする
「MS10-90: Windows Internet Explorer の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB2416400)」のインストール後に発生する問題を解決する更新プログラムをインストールして、文字化けが解消するか確認してください。
方法 2 : 受信したメールのエンコードを変更する
受信したメールのエンコードを変更して、文字化けが解消するか確認してください。 この手順を実行しても、引き続き文字化けが発生する場合は、メールの送信者に対し、使用する文字やエンコードの変更 (方法 3) および再送信を依頼します。そのメールを再度受信することによって、文字化けが解消するか確認してください。
方法 3 : 送信者側でメールのエンコードを変更する (メール送信者向けの手順)
送信者が Microsoft Outlook を使用している場合に、エンコードを変更してメールを送信する方法を説明します。
この資料は初級レベルから中級レベルのコンピューター ユーザーを対象にしています。
原因
エンコード (encode) とは、"符号化" という意味で、情報を一定の規則に従って他の形式に変換することです。メールは送信の際にエンコードされます。エンコードされたメールはデコードという元に戻す作業が受信の際に行われます。エンコードの方法にはさまざまな種類があり、通常メール ソフトによって自動的に行われていますが、送信側と受信側でエンコードの設定が異なると文字化けが発生します。
エンコードの設定変更で問題が解決できない場合、以下の原因で文字化けが発生している可能性があります。
-
メール ソフトの規格が異なる場合
-
半角カタカナや機種依存文字を使用している場合
-
メール本文にコントロール コードや HTML タグが入っている場合
-
メール サーバーで一部のデータが破損または抜け落ちた場合
方法 1 : Internet Explorer のセキュリティ更新プログラム (KB2467659) をインストールする
「Windows Internet Explorer の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB2416400)」をインストールした後に発生する文字化け問題に有効な方法です。セキュリティ更新プログラム (KB2467659) をインストールすることによって、日本語の JIS エンコーディング自動認識の問題が解決され、文字化けが修復されますので、お使いの OS 環境に該当するリンクをクリックして表示されるダウンロード ページから更新プログラム (KB2467659) をダウンロード、およびインストールして、問題が解決するか確認してください。
注 : インストール実行時に「このコンピューターには Windows 用更新プログラム (KB2467659) が既にインストールされています。」というメッセージが表示された場合、お使いのコンピューターには既にこの更新プログラムがインストールされていますので、方法 2 以降の手順を実行してください。
注 : お使いのコンピューターが 32 ビット版か 64 ビット版かわからない場合は、次のサポート情報を参照して判断してください。
方法 2 : 受信したメールのエンコードを変更する
はじめに、メールのエンコードで [日本語 (自動選択)] を選択して、正常に表示できるか確認します。それでも文字化けが解消しない場合は、さらに [Unicode (UTF-8)] を選択して、正常に表示できるか確認します。
-
[日本語 (自動選択)] を選択する
お使いの Outlook のバージョンに該当するセクションを参照の上、手順に従ってください。手順を実行しても文字化けが解消しない場合は、方法2 - 2. [Unicode (UTF-8)] を選択するへ進みます。Outlook 2003 をお使いの場合
Outlook 2010 をお使いの場合-
文字化けしているメールを開きます。
-
[メッセージ] タブの [移動] セクションにある [アクション] をクリックします。[その他のアクション] 、[エンコード] をポイントして [日本語 (自動選択)] をクリックします。
注 : [日本語 (自動選択)] が表示されていない場合は、さらに [その他] をポイントして、表示される一覧から選択します。
注 : すでに [日本語 (自動選択)] が選択されている場合も、再度 [日本語 (自動選択)] をクリックします。
-
文字化けしているメールを開きます。
-
[メッセージ] タブの [アクション] セクションにある [その他のアクション] をクリックします。[エンコード] をポイントして [日本語 (自動選択)] をクリックします。
注 : [日本語 (自動選択)] が表示されていない場合は、さらに [その他] をポイントして、表示される一覧から選択します。
注 : すでに [日本語 (自動選択)] が選択されている場合も、再度 [日本語 (自動選択)] をクリックします。
-
文字化けしているメールを開きます。
-
[表示] メニューの [エンコード] をポイントして [日本語 (自動選択)] をクリックします。
注 : [エンコード] メニューが表示されていない場合は [表示] メニュー上にマウス ポインターを置いたまま数秒間待つか、メニュー最下部に表示される [展開] ボタンをクリックすると現れます。
