ここでは、Microsoft Excel の IRR 関数の書式および使用法について説明します。
説明
"値" に指定した数値で表される一連のキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。 これらのキャッシュ フローは、投資の場合と同じように均一にする必要がありません。 ただし、キャッシュ フローとは、月次や年次など、定期的に発生するものでなければなりません。 内部利益率は、一定の期間ごとに発生する支払い (負の値) と収益 (正の値) から成る投資に対する受取利率です。
書式
IRR(値, [推定値])
IRR 関数の書式には、次の引数があります。
値: 必須。 内部収益率を計算する数値を含む配列またはセルへの参照。
- 内部利益率を計算するには、正の値と負の値が範囲に少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。
- IRR 関数では、値の順序がキャッシュ フローの順序であると見なされます。 支払額と収益額を入力する際は、その順序に注意してください。
- 範囲に文字列、論理値、または空白セルが含まれる場合、これらは無視されます。
推測: オプション。 IRR 関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。
- IRR 関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。 推定値を初期値とし、計算結果の誤差が 0.00001% になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。 反復計算を 20 回行っても結果が得られない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
- ほとんどの場合、IRR 関数の計算で推定値を指定する必要はありません。 推定値を省略すると、0.1 (10%) が指定されたと見なされます。
- IRR でエラー値 #NUM! が返される場合、または結果が予測した値に近くない場合は、推定値を変えてやり直してください。
解説
IRR 関数は、正味現在価値を返す NPV 関数と相互に関連しています。 IRR 関数の計算結果は、正味現在価値が 0 (ゼロ) であるときの利益率となります。 次の数式は、NPV 関数と IRR 関数との関係を示しています。
NPV(IRR(A2:A7),A2:A7) = 1.79E-09 [IRR 関数の精度の範囲では、値は事実上 0 (ゼロ) に相当します]
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
| データ | 説明 | |
|---|---|---|
| -¥70,000 | 初期投資額 | |
| ¥12,000 | 1 年目の収益 | |
| ¥15,000 | 2 年目の収益 | |
| ¥18,000 | 3 年目の収益 | |
| ¥21,000 | 4 年目の収益 | |
| ¥26,000 | 5 年目の収益 | |
| 数式 | 説明 | 結果 |
| =IRR(A2:A6) | 上記投資に対する 4 年後の内部利益率を求めます | -2.1% |
| =IRR(A2:A7) | 上記投資に対する 5 年後の内部利益率を求めます | 8.7% |
| =IRR(A2:A4,-10%) | 2 年後の内部利益率を求めるには、推定値を指定する必要があります (この例では -10%)。 | -44.4% |