現象
次のような状況を想定します。次のいずれかのファイル形式を使用している文書を Microsoft Office Word 2010 で開こうとします。
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Word 文書 (.docx)
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Word マクロ有効文書 (.docm)
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Word テンプレート (.dotx)
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Word マクロ有効テンプレート (.dotm)
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Word XML 文書 (.xml)
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Word 2003 XML 文書 (.xml)
文書を開くと、文書内のすべてのカスタム XML マークアップが削除されています。
詳細
2010 年 1 月 10 日以降にマイクロソフトにより配布される Word のバージョンは、.docx、.docm、.dotx、.dotm、または .xml ファイル内に含まれている可能性があるカスタム XML マークアップを読み取りません。Word 2010 は、引き続きこれらのファイルを開くことができますが、カスタム XML マークアップは削除されます。
Word 文書内のカスタム XML マークアップは、文書内でテキストを囲むピンク色 (既定の色) のタグ名として表示されます。
カスタム XML マークアップの削除は、2009 年 12 月 22 日の米国における裁判所の裁定の結果です。マイクロソフトから Word 2010 を購入またはライセンス使用するお客様のソフトウェアには、特定のカスタム XML タグ付け実装が含まれていません。
Word の次の機能は、更新による影響を受けません。
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コンテンツ コントロールは影響受けません。コンテンツ コントロールは、文書のコンテンツを構造化し、コンテンツをカスタム XML 部分にマッピングするための一般的な方法です。
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Open XML 標準 (すべての ECMA および ISO のバージョン) は影響を受けません。
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Word 97-2003 文書 (.doc) ファイル内に保存されているカスタム XML マークアップは影響を受けません。
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リボン XML およびリボン機能拡張は影響を受けません。
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カスタム XML 部分は影響を受けません。カスタム XML 部分の詳細については、次の MSDN Web サイトを参照してください。
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Word オブジェクト モデルは影響を受けません。ただし、カスタム XML マークアップを処理する一部のオブジェクト モデルのメソッドは、異なる結果を返す場合があります。
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TransformDocument メソッドは引き続き動作しますが、変換の結果の内部にあるカスタム XML マークアップは削除されます。
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InsertXML メソッドは引き続き動作しますが、コンテンツが挿入される前に、存在するカスタム XML マークアップは削除されます。
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注: カスタム XML マークアップを使用するソリューションの開発者である場合は、カスタム XML マークアップのサポートが使用できなくなったことに注意してください。カスタム XML マークアップを使用することで実装されるシナリオの多くは、コンテンツ コントロール、フォーム フィールド、ブックマークなどの Word 2007 および Word 2010 で使用可能な代替技術を使用して実装することができます。たとえば、以下の資料で説明されているように、開発者は、ブックマークなどの他のテクノロジに加えてコンテンツ コントロールを使用することで、構造化された文書を作成して構造化されたコンテンツに任意の値を割り当てるために使用できます。これらの任意の値を使用して、コンテンツの各部分に意味論的意味を割り当てることができます。
コンテンツ コントロールの詳細については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
関連情報
Office Word 更新プログラム (2010 年 1 月) について
エラー メッセージ "このファイルには、Word でサポートされなくなったユーザー設定の XML 要素が含まれています" が Word で文書を開こうとすると表示される