Applies ToWord for Microsoft 365 Word for Microsoft 365 for Mac Word 2024 Word 2024 for Mac Word 2021 Word 2021 for Mac Word 2019 Word 2019 for Mac Word 2016

= (数式) フィールド コードは、数式を使用して数値を計算します。

テーブル内をクリックすると表示される [レイアウト] タブの [数式] コマンドを使用して、このフィールドをドキュメントに追加できます。 [ フィールド] ダイアログ ボックスを使用して追加することもできます。

Windows で [フィールド] ダイアログ ボックスを開くには、[挿入] タブの [テキスト] グループで、[クイック パーツ] を選択して [フィールド] を選択します。 Mac で [挿入] タブを選択して、[フィールド] を選択します。 ([フィールド] が表示されない場合は、最初に [テキスト] を選択する必要があります)。

フィールド コードを使用すると、現在の日付やページ番号などのフィールド コードの値が Word 文書に自動的に値が挿入されます。 通常、結果の値は文書の一部として表示されます。 結果の表示とフィールド コードの表示を切り替えるには、Windows の場合は Alt キーを押しながら F9 キーを押し、Mac の場合は fn キーと Option キーを押しながら F9 キーを押します。

ヒント: Excel などのスプレッドシート アプリケーションがある場合、ドキュメント内のワークシートのすべてまたは一部を埋め込む方が、 = (数式) フィールドを使用するよりも簡単になることがよくあります。

構文

ドキュメントで = (数式) フィールド コードを表示すると、構文は次のようになります。

{ = [ブックマーク] [\#数値形式] }

説明

式は、数値、数値を参照するブックマーク、実行結果が数値になるフィールド、演算子、関数などを組み合わせて指定します。 式では、表の値や関数の戻り値を参照することもできます。

必要な項目を選択してください。

演算子

= (式) フィールドでは、次の演算子と値を組み合わせて使用できます。

+

加算

減算

*

乗算

/

除算

%

パーセンテージ

^

べき乗とべき乗根

=

等しい

<

より小さい

<=

以下

>

より大きい

>=

以上

< >

等しくない

= (式) フィールドで使用できる関数

= (式) フィールドでは、次に示す関数の計算結果を使うことができます。 空白のかっこの付いた関数には、引く数をいくつでも指定できます。 引数の区切りには、Windows のコントロール パネルの地域設定で定義した区切り記号 (半角のカンマ (,) または半角のセミコロン (;) を使う必要があります。 引数には、数値、式、またはブックマーク名を指定できます。 AVERAGE()、COUNT()、MAX()、MIN()、PRODUCT()、SUM() の関数では、表のセルを引数として指定することもできます。

ABS(x)

計算結果の値が正または負のどちらの場合でも、数値または式の絶対値が返されます。

AND(x,y)

論理式 x と論理式 y がどちらも True の場合は、1 が返されます。論理式 x と論理式 y のどちらか一方でも False の場合は、0 が返されます。

AVERAGE( )

指定した値の平均値が返されます。

COUNT( )

指定した項目の数が返されます。

DEFINED(x)

x が有効な場合は、1 (True) が返されます。式 x が計算できなかった場合は、0 (False) が返されます。

FALSE

0 が返されます。

INT(x)

数値 x または式 x の小数部分の左にある整数が返されます。

MIN( )

指定した値のうち、最も小さい値が返されます。

MAX( )

指定した値のうち、最も大きい値が返されます。

MOD(x,y)

x を値 y で割ったときの剰余が返されます。

NOT(x)

論理式 x が True の場合は、0 (False) が返されます。論理式 x が False の場合は、1 (True) が返されます。

OR(x,y)

論理式 x と論理式 y のどちらかが True の場合かどちらも True の場合は、1 (True) が返されます。論理式 x と論理式 y がどちらも False の場合は、0 (False) が返されます。

PRODUCT( )

指定した値の積が返されます。 たとえば、{ = PRODUCT (1,3,7,9) } という関数は、189 を返します。

ROUND(x,y)

x を四捨五入して値 y で指定された桁数にします。x には、数値または式の結果を指定できます。

SIGN(x)

x が正の値の場合は 1、負の値の場合は -1 を返します。

SUM( )

