設定を使用してデータベースを開いた場合の処理を指定した Microsoft Access データベース、これらの設定をバイパスして、データベースへのフル アクセスを再び回復できます。 たとえば、[Access のオプション] ダイアログボックスから、または AutoExec マクロを作成するか、Open データベースを使用して現在のデータベースのオプションを イベント プロシージャ。 データベースにスタートアップ オプション設定がある場合、この記事ではデータベースをバイパスする方法について説明します。
すべてのスタートアップ オプションをバイパスするには、次の手順を実行します。
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Shift キーを押しながらデータベースを開く。
データベースのマクロのセキュリティ設定によっては、起動時に 1 つ以上のセキュリティ メッセージが表示される場合があります。
注: Shift キーを押しながらすべてのセキュリティ メッセージを閉じる必要があります。または、起動オプションがバイパスされません。
Shift キーを押しながらデータベースを開いた場合、[Accessのオプション] ダイアログ ボックスの [現在のデータベース] ページで設定されているオプションの多くはバイパスされます。 これらのオプションを変更するには、次の操作を行います。
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[ファイル] タブをクリックし、[オプション] をクリックします。
[Access のオプション] ボックス が開きます。
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[ カレント データベース] をクリックし、現在のデータベースの設定を変更します。
注: 変更を有効にするために、データベースを閉じてもう一度開く必要がある場合があります。
次の表は、[カレント データベース] ページの各設定と、Shift キーを押しながらデータベースを開いた場合の動作を示しています。
オプション グループ |
設定 |
スタートアップ オプションがバイパスされた場合の動作 |
アプリケーション オプション |
[アプリケーション タイトル] |
カスタム アプリケーションのタイトルは表示されません。 |
[アプリケーション アイコン] |
カスタム アプリケーション アイコンは表示されません。 |
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[フォームの表示] |
指定されたフォームは表示されません。フォームのイベント プロシージャは実行されません。 |
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Web 表示フォーム |
指定された Web フォームが存在する場合にのみ使用できます。 使用可能な場合、指定された Web フォームは表示されません。フォームのイベント プロシージャはいずれも実行されません。 |
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ナビゲーション |
[ナビゲーション ウィンドウを表示する] |
このオプションが選択されていない場合でも、ナビゲーション ウィンドウが表示されます。 |
リボンとツール バーのオプション |
[リボン名] |
指定されたカスタム リボンは表示されません。 |
[すべてのメニューを表示する] |
リボンのすべての既定のタブは、設定に関係なく表示されます。 |
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[既定のショートカット メニュー] |
設定に関係なく、すべての既定のショートカット メニューが表示されます。 |
カレント データベースのオプションを設定する方法の詳細については、「一元管理された場所から現在のデータベースのユーザー オプションを設定する」 を参照してください。
AutoExec という名前の Access マクロをデータベースに追加すると、通常、このマクロはデータベースを開くたび実行されます。 スタートアップ オプションをバイパスすると、AutoExec マクロは実行されません。
データベースに複数のユーザーが存在する場合は、ユーザーがスタートアップ オプションをバイパスするのを防ぐ方法があります。 バイパス (SHIFT) キーを無効にするには、Visual Basic for Applications (VBA) コードを使用して AllowBypassKey プロパティを False に設定 します。
AllowBypassKey プロパティでは、次の設定が使用されます。
設定 |
説明 |
True |
ユーザーが Shift キーを使用して、スタートアップ プロパティおよび AutoExec マクロの読み込みを回避できるようにします。 |
False |
ユーザーが Shift キーを使用して、スタートアップ プロパティおよび AutoExec マクロの読み込みを回避することを禁止します。 |
このプロパティは、既定のコードまたは VBA マクロ 使用して設定できます。
マクロを使用 して AllowBypassKey プロパティを設定するには、次の方法でプロパティを作成する必要があります。
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Microsoft Access データベース (.mdb または .accdb) で、CreateProperty メソッドを使用してプロパティを作成し、Database オブジェクトの Properties コレクションにその作成したプロパティを追加することで、プロパティを追加できます。
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Microsoft Access プロジェクト (.adp) で、Add メソッドを使用することで、CurrentProject オブジェクトの AccessObjectProperties コレクションにプロパティを追加できます。
AllowBypassKey プロパティの設定は、次にアプリケーション データベースが開くまで有効になっていません。