ここでは、Microsoft Excel の GAMMA.INV 関数の書式および使用法について説明します。
ガンマ分布の累積分布関数の逆関数の値を返します。 p = GAMMA.DIST(x,...) の場合、GAMMA.INV(p,...) = x になります。 この関数は、正規分布に従わないと見られる変数を分析する場合に使います。
書式
GAMMA.INV(確率,α,β)
GAMMA.INV 関数の書式には、次の引数があります。
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確率 必ず指定します。 ガンマ分布における確率を指定します。
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α 必ず指定します。 分布に対するパラメーターを指定します。
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β 必ず指定します。 分布に対するパラメーターを指定します。 β= 1 の場合、標準ガンマ分布の値が返されます。
解説
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引数に文字列を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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確率 < 0、または確率 > 1 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
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α ≦ 0 または β ≦ 0 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
確率の値が指定されると、GAMMA.DIST(x, α, β, TRUE) = 確率となるような値 x がシークされます。 したがって、GAMMA.INV 関数の精度は GAMMA.DIST 関数の精度に依存します。 GAMMA.INV 関数では、反復計算の手法が利用されます。 64 回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値 #N/A が返されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
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0.068094 |
ガンマ確率分布における確率 |
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9 |
分布の α パラメーター |
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2 |
分布の β パラメーター |
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数式 |
説明 |
計算結果 |
=GAMMA.INV(A2,A3,A4) |
A2、A3、A4 の中の x、α、β 引数に対するガンマ分布の累積分布関数の逆関数の値を求めます。 |
10.0000112 |