指定した値または式の合計値を返します。

TRUE

値 1 を返します。

表のセルを参照する

表で計算を行う場合、A1、A2、B1、B2 のように、列を表すアルファベットと行を表す数字を使って定義されたテーブルのセルを参照します。 Excel とは異なり、Word でのセル参照は常に絶対セルを表し、ドル記号 ($) は付きません。 たとえば、Word の A1 というセル参照は、Excel の $A$1 に対応します。

表のセル参照

個々のセルを参照する

計算式に複数のセル参照を指定するには、それぞれのセル参照をカンマ (,) で区切ります。セル範囲を指定するには、範囲内の先頭セルと最終セルのセル参照をコロン (: ) で区切ります。以下に例を示します。

これらのセルを平均するには:

セル範囲が選択されている表

=average(b:b) または =average(b1:b3)

セル範囲が選択されている表

=average(a1:b2)

セル範囲が選択されている表

=average(a1:c2) または =average(1:1,2:2)

セル範囲が選択されている表

=average(a1,a3,c2)

行全体または列全体を参照する

計算式では、次の方法で行全体または列全体を参照することができます。

  • 表の最初の行を参照するには、1:1 など、それを表す文字または数字のみを含む範囲を使用します。 この指定により、後で他のセルを追加する場合に、行内のすべてのセルを自動的に含めることができます。

  • 特定のセルを含む範囲 (たとえば、a1:a3) を使用して、3 行の列を参照します。 この指定により、計算には特定のセルのみを含めることができます。 後で他のセルを追加し、計算に含める場合は、計算を編集する必要があります。

ほかの表のセルを参照する

他の表のセルを参照したり、表の外部からセルを参照するには、表にブックマークを設定します。 たとえば、{ =average(Table2b:b) } というフィールドは、Table2 というブックマークが設定されている表の、列 B の平均値を計算します。

ブックマーク

1 つ以上の値を参照するブックマークの名前を指定します。

\# 数値形式

フィールドの実行結果の数値に表示形式を指定します。 フィールドの結果の指定に書式記号が使われるので、このスイッチは "書式" スイッチと呼ばれます。

たとえば、{ = SUM(ABOVE) \# $,0.00 } の実行結果は、スイッチ \# $,0.00 を指定しているため、"$4,455.70" のように表示されます。 このスイッチは、フィールドの実行結果が数字の場合にのみ有効です。

注: スペースを含まない単純な数値画像 ( 例: { MarchSales \# $,0.00 }) には引用符は必要ありません。 次の例のように、複雑な数値形式やスペースを含む数値形式を指定する場合は、数値形式の前後を半角の二重引用符で囲みます。 Wordは、[挿入] タブの [フィールド] コマンドまたは [レイアウト] メニューの [数式] コマンド (テーブル内をクリックしたときに表示される) を使用してフィールドを挿入する場合、数値の画像スイッチに引用符を追加します。

次の書式記号を組み合わせて数値書式スイッチを作成します。

書式記号

0 (ゼロ)

実行結果に表示する桁数を指定します。 実行結果の桁数が指定した桁数よりも少ない場合は、0 (ゼロ) が表示されます。 たとえば、{ = 4 + 5 \# 00.00 } の実行結果は、"09.00" と表示されます。

#

実行結果に表示する桁数を指定します。 実行結果の桁数が指定した桁数よりも少ない場合は、半角のスペースが挿入されます。 たとえば、{ = 9 + 6 \# \\### } の実行結果は、"\ 15" と表示されます。

x

表示する桁数を指定します。 小数部に指定した場合は、その桁に合わせて実行結果が四捨五入されます。 たとえば、{ = 111053 + 111439 \# x## } の実行結果は、"492" と表示されます。{ = 1/8 \# 0.00x } の実行結果は、"0.125" と表示されます。{ = 3/4 \# .x } の実行結果は、".8" と表示されます。

. (小数点)

小数点の位置を決めます。 たとえば、{ = SUM(ABOVE) \# \\###.00 } の実行結果は、"\495.47" のように表示されます。

注: Windows では、コントロール パネルの地域設定の一部として指定された 10 進記号を使用します。

, (桁区切り文字)

整数部を 3 桁ごとに区切ります。 たとえば、{ = 純利益 \# \\#,###,### } の実行結果は、"\2,456,800" のように表示されます。

注: Windows では、コントロール パネルの地域設定で指定されている数字グループ化記号を使用します。

- (負符号)

