はじめに
この資料では、Windows XP で今まで使っていた Outlook Express (OE) のメール データを、別の Windows 8 コンピューターで使う Microsoft Outlook 2013 (以下 Outlook) の 32 ビット版に移行する (引き継ぐ) 方法について説明します。
注 1 : この資料は、今まで使っていたメール ソフトウェアが Outlook Express である場合にのみ有効です。お使いだったメール ソフトウェアが Outlook Express であるかどうか確認するには、次のマイクロソフト サポート情報を参照して判断してください。Outlook Express 以外のメール ソフトウェアをお使いだった場合は、関連情報に記載した別資料を参照してください。
初心者でもわかる ! Windows 7 の Outlook 2010 へのメールデータ移行術 "メールソフトの識別方法"
注 2 : この資料の手順は、移行元・移行先どちらについても、そのコンピューターに対する管理者アカウントをもつユーザーが行う必要があります。管理者アカウントについての詳しい情報は、以下のサポート技術情報を参照してください。
Windows 7 または Windows Vista で管理者アカウントのパスワード入力を求められた! (961512)
今まで使っていたメール ソフトが Windows メールまたは Windows Live メールだった場合など、この資料の説明以外の移行シナリオについては、関連情報に記載した資料を参照してください。
注 3 : この資料の手順は、移行先の Outlook 2013 が「32 ビット版」であることを前提にしています。「64 ビット版」の Outlook 2013 をお使いの場合、この資料の手順でメールデータを移行することはできません。詳細は、以下のサポート技術情報を参照してください。
インターネット メールやアドレスを Outlook 2013 (64 ビット) に移動する際の問題 (2796528)
お使いの Outlook 2013 が 32 ビット版か 64 ビット版かを確認するには、[ファイル] タブをクリックし、左側のメニューの [Office アカウント] をクリックして、右側にある [Outlook のバージョン情報] ボタンをクリックします。表示される [Microsoft Outlook のバージョン情報] 画面上部に記載されています。
概要
この資料で説明するシナリオでは、以下のメール関連データが移行されます。
-
メール …… これまでに送受信していたメール
-
アドレス帳 …… 送受信していた相手のメールアドレスなどのリスト
注 : 「アカウント設定 …… メール アドレスや、送受信を行うための設定」は、ステップ 4 で再設定を行います。
行う作業は、合計 4 ステップあります。ステップ 1 から順番に各手順を行ってください。
-
OE のメールとアドレス帳を Windows Live メールへ移行する
ステップ 1. 「Outlook Express (OE) のメール データを、別の Windows 8 の Windows Live メールへ移行する方法 (2771458)」の手順を実行する -
Windows Live メールのメールとアドレス帳を Outlook へ移行する
ステップ 2. Windows Live メールのメールを Outlook へ移行する
ステップ 3. Windows Live メールのアドレス帳を Outlook へ移行する -
Outlook でメール アカウントを設定する
ステップ 4. 「Outlook 2013 で電子メール アカウントを設定する方法 (2179235)」の手順を実行する
注: 弊社では「ステップ 2」で Windows Live メールから Outlook にエクスポートする際に不具合があるために移行後の Outlook で以下の問題が発生することを確認しています。これらの現象を回避する方法はありません。
・移行したメッセージに対して返信すると、宛先に表示名の文字だけが表示されるがメールアドレスが含まれないため返信できない
・移行した未読メールを開くと強調文字から標準文字に変わるが、アイコンが未開封アイコンのままで開封済みアイコンにならない
・メッセージ ヘッダーは移行対象ではないため移行されない
OE のメールとアドレス帳を Windows Live メールへ移行する
ステップ 1. 「Outlook Express (OE) のメール データを、別の Windows 8 の Windows Live メールへ移行する方法 (2771458)」の手順を実行する
Windows XP コンピューター上で使用していた OE のメール データを、別の Windows 8 PC 上で使用する Outlook へ移行するには、まず Windows 8 上の Windows Live メールへデータを移行しておきます。以下のサポート技術情報で具体的な手順が案内されていますので、指示に従って完了してください。
注: Windows Live メールから Outlook へ「アカウント設定」を移行することはできません。この資料のステップ 4. で電子メール アカウントを再設定しますので、資料 2771458 の「アカウント設定」部分に関する作業は行う必要はありません。ただし、説明の意味がよくわからない場合は資料 2771458 の手順をすべて実行してください。
Outlook Express (OE) のメール データを、別の Windows 8 の Windows Live メールへ移行する方法 (2771458)
参考: キーボードの Shift キーを押しながら上のリンクをクリックすると、この資料の内容を表示したままリンク先の資料を表示することができるので便利です。
必要な手順が完了し、「メール」および「アドレス帳」のデータを Windows Live メールに移行できたら、ステップ 2 に進みます。
Windows Live メールのメールとアドレス帳を Outlook へ移行する
Windows 8 パソコン上での作業です。以下の説明では、マウスを使用する場合の「クリック」操作と、タブレットのタッチを使用する場合の「タップ」操作とを、一律「クリック」と表記します。
