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ここでは、Microsoft Excel の TDIST 関数の書式および使用法について説明します。

説明

スチューデントの t 分布のパーセンテージ (確率) を返します。数値 (x) は t の計算値で、この t に対してパーセンテージが計算されます。 t 分布は、比較的少数の標本から成るデータを対象に仮説検定を行うときに使われます。 この関数は、t 分布表の代わりに使用することができます。

重要: この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい 1 つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excel の将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。

新しい関数の詳細については、「T.DIST.2T 関数」および「T.DIST.RT 関数」を参照してください。

書式

TDIST(x,自由度,尾部)

TDIST 関数の書式には、次の引数があります。

  • X     必ず指定します。 t 分布を計算する数値を指定します。

  • 自由度     必ず指定します。 分布の自由度を整数で指定します。

  • 尾部     必ず指定します。 片側分布を計算するか、両側分布を計算するかを、数値で指定します。 尾部に 1 を指定すると片側分布の値が計算されます。 尾部に 2 を指定すると両側分布の値が計算されます。

解説

  • 引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。

  • 自由度 < 1 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。

  • 自由度および尾部に小数点以下の値を指定しても切り捨てられます。

  • 尾部に 1 または 2 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。

  • x < 0 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。

  • 尾部 = 1 の場合、TDIST 関数は、TDIST = P( X>x ) として計算されます。ここで、X は t 分布に従うランダムな変数です。 尾部 = 2 の場合、TDIST 関数は、TDIST = P(|X| > x) = P(X > x or X < -x) として計算されます。

  • x < 0 は指定できないため、x < 0 の場合に TDIST を使用するには、TDIST(-x,df,1) = 1 – TDIST(x,df,1) = P(X > -x) および TDIST(-x,df,2) = TDIST(x,df,2) = P(|X| > x) を使用してください。

使用例

次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。

データ

説明

1.959999998

分布を計算する値

60

自由度

数式

説明 (計算結果)

結果

=TDIST(A2,A3,2)

両側分布の値を求めます (0.054644930 または 5.46%)

5.46%

=TDIST(A2,A3,1)

片側分布の値を求めます (0.027322465 または 2.73%)

2.73%

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