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ここでは、Microsoft Excel の OFFSET 関数の書式および使用法について説明します。

説明

セルまたはセル範囲から指定された行数と列数だけシフトした位置にあるセル範囲の参照を返します。 返されるセル参照は、単一のセル、セル範囲のいずれかの参照です。 また、返されるセル参照の行数と列数を指定することもできます。

書式

OFFSET(基準, 行数, 列数, [高さ], [幅])

OFFSET 関数の書式には、次の引数があります。

  • 参照    必ず指定します。 オフセットの基準となる参照を指定します。 参照は、セルまたは隣接するセル範囲を参照する必要があり、それ以外の場合は、エラー値 #VALUE! が返されます。

  • 行数    必ず指定します。 基準の左上隅のセルを上方向または下方向へシフトする距離を行数単位で指定します。 行数に 5 を指定すると、オフセット参照の左上隅のセルは、基準の左上隅のセルから 5 行下方向へシフトします。 行数に正の数を指定すると開始位置の下方向へシフトし、負の数を指定すると開始位置の上方向へシフトします。

  • 列数    必ず指定します。 結果の左上隅のセルを左方向または右方向へシフトする距離を列数単位で指定します。 列数に 5 を指定すると、オフセット参照の左上隅のセルは、基準の左上隅のセルから 5 列右方向へシフトします。 列数に正の数を指定すると開始位置から右方向へシフトし、負の数を指定すると開始位置から左方向へシフトします。

  • [高さ]    省略可能です。 オフセット参照の行数を指定します。 高さは正の数である必要がありま。

  • 太さ    省略可能です。 オフセット参照の列数を指定します。 幅は正の数である必要があります。

解説

  • 参照する行または列がワークシートの端よりも外側になる場合は、エラー値 #REF! が返されます。

  • 高さまたは幅を省略すると、基準のセル範囲と同じ行数または列数であると見なされます。

  • OFFSET 関数は、実際にセルを移動させたり、選択対象を変更したりしないで、ただセル参照を返すだけです。 OFFSET 関数は、セル参照を引数として使う関数と共に使います。 たとえば、数式 SUM(OFFSET(C2,1,2,3,1)) では、セル C2 を基準とし、セル C2 から下方向に 1 行、右方向に 2 列シフトし、高さが 3 行で幅が 1 列のセル範囲の値を集計します。

使用例

次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。

数式

説明

結果

=OFFSET(D3,3,-2,1,1)

セル B6 の値を表示します (4)

4

=SUM(OFFSET(D3:F5,3,-2, 3, 3))

範囲 B6:D8 を合計します

34

=OFFSET(D3, -3, -3)

ワークシート上に存在しない範囲を参照しているため、エラーが返されます。

#REF!

データ

データ

4

10

8

3

3

6

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