現象
Exchange Online にメールボックスを保有しているユーザーがオンプレミス ユーザーの空き時間情報を検索すると、空き時間情報の要求の処理に失敗し、スケジュール アシスタントにおいて空き時間情報ではなくハッシュ マーク (\\\\) が表示されます。この問題は、以下の条件が当てはまる場合に生じます。
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オンプレミス環境で Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 12 (CU12) を実行している。
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ハイブリッド環境で OAuth 認証を構成している。
注: ハイブリッド構成ウィザードを実行する際、ご利用の環境に Exchange Server 2013 よりも前のバージョンの Exchange Server を保有していない場合は、空き時間情報の共有に OAuth 認証を使用するよう構成されます。
原因
Exchange Server 2013 CU12 に変更が施されたため、空き時間情報の要求が正しく処理されませんでした。
回避策
この問題を回避するには、以下の手順に従って組織における OAuth 認証を無効にします。
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Exchange Online PowerShell に接続します。詳細については、「リモート PowerShell による Exchange への接続」を参照してください。
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以下のコマンドを実行します。
Get-IntraorganizationConnector |set-IntraorganizationConnector -enabled $false
注: この回避策では従来のフェデレーションの方法を使うため、空き時間情報は表示されるようになりますが、クロスプレミスの電子情報開示は実行できなくなります。詳細については、「Exchange ハイブリッド展開において電子情報開示をサポートするための OAuth 認証の使用」を参照してください。
ステータス
これは既知の問題です。この問題は、Exchange Server 2013 用の今後の累積更新プログラムで解決される見込みです。
追加情報
その他トピックは、Microsoft コミュニティ Web サイトまたは Exchange TechNet フォーラム Web サイトを参照してください。