注 : [日本語 (自動選択)] が表示されていない場合は、さらに [その他] をポイントして、表示される一覧から選択します。
注 : すでに [日本語 (自動選択)] が選択されている場合も、再度 [日本語 (自動選択)] をクリックします
補足 : 日本語メールで主に使用されるエンコードの種類には、次の 4 つがあります。-
日本語 (自動選択) : 基本的にはこのエンコードを選択します。
-
日本語 (シフト JIS) : Windows 上で一般的に利用されているエンコードです 。
-
日本語 (EUC) : UNIX などで一般的に利用されているエンコードです 。
-
UTF-8 : Unicode によるエンコードの一つです。
-
-
-
[Unicode (UTF-8)] を選択する
方法 2 - 1 [日本語 (自動選択)] を選択するの手順を実行しても文字化けが解消しない場合は、お使いの Outlook バージョンに該当するセクションを参照の上、それぞれ次の手順に従ってください。Outlook 2003 をお使いの場合
Outlook 2010 をお使いの場合-
文字化けしているメールを開きます。
-
[メッセージ] タブの [移動] セクションにある [アクション] をクリックします。[その他のアクション] 、[エンコード] をポイントして [Unicode (UTF-8)] をクリックします。
注 : [Unicode (UTF-8)] が表示されていない場合は、さらに [その他] をポイントして、表示される一覧から選択します。
-
文字化けしているメールを開きます。
-
[メッセージ] タブの [アクション] セクションにある [その他のアクション] をクリックします。[エンコード] をポイントして [Unicode (UTF-8)] をクリックします。
注 : [Unicode (UTF-8)] が表示されていない場合は、さらに [その他] をポイントして、表示される一覧から選択します
-
文字化けしているメールを開きます。
-
[表示] メニューの [エンコード] をポイントして [Unicode (UTF-8)] をクリックします。
注 : [エンコード] メニューが表示されていない場合は [表示] メニュー上にマウス ポインターを置いたまま数秒間待つか、メニュー最下部に表示される [展開] ボタンをクリックすると現れます。
注 : [Unicode (UTF-8)] が表示されていない場合は、さらに [その他] をポイントして、表示される一覧から選択します。
補足 : バージョン 2002 以前の Outlook から、バージョン 2003 以降の Outlook にアップグレードしている場合、Outlook データ ファイル (.pst) が Unicode に未対応であることが原因で文字化けが発生している可能性があります。この場合、エンコードを [日本語 (自動選択)] に変更してから [Unicode (UTF-8)] を選択しなおすことで文字化けを一時的に回避することができますが、根本的に文字化けが発生しないようにするためには、Unicode に対応した Outlook データ ファイルを新規作成し、必要なデータを古いデータ ファイルからインポートします。詳しい方法については 非 Unicode データ ファイル (.pst) を Unicode データファイル (.pst) に変換するを参照してください。
以上の手順を実行しても文字化けが発生する場合は、方法 3 を参照してメールの送信者にエンコードの確認、および変更を依頼してください。 -
方法 3 : 送信者側でメールのエンコードを変更する (メール送信者向けの手順)
Outlook は、初期設定で [日本語 (JIS)] エンコードを使用してメールを送信します。文字化けしているメールの送信者が Outlook を使用している場合、送信者側でメールのエンコード設定を変更してから再度送信してもらうことによって、受信者側でメールが正常に表示できる場合があります。ここでは、送信者側の Outlook でメールのエンコード設定を変更する方法について説明します。
送信者が Outlook 2003 をお使いの場合
送信者が Outlook 2010 をお使いの場合
-
[ファイル] タブをクリックし、[オプション] をクリックします。
-
[Outlook のオプション] ダイアログボックス左側のメニューで、[詳細設定] をクリックします。
-
右側の画面を下へスクロールして [文字設定オプション] セクションを表示します。
-
[送信メッセージのエンコード方法を自動選択する] チェック ボックスにチェックが入っている場合は、クリックしてチェックを外します。
-
[送信メッセージで優先使用するエンコード方法] リストから、[日本語 (JIS)]、[日本語 (JIS 1 バイト カタカナ可)]、[日本語 (シフト JIS)]、[日本語 (EUC)]、[Unicode (UTF-8)] のいずれかのエンコードをクリックします。
補足 : 送信するメールに設定できる日本語のエンコードの種類には、次のものがあります。-
日本語 (JIS) : Outlook の既定値です。基本的にはこのエンコードを選択します。
-
