Access Web アプリのユーザー インターフェイス (UI) マクロを使用すると、別のビューを開く、フィルターを適用する、新しいレコードを作成するなどのアクションを実行できます。 "埋め込み" UI マクロには、コマンド ボタン、コンボ ボックス、アクション バー ボタン オブジェクトなどのユーザー インターフェイス オブジェクトに直接アタッチする"埋め込み" UI マクロと、マクロ オブジェクトに含まれる "スタンドアロン" UI マクロの 2 種類があります。
コードの重複を防ぐため、スタンドアロンの UI マクロは他のマクロから呼び出して再利用します。 スタンドアロン UI マクロはナビゲーション ウィンドウの [ マクロ] の下に表示できますが、そこから直接実行することはできません。 埋め込みの UI マクロからスタンドアロンの UI マクロを実行するには、"マクロの実行" アクションを使用します。
注: この記事は、Access デスクトップ データベースには適用されません。
Access Web アプリで埋め込みの UI マクロを作成する
Access Web アプリの埋め込みの UI マクロはボタンのクリック、コンボ ボックスでのアイテムの選択、ビューの読み込みなどの特定のイベントがビューで発生したときに実行されます。 マクロは、埋め込まれているビューまたはコントロールの一部になります。
Access Web アプリのコントロールやビューで UI マクロを埋め込むことができるイベントは、次のとおりです。
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イベント タイプ |
発生するタイミング |
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更新後処理 |
データをコントロールに入力するか、アイテムをリスト コントロールから選んだ後に発生します。 |
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クリック時 |
コントロールを選んだときに発生します。 |
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レコード移動時 |
ユーザーがビューの別のレコードに移るときに発生します。 |
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読み込み時 |
ビューを開いたときに発生します。 |
また、リスト ビューと空のビューで各コントロールがサポートしているイベントは次のとおりです。
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コントロールまたはオブジェクト タイプ |
サポートされるイベント |
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アクション バーのボタン |
クリック時 |
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オートコンプリート |
更新後処理、クリック時 |
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ボタン |
クリック時 |
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チェック ボックス |
更新後処理 |
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コンボ ボックス |
更新後処理 |
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ハイパーリンク |
更新後処理、クリック時 |
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画像 |
クリック時 |
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ラベル |
クリック時 |
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複数行のテキスト ボックス |
更新後処理、クリック時 |
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テキスト ボックス |
更新後処理、クリック時 |
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ビュー |
レコード移動時、読み込み時 |
注:
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Access Web アプリの概要ビューでは、カスタム コントロールを追加する機能をサポートしていません。このため、この種類のビューではユーザー インターフェイス マクロをコントロールに追加することはできません。
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データシート ビューでは、更新後処理のコントロール イベントをサポートしていません。 リスト ビューと空のビューにあるコントロールの更新後処理のコントロール イベントで、マクロ ロジックを定義できるだけです。
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Web ブラウザー コントロール、サブビュー コントロール、関連アイテム コントロールでは、どのビューのイベントもサポートしていません。
Access Web アプリで埋め込み UI マクロを作成する方法を次に示します。
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マクロを埋め込むコントロールを選びます。
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[アクション] ボタンをクリックします。 カスタム アクションの [アクション] ダイアログ ボックスが開きます。
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マクロを埋め込むイベントをクリックします。 マクロのデザイン ビューに空のマクロが表示され、ここにアクションを追加できます。
Access Web アプリでスタンドアロンの UI マクロを作成する
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[ホーム]、[詳細設定]、[マクロ] の順にクリックします。
マクロのデザイン ビューに空のマクロが表示され、ここにアクションを追加できます。
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[保存] をクリックします。 [マクロ名] ボックスにマクロ名を入力し、[OK] をクリックします。
Access Web アプリで UI マクロを作成するときのヒント
このヘルプは円滑な処理に役立ちます。
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マクロのフィールドを参照するには、[TableName].[FieldName] の形式を使います。 たとえば、[Tasks].[Due Date] は "期限" フィールドを参照し、[Tasks].[Status] は "状態" フィールドを参照します。 ビューがクエリに基づいている場合は、保存したクエリ オブジェクトの名前を入力します。 たとえば、ビューのレコード ソースが MyQuery というクエリである場合、クエリの "Due Date" フィールドを参照するには [MyQuery].[Due Date] を使用します。
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埋め込み UI マクロを作成する前に、作業中に他のタブに切り替えることができないため、使用する予定のテーブル、フィールド、コントロールの名前を書き留めます。
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一部のマクロ アクションの引数では、式をサポートしています。 マクロ アクション引数に式を使用する場合は、引数ボックスの最初の位置に = 記号を入力します。 引数で式をサポートしている場合は、引数ボックスの右側に [式ビルダー] ボタンが表示されます。
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保存はこまめに行いましょう。