ステップ 2. Windows Live メールのメールを Outlook へ移行する
-
Outlook を起動する
注: 「Outlook 2013 へようこそ」画面が表示された場合は、次の手順で画面を閉じます。この画面が表示されない場合は、そのまま 2 へ進んでください。-
[次へ] をクリック
-
[いいえ] を選択し [次へ] をクリック
-
[電子メール アカウントを設定しないで Outlook を使う] にチェックを入れ [完了] をクリック
-
-
Windows Live メールを起動する
-
[ファイル] をクリックし、[電子メールのエクスポート] へマウス カーソルを移動して [電子メール メッセージ] をクリック
-
[Microsoft Exchange] を選択して [次へ] をクリック
-
[OK] をクリック
-
[すべてのフォルダー] を選択して [OK] をクリック
-
[完了] をクリック
-
起動しておいた Outlook に移動する
-
フォルダー ウィンドウが表示されていない場合は > をクリックして表示する
-
Windows Live メールからインポートしたフォルダー (この例では “メールデータ”) の左横にある三角をクリック
-
Windows Live メールから、メールが移行されたことを確認
以上で Outlook へのメールの移行が完了しました。
ステップ 3. Windows Live メールのアドレス帳を Outlook へ移行する
-
Windows Live メールを起動する
-
[アドレス帳] フォルダーをクリック
-
[ホーム] タブの [ツール] にある [エクスポート] をクリックし、[カンマ区切り (.CSV)] をクリック
-
[参照] をクリック
-
[デスクトップ] をクリックし、[ファイル名] に “アドレス帳” と入力して [保存] をクリック
-
[次へ] をクリック
-
[エクスポートするフィールドを選択してください] リストで、「名前」のチェックを外し、「名」と「姓」にチェックを入れる
-
[完了] をクリック
-
デスクトップに [アドレス帳] ファイルが作成されたことを確認
-
次にメモ帳を起動して、[アドレス帳] ファイルを Outlook が読み込める文字形式に変換します
-
マウス カーソルを画面右上隅へ移動
-
チャームの [検索] をクリック
-
[検索] ボックスの下に表示されるカテゴリーで [アプリ] をクリック
-
[検索] ボックスに “めも” と入力
-
左側の結果に表示される [メモ帳] をクリック
-
デスクトップで開いたメモ帳 ウィンドウの中に、[アドレス帳] ファイルをドラッグアンド ドロップ
-
メモ帳の [ファイル] メニューをクリックし、[名前を付けて保存] をクリック
-
[文字コード] の横にある下矢印をクリックし、[ANSI] を選択
-
[ファイルの種類] で [すべてのファイル] を選択
-
[保存] をクリックし、[上書きしますか?] 画面で [はい] をクリック
-
メモ帳を閉じる
以上で変換が完了しました。引き続き Outlook での作業に移ります。
-
-
Outlook を起動し、[ファイル] タブをクリック
-
[開く/エクスポート] の [インポート/エクスポート] をクリック
-
[他のプログラムまたはファイルからのインポート] をクリックし [次へ] をクリック
-
[テキスト ファイル (カンマ区切り)] をクリックし [次へ] をクリック
-
[参照] をクリック
-
[デスクトップ] をクリックし、[アドレス帳] をクリックして [開く] をクリック
-
[次へ] をクリック
-
[インポート先のフォルダー] で、[連絡先] をクリックして [次へ] をクリック
注 : このタイミングで次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。
この場合、インポートしようとしている「アドレス帳」ファイルが、Microsoft Excel など他のプログラムで開かれている可能性がありますので、開いている「アドレス帳」ファイルを閉じてから再度 [次へ] をクリックします。 -
[フィールドの一致] をクリック
-
[フィールドの一致] 画面の内容を確認し [OK] をクリック
補足: [フィールドの一致] 画面の右側 [インポート/エクスポート先] に、Outlook が用意しているデータ項目名 ([フィールド]) と、インポートを行った「アドレス帳」ファイルに含まれている項目名 ([元のフィールド]) とが並んで表記されます。「アドレス帳」ファイルに含まれていても、Outlook のフィールド項目の横の [元のフィールド] 欄が空白になっていると、その項目のデータはインポートされません。項目をインポートするには、左側 [インポート/エクスポート元] 一覧に表示されている項目を、右側 [インポート/エクスポート先] 一覧の [フィールド] 項目の上に重ねるようにドラッグ アンド ドロップします。
-
必要な作業が済んだら、[完了] をクリック
-
アドレスのインポートが完了したら、[連絡先] をクリックしてデータがインポートされたことを確認
Outlook でメール アカウントを設定する
ステップ 4. 「Outlook 2013 で電子メール アカウントを設定する方法 (2179235)」の手順を実行する
ここまでの手順で、メールおよびアドレス帳の移行が完了しています。最後に、今までメールの送受信に使っていたメール アカウントを Outlook 2013 で設定します。
以下のサポート情報の「Outlook 2013 で電子メール アカウントを設定する方法」の手順を上から順に実行し、メールの送受信に使っていたアカウントを正しく設定してください。
Outlook 2013 または Outlook 2010 で電子メール アカウントを設定する方法 (2179235)
参考: キーボードの Shift キーを押しながら上のリンクをクリックすると、この資料の内容を表示したままリンク先の資料を表示することができるので便利です。
関連情報
この資料で説明した以外のメール データ移行シナリオについては、次の関連情報を参照してください。