日本語 (JIS 1 バイト カタカナ可) : 半角カタカナを使用する場合に選択するエンコードです。
-
日本語 (シフト JIS) : Windows 上で一般的に利用されているエンコードです。
-
日本語 (EUC) : UNIX などで一般的に利用されているエンコードです。
-
UTF-8 : Unicode によるエンコードの一つです。
注 : [日本語 (JIS)] 以外のエンコードを選択してメールを送信する場合、送ったメールが受信者側で文字化けしないようにするためには、受信者側のメールソフトがそのエンコード方式に対応しているか、あらかじめ確認する必要があります。 -
-
[OK] をクリックして [Outlook のオプション] ダイアログ ボックスを閉じます。
-
メールを再送信して、相手が受信したメールが文字化けしないか確認してください。
-
[ツール] をクリックし、[オプション] をクリックします。
-
[メール形式] タブをクリックし、[文字設定オプション] をクリックします。[文字設定オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
-
[送信メッセージのエンコード方法を自動選択する] チェック ボックスにチェックが入っている場合は、クリックしてチェックを外します。 次に、[エンコードオプション] の [送信メッセージで優先使用するエンコード方法] ボックスの一覧から、[日本語 (JIS)]、[日本語 (JIS 1 バイト カタカナ可)]、[日本語 (シフト JIS)]、[日本語 (EUC)]、[Unicode (UTF-8)] のいずれかのエンコードをクリックします。
補足 : 送信するメールに設定できる日本語のエンコードの種類には、次のものがあります。-
日本語 (JIS) : 基本的にはこのエンコードを選択します。
-
日本語 (JIS 1 バイト カタカナ可) : 半角カタカナを使用する場合に選択するエンコードです。
-
日本語 (シフト JIS) : Windows 上で一般的に利用されているエンコードです。
-
日本語 (EUC) : UNIX などで一般的に利用されているエンコードです。
-
UTF-8 : Unicode によるエンコードの一つです。
注 : [日本語 (JIS)] 以外のエンコードを選択してメールを送信する場合、送ったメールが受信者側で文字化けしないようにするためには、受信者側のメールソフトがそのエンコード方式に対応しているか、あらかじめ確認する必要があります。 -
-
[OK] をクリックして [文字設定オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。
-
[OK] をクリックして [オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。
-
メールを再送信して、相手が受信したメールが文字化けしないか確認してください。
-
[ツール] をクリックし、[オプション] をクリックします。
-
[メール形式] タブをクリックし、[文字設定オプション] をクリックします。[文字設定オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
-
[送信メッセージのエンコード方法を自動選択する] チェック ボックスにチェックが入っている場合は、クリックしてチェックを外します。 次に、[エンコードオプション] の [送信メッセージで優先使用するエンコード方法] ボックスの一覧から、[日本語 (JIS)]、[日本語 (JIS 1 バイト カタカナ可)]、[日本語 (シフト JIS)]、[日本語 (EUC)]、[Unicode (UTF-8)] のいずれかのエンコードをクリックします。
補足 : 送信するメールに設定できる日本語のエンコードの種類には、次のものがあります。-
日本語 (JIS) : 基本的にはこのエンコードを選択します。
-
日本語 (JIS 1 バイト カタカナ可) : 半角カタカナを使用する場合に選択するエンコードです。
-
日本語 (シフト JIS) : Windows 上で一般的に利用されているエンコードです。
-
日本語 (EUC) : UNIX などで一般的に利用されているエンコードです。
-
UTF-8:Unicode によるエンコードの一つです。
注 : [日本語 (JIS)] 以外のエンコードを選択してメールを送信する場合、送ったメールが受信者側で文字化けしないようにするためには、受信者側のメールソフトがそのエンコード方式に対応しているか、あらかじめ確認する必要があります。 -
-
[OK] をクリックして [文字設定オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。
-
[OK] をクリックして [オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。
-
メールを再送信して、相手が受信したメールが文字化けしないか確認してください。
関連情報
Microsoft Outlook Express 6 における文字化けの対処方法については、次のサポート技術情報を参照してください。
Outlook Express 6 で受信したメールで文字化けが発生する (2725566)