適用対象
ListBox オブジェクト |
[MultiSelect/複数選択] プロパティを使用すると、ユーザーがフォームのリスト ボックスで複数の選択を行えるか、またどのように複数選択を行うかを指定できます。 読み取り/書き込み可能なバイト型です。
expression.MultiSelect
expression 必ず指定します。 [適用先] リスト内のいずれかのオブジェクトを返す式。
解説
"MultiSelect/複数選択" プロパティでは、次の設定が使用されます。
設定 |
Visual Basic |
説明 |
なし |
0 |
(既定値) 複数選択することは許可されていません。 |
Simple/標準 |
1 |
マウスでクリックするか、またはスペース バーを押して、複数の項目を選択、または選択を解除できます。 |
Extended/拡張 |
2 |
Shift キーを押しながらマウスでクリックするか、Shift キーを押しながら方向キーを押し、前に選択した項目から現在の項目まで選択肢を広げることで、複数の項目を選択できます。 また、マウスのドラッグでも項目を選択できます。 Ctrl キーを押しながら 1 つの項目をクリックすると、その項目を選択、または選択を解除できます。 |
注: [MultiSelect/複数選択] プロパティを設定するには、リスト ボックスのプロパティ シート、マクロ、または Visual Basic for Applications (VBA) コードを使用します。
このプロパティは、フォームのデザイン ビューでのみ設定できます。
[ListIndex] プロパティを使用すると、選択した項目のインデックス番号を返すことができます。 [MultiSelect/複数選択] プロパティが [Extended/拡張] または [Simple/標準] に設定されている場合、リスト ボックスの [Selected/選択] プロパティまたは ItemsSelected コレクションを使用して、選択されている項目を判断できます。 さらに、[MultiSelect/複数選択] プロパティが [Extended/拡張] または [Simple/標準] に設定されている場合、リスト ボックス コントロールの値は常に Null になります。
[MultiSelect/複数選択] プロパティが [Extended/拡張] に設定されている場合、リスト ボックスを再クエリすると、ユーザーが行ったすべての選択はクリアされます。
使用例
[注文エントリ] フォームにある [国] というリスト ボックスで [MultiSelect/複数選択] プロパティの値を取得するには、次を使用できます。
Dim b As Byte
b = Forms("Order Entry").Controls("Country").MultiSelect
[MultiSelect/複数選択] プロパティの値を設定するには、次を使用できます。
Forms("Order Entry").Controls("Country").MultiSelect = 2 ' Extended.