概要
この資料では Windows CE ベースのデバイスを開発するメーカー様を対象にして、Windows CE エラーレポーティング機能のダンプファイル生成について説明します。
現象
Windows CE ベースのデバイス上で、既定では、プログラムが明示的にハンドリングしない例外エラー (Second Chance Exception) が発生した時だけ、ダンプファイルの出力が行われます。プログラムが、 _try / _except / _catch などにより初回例外エラー (First Chance Exception) をハンドリングする場合は、エラー レポーティングによるダンプ ファイルの出力を行いません。
解決方法
デバッグやトラブル シューティングの目的で、システム内で発生する全ての例外エラーをダンプ ファイルとして出力する必要がある場合は、次のレジストリを設定します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\ErrorReporting\DumpSettings]
"DumpFirstChance"=dword:1 ; 0 = Capture Second Chance, 1 = Capture First Chance
注意:上記レジストリを使用するには、Windows CE の OS イメージに、Platform Builder のカタログから Windows CE のエラーレポート機能を含める必要があります。
必要なコンポネント :
- エラー レポート転送ドライバー ( SYSGEN_WATSON_XFER )
- エラー レポート生成プログラム ( SYSGEN_WATSON_DMPGEN )
関連情報
Windows CE のエラーレポートに関するほかのレジストリについては、下記のドキュメントをご参照ください。
Windows CE のダンプ ファイルを解析する方法については、下記のドキュメントをご参照ください。
例外エラーに関する参考情報