現象
Microsoft SQL Server Analysis Services 2012 Service Pack 1 (SP1) がリリースされた後に、Microsoft Excel 2010 と Microsoft Excel 2013 用の PowerPivot アドインには、SQL 接続などの windows 統合されていない接続のセッションごとに、パスワードの入力を求めるデザインの変更があります。 たとえば、ユーザーが PowerPivot データモデルの SQL 接続のパスワードを保存した後、SQL Server 2012 SP1 PowerPivot アドインを使用して、Excel 2010 または Excel 2013 のブックを閉じると、ユーザーは、閉じたブックをもう一度開くときにパスワードの入力を求めるメッセージが表示され、PowerPivot データモデルのデータ更新を実行します。 注: この設計変更の動作は、SQL Server Analysis 2012 PowerPivot アドインや SQL Server 2008 R2 PowerPivot アドインなどの SP1 より前のバージョンとは異なります。 デザイン変更は、当初、パスワードが入力されていないセッションで接続文字列のリビルドが初期化された場合に発生することを意図していました。そのため、PowerPivot データモデルへのアクセスについて、以降のデータ更新操作は失敗します。
解決方法
SQL Server Analysis Service 2012 SP1 For Excel 2010 および Excel 2013 では、ユーザーが保存されたブックを開き直して、PowerPivot データモデルのデータ更新を実行するときにパスワードの入力を求めるメッセージが表示されないように、動作を戻すことができます。 プレ SP1 の動作にオプトインするには、次の手順を実行します。
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必要な修正プログラムまたは累積的な更新プログラムを入手して適用します。
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SQL Server Analysis Service 2012 SP1 for Excel 2010 の場合は、まず Sql server 2012 SP1 CU8 で修正されています。
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Excel 2013 用 SQL Server Analysis 2012 Service SP1 PowerPivot アドインについては、「 Office 2013 累積更新プログラム (2014) で最初に修正されました。
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レジストリエディターで、次のレジストリキーをクリックします。
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Excel 2010 の場合: HKEY_CURRENT_USER \software\microsoft\office\14.0\gemini\settings
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Excel 2013 の場合: HKEY_CURRENT_USER \software\microsoft\office\15.0\powerpivot\settings
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[ 設定] を右クリックし、[ 新規作成] をポイントして、[ DWORD 値] をクリックします。
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「 Passwordpromptbehavior」と入力して、enter キーを押します。
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[ Passwordpromptbehavior ] を右クリックし、[ 変更] をクリックします。
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[ 値のデータ ] ボックスに「 1 」と入力し、[ OK]をクリックします。
注: PasswordPromptBehavior = 1 は、windows に統合されていない接続のパスワードの入力を求めることはできません。 0 は、windows に統合されていない接続に対してパスワードを入力します。