このドキュメントでは、Excel がブックに保存する計算チェーン メタデータについて説明します。
計算チェーンとは
Excel 数式は、他の数式の結果を参照できます。 これは、スプレッドシート作成の中核となる他の数式の結果に基づいて数式を構築できる強力な概念です。 ブック内の数式を最適に計算するために、Excel では、ブック内のすべての数式の計算順序を追跡するデータ構造が作成および維持されます。これは計算チェーンです。
計算チェーンがブックに保存される理由
計算チェーンが最適化された状態に収まるには、複数の編集と計算が必要になる場合があります。 計算チェーンを並べ替えずにブック内の数式を計算できる場合、計算チェーンは最適化された状態になります。
パフォーマンスを向上させるために、Excel では、ブック内の数式の最後の計算順序を指定する計算チェーンの現在の状態が保存されるため、ファイルの読み込みごとに最初から開始する必要はありません。
計算チェーンの状態はブックとどのように関連していますか?
計算チェーンは動的構造であり、ブックを編集または計算するときに並べ替えることができます。 任意のブックに対して、複数の有効な計算チェーンが存在する可能性があります。 また、計算チェーンごとに、ブックの編集や計算のさまざまな組み合わせがあり、その計算チェーンが生成される可能性があります。