指定されたサブ文字列を別のサブ文字列に指定回数だけ置き換えた String を返します。
構文
Replace( expression, find, replace [, start ] [, count ] [, compare ] )
Replace 関数構文の引数は次のとおりです。
引数 |
説明 |
expression |
必須。 置き換える前のサブ文字列が含まれる文字列式です。 |
find |
必須。 検索対象のサブ文字列です。 |
replace |
必須。 置き換えるサブ文字列です。 |
start |
省略可能。 expression 内でサブ文字列の検索を始める位置です。 省略すると、1 と見なされます。 |
count |
省略可能。 実行するサブ文字列置換の回数です。 省略した場合の既定値は -1 で、可能な置換をすべて行います。 |
compare |
省略可能。 サブ文字列を評価するときに使う比較の種類を示す数値です。 値については、「設定」セクションをご覧ください。 |
設定
compare 引数には、次の値を指定できます。
定数 |
値 |
説明 |
vbUseCompareOption |
–1 |
Option Compare ステートメントの設定を使用して、比較を実行します。 |
vbBinaryCompare |
0 |
バイナリの比較を実行します。 |
vbTextCompare |
1 |
テキストの比較を実行します。 |
vbDatabaseCompare |
2 |
Microsoft Office Access 2007 のみ。 データベース内の情報に基づいて比較を実行します。 |
戻り値
Replace は次の値を返します。
状況 |
Replace が返す値 |
expression の長さが 0 |
長さゼロの文字列 ("") |
expression が Null |
エラー。 |
find の長さが 0 |
expression のコピー。 |
replace の長さが 0 |
expression のコピーから、出現するすべての find を削除したもの。 |
start > Len(expression) |
長さ 0 の文字列。 文字列の置換は、start で示される位置から 始まります。 |
count が 0 |
expression のコピー。 |
解説
Replace 関数の戻り値は、置換が行われた文字列で、start で指定された位置から始まり、式文字列の末尾で終了します。 開始から終了までの元の文字列のコピーではありません。
使用例
式 |
結果 |
SELECT ProductID, Replace(ProductID,"PRO","Product") AS ReplacedID FROM ProductSales; |
"ProductID" を返し、"ProductID" で "PRO" を検索し、"Product" に置き換えて、結果を列 ReplacedID に表示します。 |