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Microsoft Office 97 については、次の資料を参照してください。
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概要

この資料は、Word 2002 から Visual Basic Editor (以下 VBE) を起動した場合に表示されるエラー メッセージについて説明しています。

現象

Word 2002 から VBE を起動しようとすると、次のエラー メッセージのいずれかもしくは複数が表示されることがあります。

マクロの記憶領域を開くことができません。


または

Visual Basic の環境を初期化することができません。セットアップ プログラムを実行して Visual Basic の環境を正しくセットアップしてください。


または

イベントを発生させることができません。

原因

上記のエラー メッセージの原因には、次のようなものがあります。

  • ディスクの空き容量またはメモリが不足している。

  • Word の既定のテンプレート (Normal.dot) ファイルが壊れている。

  • Vbe6.dll ファイルのバージョンが正しくない。


  • Temp ディレクトリがサーバー上にある場合、ネットワークの権限 (アクセス許可) に問題がある。

状況

この現象は弊社にて Word 2002 の問題として確認しています。

解決方法

この問題を解決するには、次のいずれかの方法を使用します。

方法 1 : RAM の増設 ・ 空きハード ディスクの増量

ディスクとメモリの空き容量が不十分な場合、次のいずれかを実行します。

  • コンピュータに RAM を増設します。


    * 一時的な解決方法としては、不要なプログラムを終了して RAM を解放することもできます。

  • ハード ディスクの空き容量を増やします。たとえば、より容量の大きいハード ディスクを増設するか、ハード ディスク上にある不要なファイルを削除します。

  • Windows を再起動します。

方法 2 : 既定の全文書対象のテンプレート (Normal.dot) の名前変更

  1. Word を起動中の場合、終了します。

  2. Normal.dot テンプレート ファイルを探します。


    注意: Normal.dot テンプレート ファイルの既定の場所は、次のいずれかです。

    • Microsoft Windows 98 または Microsoft Windows Me (Millennium Edition) の場合

      Windows フォルダ\Application Data\Microsoft Templates

    • ユーザー プロファイル機能が使用されている Microsoft Windows 98 または Microsoft Windows Me (Millennium Edition)、または Microsoft Windows NT 4.0 の場合

      Windows フォルダ\Profiles\ユーザー名\Application Data\Microsoft\Templates

    • Microsoft Windows 2000 の場合

      C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\Templates

  3. Normal.dot をクリックします。

  4. ファイル名を変更します。たとえば、Normal Old.dot と入力します。

方法 2 を実行した後でもエラー メッセージが再び表示された場合は、手順 1. ~ 4. を再び実行し、Normal Old.dot のファイル名を Normal.dot に戻し、次のいずれかの方法を実行します。

方法 3 : Vbe6.dll ファイルの修復

Vbe6.dll ファイルが破損しているか見つからない場合、またはバージョンが誤っている場合には、次の手順を実行します。


注意 : この作業を行うには、Office CD-ROM が必要になります。

  1. 現在開いているプログラムをすべて終了します。

  2. 次のいずれかの操作で MS-DOS プロンプトを起動します。

    • Microsoft Windows 98 の場合

      [スタート] メニューの [プログラム] をポイントし、[MS-DOS プロンプト] をクリックします。


    • Microsoft Windows Me の場合

      [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[アクセサリ] をポイントし、[MS-DOS プロンプト] をクリックします。


    • Microsoft Windows NT 4.0 の場合

      [スタート] メニューの [プログラム] をポイントし、[コマンド プロンプト] をクリックします。


    • Microsoft Windows 2000 の場合

      [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[アクセサリ] をポイントし、[コマンド プロンプト] をクリックします。

  3. Vbe6.dll ファイルがあるディレクトリに移動するには、次のとおり (引用符を含めます) 入力して Enter キーを押します。

    CD "C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Vba\Vba6"
    注意 : これは、デフォルトの場合のディレクトリです。Microsoft Office をほかのドライブやディレクトリにインストールした場合は、そのパスを入力してください。

  4. Vbe6.dll の登録を解除するには、次のように入力します。


    • Microsoft Windows 98 または Windows Me の場合

      C:\Windows\System\REGSVR32 /U VBE6.DLL


    • Microsoft Windows NT 4.0 または Microsoft Windows 2000 の場合

      C:\Winnt\System32\REGSVR32 /U VBE6.DLL

    注意: これは、既定の Windows システム ディレクトリです。Windows を他のディレクトリにインストールした場合は、そのパスを入力してください。

  5. MS-DOS プロンプト ウィンドウで、次のコマンドを入力して Enter キーを押し、Vbe6.dll のファイル名を Vbe6.old に変更します。

    rename vbe6.dll vbe6.old

  6. MS-DOS プロンプト ウィンドウを終了します。

  7. Microsoft Word を起動します。

  8. [ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[マクロ] をクリックします。


    Vbe6.dll ファイルが存在しないことを Windows インストーラが検出し、新しいファイルを Office CD から再インストールして再登録します。

方法 4 : ネットワーク権限の確認

Visual Basic Editor はファイルを保存するために Temp ディレクトリにディレクトリを作成します。ネットワーク共有を介して Temp ディレクトリにアクセスする場合、このフォルダに対するネットワーク権限に作成権限も含まれている必要があります。権限の設定については、ネットワークの管理者に問い合わせてください。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID
290935 (最終更新日 2001-03-26) をもとに作成したものです。


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