適用先Exchange Server 2019 Exchange Server 2016

現象 

Microsoft Exchange Server 2024 年 11 月のセキュリティ更新プログラム (SU) (バージョン 1 またはバージョン 2) をインストールすると、予定表に関連する情報やファイル (.ical や .ics 添付ファイルなど) をExchange Server処理するときに問題が発生します。 この状況では、ファイルをプレビューしたり、予定表に追加したりすることはできません。

この問題は、モバイル デバイスで Outlook on the Web (OWA) と Exchange Active Sync (EAS) メール クライアントを使用する場合に発生します。 さらに、この問題は、.ical または .ics ファイルの添付ファイルを含む電子メール メッセージを処理するときに Exchange トランスポート サービスに影響を与える可能性があります。 

Exchange Serverが予定表情報を処理しない場合、次のいずれかの例のようなイベント ログ エントリが生成されます。 

w3wp#MSExchangeOWAAppPool,M.Exchange.Net, M.E.E.ExIanaTimeZoneProvider+Cache.AddTimeZone, M.E.ExchangeSystem.InvalidTimeZoneException 

Microsoft.Exchange.ExchangeSystem.InvalidTimeZoneException: Time zone id already exists 

原因

この問題は、Exchange Serverが IanaTimeZoneMappings.xml ファイル内の重複するエントリを使用しているために発生します。 

回避策 

重複するエントリを削除するには、次のいずれかの回避策を使用します。 ​​​​​​​

方法 1

Remove-DuplicateEntriesFromIanaMappings の手順に従います。​​​​​​​​​​

方法 2

  1. 次のフォルダーにある IanaTimeZoneMappings.xml ファイルを保存します: <ExchangeInstallationPath>\Microsoft\Exchange Server\V15\Bin 

  2. メモ帳または別のテキスト エディターを使用してファイルを開き次のエントリを検索します (2 回表示されます)。 <Map IANA="Asia/Bishkek" Win="Central Asia Standard Time" />

  3. 2 つのエントリのいずれかを削除し、ファイルを保存します。

  4. 管理者特権の PowerShell ウィンドウを開き、次のコマンドを実行します。

    Restart-Service -Name W3SVC, WAS -Force 

    Restart-Service -Name MSExchangeTransport 

状態

Microsoft は、この問題が [適用対象] セクションに記載されている製品に影響することを確認しました。 Microsoft は、今後の更新プログラムで問題の解決に積極的に取り組んでいます。

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