適用先
Access for Microsoft 365 Access 2019 Access 2016 Access 2013

Access Web アプリのユーザー インターフェイス (UI) マクロを使用すると、別のビューを開く、フィルターを適用する、新しいレコードを作成するなどのアクションを実行できます。 "埋め込み" UI マクロには、コマンド ボタン、コンボ ボックス、アクション バー ボタン オブジェクトなどのユーザー インターフェイス オブジェクトに直接アタッチする"埋め込み" UI マクロと、マクロ オブジェクトに含まれる "スタンドアロン" UI マクロの 2 種類があります。

コードの重複を防ぐため、スタンドアロンの UI マクロは他のマクロから呼び出して再利用します。 スタンドアロン UI マクロはナビゲーション ウィンドウの [ マクロ] の下に表示できますが、そこから直接実行することはできません。 埋め込みの UI マクロからスタンドアロンの UI マクロを実行するには、"マクロの実行" アクションを使用します。

注: この記事は、Access デスクトップ データベースには適用されません。

Access Web アプリで埋め込みの UI マクロを作成する

Access Web アプリの埋め込みの UI マクロはボタンのクリック、コンボ ボックスでのアイテムの選択、ビューの読み込みなどの特定のイベントがビューで発生したときに実行されます。 マクロは、埋め込まれているビューまたはコントロールの一部になります。

Access Web アプリのコントロールやビューで UI マクロを埋め込むことができるイベントは、次のとおりです。

イベント タイプ

発生するタイミング

更新後処理

データをコントロールに入力するか、アイテムをリスト コントロールから選んだ後に発生します。

クリック時

コントロールを選んだときに発生します。

レコード移動時

ユーザーがビューの別のレコードに移るときに発生します。

読み込み時

ビューを開いたときに発生します。

また、リスト ビューと空のビューで各コントロールがサポートしているイベントは次のとおりです。

コントロールまたはオブジェクト タイプ

サポートされるイベント

アクション バーのボタン

クリック時

オートコンプリート

更新後処理、クリック時

ボタン

クリック時

チェック ボックス

更新後処理

コンボ ボックス

更新後処理

ハイパーリンク

更新後処理、クリック時

画像

クリック時

ラベル

クリック時

複数行のテキスト ボックス

更新後処理、クリック時

テキスト ボックス

更新後処理、クリック時

ビュー

レコード移動時、読み込み時

注: 

  • Access Web アプリの概要ビューでは、カスタム コントロールを追加する機能をサポートしていません。このため、この種類のビューではユーザー インターフェイス マクロをコントロールに追加することはできません。

  • データシート ビューでは、更新後処理のコントロール イベントをサポートしていません。 リスト ビューと空のビューにあるコントロールの更新後処理のコントロール イベントで、マクロ ロジックを定義できるだけです。

  • Web ブラウザー コントロール、サブビュー コントロール、関連アイテム コントロールでは、どのビューのイベントもサポートしていません。

Access Web アプリで埋め込み UI マクロを作成する方法を次に示します。

  1. マクロを埋め込むコントロールを選びます。

  2. [アクション] ボタンをクリックします。 カスタム アクションの [アクション] ダイアログ ボックスが開きます。

    ビューのコマンド ボタンの [アクション]。

  3. マクロを埋め込むイベントをクリックします。 マクロのデザイン ビューに空のマクロが表示され、ここにアクションを追加できます。

Access Web アプリでスタンドアロンの UI マクロを作成する

  1. [ホーム]、[詳細設定]、[マクロ] の順にクリックします。

    マクロのデザイン ビューに空のマクロが表示され、ここにアクションを追加できます。

  2. [保存] をクリックします。 [マクロ名] ボックスにマクロ名を入力し、[OK] をクリックします。

Access Web アプリで UI マクロを作成するときのヒント

このヘルプは円滑な処理に役立ちます。

  • マクロのフィールドを参照するには、[TableName].[FieldName] の形式を使います。 たとえば、[Tasks].[Due Date] は "期限" フィールドを参照し、[Tasks].[Status] は "状態" フィールドを参照します。 ビューがクエリに基づいている場合は、保存したクエリ オブジェクトの名前を入力します。 たとえば、ビューのレコード ソースが MyQuery というクエリである場合、クエリの "Due Date" フィールドを参照するには [MyQuery].[Due Date] を使用します。

  • 埋め込み UI マクロを作成する前に、作業中に他のタブに切り替えることができないため、使用する予定のテーブル、フィールド、コントロールの名前を書き留めます。

  • 一部のマクロ アクションの引数では、式をサポートしています。 マクロ アクション引数に式を使用する場合は、引数ボックスの最初の位置に = 記号を入力します。 引数で式をサポートしている場合は、引数ボックスの右側に [式ビルダー] ボタンが表示されます。

  • 保存はこまめに行いましょう。

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