ここでは、Microsoft Excel の F.DIST 関数の書式および使用法について説明します。
説明
F 分布の確率関数の値を返します。 この関数を使用すると、2 組のデータを比較してばらつきに差異があるかどうかを判断できます。 たとえば、高校に入学する男女のテスト スコアを調べ、女性のばらつきが男性と異なるかどうかを判断できます。
書式
F.DIST(X,自由度 1,自由度 2,関数形式)
F.DIST 関数の書式には、次の引数があります。
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X 必ず指定します。 関数に代入する値を指定します。
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自由度 1 必ず指定します。 自由度の分子を指定します。
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自由度 2 必ず指定します。 自由度の分母を指定します。
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累積 必ず指定します。 計算に使用する関数の形式を論理値で指定します。 累積が TRUE の場合、F.DIST は累積分布関数を返します。FALSE の場合、確率密度関数が返されます。
解説
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引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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x に負の数を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
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自由度 1 または自由度 2 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
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自由度 1 < 1 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
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自由度 2 < 1 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
---|---|---|
15.2069 |
関数に代入する値 |
|
6 |
自由度の分子 |
|
4 |
自由度の分母 |
|
数式 |
説明 |
計算結果 |
=F.DIST(A2,A3,A4,TRUE) |
累積分布関数を使った F の確率 (TRUE 累積引数) |
0.99 |
=F.DIST(A2,A3,A4,FALSE) |
確率密度関数を使った F の確率 (FALSE 累積引数) |
0.0012238 |
補足説明
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