負の結果にマイナス記号を追加するか、結果が正または 0 (ゼロ) の場合はスペースを追加します。 たとえば、 { = 10 - 90 \# -## } は "-80" と表示されます。

+ (正符号)

正の結果に正符号、負の結果にマイナス記号、または結果が 0 (ゼロ) の場合はスペースを追加します。 たとえば、 { = 100 - 90 \# +## } は "+10" を表示し、 { = 90 - 100 \# +## } には "-10" と表示されます。

%、$、*、その他の文字

指定した文字を実行結果の数値に挿入します。 たとえば、{ = 純利益 \# "##%" } の実行結果は、"33%" と表示されます。

"正の数の数値形式; 負の数の数値形式"

実行結果の数値が正の場合と負の場合で、それぞれ別の数値形式を使用します。 たとえば、{ 95 年度売上 \# "\\#,##0.00;-\\#,##0.00" } の実行結果は、"95 年度売上" というブックマークが正の数の場合は、"\1,245.65" のように通常の形式で表示されます。 負の数の場合は、"-\ 345.56" のように、太字に負符号が付いて表示されます。

"正の数の数値形式; 負の数の数値形式; ゼロ"

実行結果の数値が正の場合、負の場合、および 0 (ゼロ) の場合で、それぞれ別の数値形式を使用します。 たとえば、{ 95 年度売上 \# "\\#,##0.00;(\\#,##0.00);\\0" } の実行結果は、"95 年度売上" というブックマークが正の数の場合は "\1,245.65"、負の数の場合は "(\ 345.56)"、0 (ゼロ) の場合は "\0" のように表示されます。

'文字列'

実行結果に文字列を追加します。 文字列は半角のアポストロフィで囲みます。 たとえば、{ = { 価格 } *3% \# "\\##0.00 '= 消費税' " } の実行結果は、"\347.44 = 消費税" のように表示されます。

`連番名`

[ キャプションの挿入 ] コマンドを使用するか、 SEQ フィールドを挿入して、前の項目の番号を表示します。

"table" や "figure" などの項目識別子は、グレープ アクセント (`) で囲みます。 シーケンシャル番号はアラビア数字で表示されます。 たとえば、 { = SUM(A1:D4) \# "##0.00 'is the total of Table' 'table'" } には、"456.34 は表 2 の合計" と表示されます。

オブジェクトにキャプションを追加するには、Windows でオブジェクトを右クリックするか、Mac で Control キーを押しながらオブジェクトをクリックし、[キャプションの挿入] を選択します

使用例

使用例 1

次のフィールドは、 ブックマークGrossSales で表される値から減算されます。 数値画像スイッチは、結果を通貨記号 (例: $14,786.17) で表示します。

{ = 総売上高-29,897.62 \# "\\#,##0.00" }

例 2

次の = (数式) フィールドは、ページ番号が 47 から始まるドキュメント内のページの合計数を計算します。"Page 51 of 92"のような結果が表示されます。

ページ { PAGE } / { = (47 - 1) + { NUMPAGES } }

例 3

次の例のフィールドでは、表の値が参照されます。 この例のセル参照では、= (式) フィールドが挿入されている表のセルが参照されます。 参照される表に = (式) フィールドが挿入されていない場合は、ブックマークに表を定義し、セルの参照に続けてそのブックマークの名前を指定します。

{ = SUM(ABOVE) } (表のセルに挿入)

フィールドが入力されているセルから同じ列の上端、先頭の空白セル、または数値以外の値が入力されているセルまでの値を合計します。

{ = SUM(表3 C3) }

"表3" というブックマークが定義されている表の 3 列目で 3 行目にあるセルの内容が表示されます。

{ = MIN(表3 A1:D3) }

"表3" というブックマークが定義されている表の A1 から D3 までのセル範囲にある 4 つのセルのうち、最も小さい値が表示されます。

ヘルプを表示

その他のオプションが必要ですか?

サブスクリプションの特典の参照、トレーニング コースの閲覧、デバイスのセキュリティ保護方法などについて説明します。

コミュニティは、質問をしたり質問の答えを得たり、フィードバックを提供したり、豊富な知識を持つ専門家の意見を聞いたりするのに役立ちます。