問題
Exchange OnlineまたはオンプレミスのMicrosoft Exchange Serverでは、次の問題が発生します。
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トランスポートルールとメールボックスルールは、特定のメールボックスに対して機能しません。 ただし、ルールは手動で実行すると、そのメールボックスで正しく実行されます。
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organization内の JournalingReportNdrTo メールボックスに配信される一般的な電子メール メッセージは、設計どおりにジャーナル処理されません。
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不在時メッセージなどの自動応答は、ユーザーに対して送信されません。
解決方法
これらの問題を解決するには、JournalingReportNdrTo をExchange Onlineの外部アドレスに設定します。 オンプレミスのExchange Serverで、JournalingReportNdrTo をトランスポート ルールやメールボックスのない専用メールボックスに設定するか、外部アドレスに設定します。
JournalingReportNdrTo プロパティの既定値は、Exchange Onlineとオンプレミスの両方のExchange Serverに$nullされます。 プロパティをメールボックスのメール アドレスに設定した後、別のメール アドレスに設定できます。 ただし、$nullに戻すことはできません。
「問題」セクションに記載されている問題を解決するには、次の手順に従います。
Exchange Online
Exchange Online PowerShell の使用
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次のコマンドレットを実行します。
set-transportconfig -JournalingReportNdrTo <user@contoso.com>
注 この例では、<user@contoso.com> プレースホルダーは、NDR を送信する必要がある外部アドレスを表します。
Exchange 管理センターの使用
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管理者アカウントを使用して Exchange 管理センター にサインインします。
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[コンプライアンス管理 ] > [ジャーナル ルール] を選択します。
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[ 配信不能な仕訳帳レポートをに送信する ] 設定の値を確認します。
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NDR を送信する必要がある外部連絡先を選択するには、[アドレスの選択] > [参照] を選択します。
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[保存] を選択します。
注 JournalingReportNdrTo の値をアドレスに設定していない場合、ジャーナリング先が仕訳帳レポートを拒否すると、仕訳帳レポートが失われる可能性があります。 そのため、この値を外部アドレスに設定することをお勧めします。
オンプレミスのExchange Server
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Exchange 管理シェルを開き、次のコマンドレットを実行します。
Get-TransportConfig | fl JournalingReportNdrTo*
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影響を受けるメールボックスが出力に一覧表示されていることを確認します。
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次のコマンドレットを実行します。
Set-TransportConfig –JournalingReportNdrTo <EmailAddress>
注 <EmailAddress>値を専用メールボックスまたは外部アドレスに設定することをお勧めします。 アドレスに値を設定しない場合、仕訳帳の宛先が仕訳帳レポートを拒否すると、仕訳帳レポートが失われる可能性があります。
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次のコマンドレットを実行します。
Get-TransportConfig | fl JournalingReportNdrTo*
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影響を受けるメールボックスが出力に一覧表示されていないことを確認します。
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