現象
SharePoint Server の予定表で、定期的な予定の一つを、翌開催日以降に変更した場合、Outlook クライアントで同期を行うとエラーが発生します。
以下のシナリオを想定します。
- SharePoint Server の予定表で、定期的な週次の予定を作成します
- 週次の予定の1つを、翌開催日以降に変更します
- Outlook クライアントで同期処理を行います
- 以下のエラーが記録されます
タスク 'SharePoint' でエラー (0x80004005) が報告されました: 'Outlook 上では、同じ定期的な予定アイテムで、後半に発生する予定はスキップできません。"<アイテム名>" (開始時間: ___場所: ___サーバー時間) はコピーされませんでした。
1 つまたは複数のアイテムのコピーに失敗しました。詳細については、ログ ファイル を参照してください。'
原因
Microsoft Outlook クライアントでは、定期的な予定の処理において、特定の実施予定を、次の開催日以降にスキップすることを許可していません。
一方、SharePoint Server の予定表では、特定の実施予定を、次の開催日以降にスキップすることに対するチェック処理を行っていないため、その操作が許可されます。この操作に対するチェック機能に差異があることから、Microsoft Outlook クライアントの同期処理でエラーが発生します。
回避策
Microsoft Outlook クライアントと正常に同期処理を行うために、SharePoint Server 上では定期的な予定の日程を翌開催日以降に変更しないようにします。
状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。
詳細
以下の操作を行うことにより、現象が発生します。
1). SharePoint Server で予定表を作成します。
2). 定期的なイベントを作成します。(例 : 毎週木曜日、開始日 1/1/2015)
3). 特定の日のイベントを、翌開催日以降に変更します (例 : 1/1/2015 のイベントを、1/9/2015 に変更する)
4). Outlook クライアントで、同期を行います。まだ、Outlook クライアントと接続していない場合には、予定表のリボンから [予定表] – [Outlook に接続] を行い、Outlook クライアントと接続します。
5). Outlook クライアントにおいて、エラーが表示されます。