現象

Microsoft Word 2002 以降のバージョンで BackSpace キーを使用して文書の文字列を削除しようとしても、BackSpace キーが正常に機能しません。BackSpace キーを使用して文字列を削除できません。

原因

この問題は、以下の条件に該当する場合に発生します。

  • Word 文書で、変更履歴機能が有効になっています。[ツール] メニューで、[変更履歴の記録] コマンドがオンになっています。

  • [チェック/コメント] ツール バーの [変更内容の表示] ボックスで、表示モードとして [最終版] または [初版] が選択されています。

この動作は、変更履歴を含む隠し文字が誤って削除されることを避けるための Word の機能です。[最終版] または [初版] の表示モードでは、変更履歴を含む隠し文字が存在することがあります。また、この問題は、[選択した文字列を置換入力する] オプションがオフになっている場合に発生することもあります。

回避策

この問題を回避するには、次のいずれかの方法を実行します。

方法 1 : 表示モードを変更する

[変更内容の表示] ボックスで、表示モードを [最終版 (変更箇所/コメントの表示)] または [初版 (変更箇所/コメントの表示)] に変更します。

方法 2 : 挿入位置を隠し文字の外に移動する

右方向キーまたは左方向キーを使用して、挿入位置を隠し文字の文字列の外側に移動します。こうすると、BackSpace キーを使用して文字列を削除できるようになります。

方法 3 : [選択した文字列を置換入力する] オプションをオンにする

[選択した文字列を置換入力する] オプションは、ユーザーが入力を開始したときに、選択した文字列の選択を解除する機能です。このチェック ボックスをオフにすると、選択した文字列は削除されず、入力した文字列は選択した文字列の前に挿入されます。選択した文字列を削除するには、[選択した文字列を置換入力する] オプションをオンにします。この操作を行うには、次の手順を実行します。

  1. [ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[編集と日本語入力] タブをクリックします。

  2. [選択した文字列を置換入力する] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。

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