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概要

この資料では、[自動バックアップ : <n> 分ごとに行う] チェック ボックスをオンにしたときに、Microsoft Word により行われる自動バックアップ (.asd) ファイル (Word 7.x では、自動保存ファイル) の作成と回復について説明します。(このオプションにアクセスするには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[保存] タブをクリックします。)

詳細

注 : 自動バックアップや自動保存は、[上書き保存] の代わりにはなりません。定期的に、また文書での作業が終わったときに、[上書き保存] を使用して文書を保存してください。



自動バックアップは、電源障害やクラッシュなど、予期しない中断が発生した場合にのみ有効です。自動バックアップ ファイルは、ログオフが予定されているときや、正常なシャットダウンが発生したときに保存されるようには設計されていません。

.asd ファイルの場所の設定



自動バックアップ ファイルの場所を設定していない場合は一時フォルダに保存されます。



.asd ファイルの場所を設定するには、次の手順を実行します。

  1. [ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[既定のフォルダ] タブをクリックします。



    注 : Word 2007 の場合、[ファイルの場所] ダイアログ ボックスを表示するには、次の手順を実行します。

    1. Microsoft Office ボタンをクリックし、[Word のオプション] をクリックします。

    2. 左側のウィンドウで [詳細設定] をクリックします。

    3. 右側のウィンドウで [全般] の下の [ファイルの場所] をクリックします。

  2. [ファイルの種類] ボックスの一覧で [自動バックアップ ファイル] をクリックします。



    注 : Word 7.x では、[自動保存ファイル] をクリックします。

  3. [変更] をクリックします。

  4. Word が回復した文書を格納するフォルダの名前を入力します。

  5. フォルダの場所を新しく作成する必要がある場合は、[新しいフォルダの作成] をクリックし、新しいフォルダの名前を入力します。[OK] を 2 回クリックして終了します。

名前付け規則


Word 97 およびそれ以降のバージョンの Word : Word の自動バックアップ ファイルの名前付け規則は、"自動バックアップ ~ <document name>.asd" です。<document name> の部分には、文書のファイル名が入ります。



Word 7.x : Word の自動保存ファイルの名前付け規則は、~Wra####.asd です。#### の部分には、Windows によってランダムに生成された番号が入ります。

保存されたファイルを開く



Word の起動時に、.asd ファイルの検索が行われます。.asd ファイルが見つかった場合、次の処理が行われます。

  1. 各 .asd ファイルの名前が <document name>.wbk に変更されます。Word 7.0 SR-2 以降では拡張子が .wbk になります。



    注 : Word は既存の .bak ファイルと名前が重複しないように番号を生成するため、#### の番号は .asd ファイル名と同じにならない場合があります。

  2. すべての自動バックアップ ファイルを開きます。

  3. ユーザーが次のいずれかの操作を実行すると、自動バックアップ ファイル ("自動バックアップ ~ <document name>.wbk" または ~Wra####.bak ファイル) を削除します。



    回復されたファイルを保存する。

    または
    回復されたファイルを保存せずに閉じる。

ファイルの名前が変更される場合



自動バックアップ ファイルを開いたときにプログラムがハング (応答を停止) する場合、Word によって自動バックアップ ファイルの名前が変更されます。次回 Word を起動したときには、次の現象が発生します。

Microsoft Office Word 2007、Microsoft Office Word 2003、および Microsoft Word 2002


Word は起動時に [ドキュメントの回復] 作業ウィンドウを開いて、Word が回復した利用可能なファイルの一覧を表示します。ファイル名に続いて、回復時にファイルに対して実行された内容を示すステータス インジケータが表示されます。[オリジナル] のステータスは、最後に手動で保存された状態に基づく元のファイルを示します。[回復済み] のステータスは、回復処理で回復されたファイルまたは自動バックアップの保存処理で保存されたファイルを示します。[ドキュメントの回復] 作業ウィンドウでは、ファイルを開いたり、復旧された内容を確認したり、復元されたバージョン間の比較を行ったりすることができます。この後に、使用するバージョンを保存して他のバージョンを削除したり、すべての開いているファイルを保存して後で確認したりすることができます。

Word 2000 の場合



Word が起動します。回復されたファイルを Word が検出できた場合、そのドキュメントが Word で開かれます。タイトル バーには、<original filename> (修復されたファイル) として文書名が表示されます。その後、ファイルを元の名前に戻して保存するのか、別の名前で保存するのかを選択できます。

Word 97 の場合



<filename> を開いているときに、ファイルが壊れている箇所が見つかりました。文書を部分的に修復できる可能性があります。修復を試みますか?

[はい] をクリックすると、Word によってファイルの全部または一部の回復が試みられます。[いいえ] をクリックすると、.wbk ファイルが自動バックアップ ディレクトリに残ります。

Word 7.x の場合



自動保存ファイルを開いたときにプログラムがハング (応答を停止) する場合、Word は、自動保存ファイルの名前を変更します。自動保存ファイルを破損する問題が発生する場合は、引き続き自動保存ディレクトリにある ~Wra####.bak ファイルを使用して作業内容を回復できます。



Word で .asd ファイルの名前が変更された場合、.bak ファイルは自動的に開かれないため、[ファイル] メニューの [開く] をクリックして、手動でファイルを開く必要があります。すべての .bak ファイルの一覧を表示するには、[ファイル名] ボックスに ~wra*.bak と入力します。

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