ここでは、Microsoft Excel の RATE 関数の書式および使用法について説明します。
説明
一定期間の投資に対する利率を返します。 RATE では反復計算によって値が算出されるため、結果は 0 個以上になります。 RATE で 20 回の反復計算を行い、連続する計算結果の収束値が 0.0000001 以下にならない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
構文
RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, [将来価値], [支払期日], [推定値])
注: 引数である、期間、定期支払額、現在価値、将来価値、支払期日の詳細については、PV 関数を参照してください。
RATE 関数の書式には、次の引数があります。
- 
              期間 必ず指定します。 投資期間全体での支払回数の合計を指定します。 
- 
              Pmt 必ず指定します。 支払いは各期間を行い、年金の有効期間中に変更することはできません。 通常、pmt には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれていません。 pmt を省略する場合は、fv 引数を含める必要があります。 
- 
              現在価値 必ず指定します。 現在価値とは、将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額をいいます。 
- 
              将来価値 省略可能です。 投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。 将来価値を省略すると、0 を指定したと見なされます (たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります)。 将来価値を省略した場合は、定期支払額を必ず指定してください。 
- 
              型 省略可能です。 いつ支払いが行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。 
| 支払期日 | 支払いが行われる時期 | 
| 0 または省略 | 各期の期末 | 
| 1 | 各期の期首 | 
- 
              推定値 省略可能です。 利率がおよそどれくらいになるかを推定した値を指定します。 - 
                  推定値を省略すると、10% として計算されます。 
- 
                  RATE 関数の結果が収束しない場合は、推定値の値を変えてみてください。 通常、推定値に 0 ~ 1 の範囲の値を指定すると、計算結果が収束します。 
 
- 
                  
解説
推定値と期間を指定するときは、時間に関する単位を一致させる必要があります。 たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、推定値には 12%/12 = 1 (%) を、また期間には 4*12 = 48 (月) を指定します。 また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、推定値に 12 (%)、期間に 4 (年) を指定します。
例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
| データ | 説明 | |
| 4 | 返済期間 | |
| -200 | 毎月の支払額 | |
| 8000 | 借入額 | |
| 数式 | 説明 | 結果 | 
| =RATE(A2*12, A3, A4) | A2:A4 に引数として入力した期間における、ローンの月利を求めます。 | 1% | 
| =RATE(A2*12, A3, A4)*12 | 同期間のローンの年利を求めます。 | 9.24% | 
 
                         
				 
				