一定期間の投資に対する利率を返します。 RATE では反復計算によって値が算出されるため、結果は 0 個以上になります。 RATE で 20 回の反復計算を行い、連続する計算結果の収束値が 0.0000001 以下にならない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
構文
R ATE(nper,pmt,pv,fv,type,guess)
引数である、期間、定期支払額、現在価値、将来価値、支払期日の詳細については、PV 関数を参照してください。
期間 は、年金の支払期間の合計数です。
Pmt は、各期間に行われた支払いであり、年金の有効期間中に変更することはできません。 通常、pmt には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれていません。 pmt を省略する場合は、fv 引数を含める必要があります。
現在価値 は現在の値です。一連の将来の支払いが今価値がある合計金額です。
将来価値 は、将来の価値、または最後の支払いが行われた後に達成する現金残高です。 将来価値を省略すると、0 を指定したと見なされます (たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります)。
型 は 0 または 1 の数値で、支払い期限を示します。
型を に設定する |
支払いが完了した場合 |
---|---|
0 または省略 |
各期の期末 |
1 |
各期の期首 |
推定値 は、レートが何であるかを推測します。 推定値を省略すると、10% として計算されます。 RATE 関数の結果が収束しない場合は、推定値の値を変えてみてください。 通常、推定値に 0 ~ 1 の範囲の値を指定すると、計算結果が収束します。
解説
推定値と期間を指定するときは、時間に関する単位を一致させる必要があります。 たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、推定値には 12%/12 = 1 (%) を、また期間には 4*12 = 48 (月) を指定します。 また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、推定値に 12 (%)、期間に 4 (年) を指定します。
使用例
この例では、ローンの年数に 12 を乗算して月数を取得します。
期間内支払回数 |
Pmt |
PV |
式 |
説明 (計算結果) |
---|---|---|---|---|
4 |
-200 |
8000 |
=RATE([Nper]*12, [Pmt], [PV]) |
指定された引数を持つローンの月次レート (1%) |
4 |
-200 |
8000 |
=RATE([Nper]*12, [Pmt], [PV])*12 |
指定された引数を持つローンの年率 (0.09241767 または 9.24%) |