ここでは、Microsoft Excel の QUOTIENT 関数の書式および使用法について説明します。
ヒント: 数値を除算する場合は、 Excel には DIVIDE 関数がないので、 "/" 演算子を使用します。 たとえば、5 を 2 で割る場合には、セル内に=5/2と入力すると、2.5 という結果が返されます。 これらの同じ数値に対応する QUOTIENT 関数=QUOTIENT(5,2)では、QUOTIENT では剰余が返されないため、2 を返します。 その他の方法で数値を除算する場合には、数値を乗算または除算するを参照してください。
説明
除算の商の整数部を返します。 商の余り (小数部) を切り捨てる場合に、この関数を使用します。
構文
QUOTIENT(分子, 分母)
QUOTIENT 関数の書式には、次の引数があります。
-
分子 必ず指定します。 被除数 (割られる数) を指定します。
-
分母 必ず指定します。 除数 (割る数) を指定します。
解説
引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーして、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式と結果の表示を切り替えるには、F2 キーを押します。 必要に応じて、すべてのデータが表示されるように列幅を調整します。
数式 |
説明 |
結果 |
---|---|---|
=QUOTIENT(5, 2) |
5 を 2 で割ったときの商の整数部を求めます |
2 |
=QUOTIENT(4.5, 3.1) |
4.5 を 3.1 で割ったときの商の整数部を求めます |
1 |
=QUOTIENT(-10, 3) |
10 を 3 で割ったときの商の整数部を求めます |
-3 |