現象
次のような状況で問題が発生します。
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Exchange Server 2010 SP1 環境で、2011 年 6 月 22 日公開の Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1 (SP1) 用更新プログラムのロールアップ 4 をインストールします。
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Microsoft Office Outlook を使用して、パブリック フォルダーまたはメールボックス内のフォルダーを異なるメールボックス、個人用フォルダー (.pst)、またはパブリック フォルダーにコピーしようとします。
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パブリック フォルダーまたはメールボックス内のフォルダーにはサブフォルダーが含まれています。
この場合、親フォルダーはコピー先に作成されます。しかし、親フォルダーのアイテムおよびサブフォルダーはコピーされません。また、移動の場合は、アイテムとサブフォルダーが元の場所から削除され、削除されたアイテムが回復可能なアイテム フォルダーに置かれます。注意事項
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移動操作は次の 2 つの段階に分かれています。
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元の場所から移動先の場所にデータをコピーします。
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コピー操作が完了した後で元の場所からデータを削除します。
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この問題は、Outlook Web App (OWA)、および Entourage や Outlook for Mac 2011 などの Exchange Web サービス クライアントでは発生しません。
原因
この問題は、「現象」に記載されている状況を実現するために、Outlook クライアントが Fast Transfer Copy を要求するときに OpenSoftDeleted フラグを渡すことが原因で発生します。このフラグを使用すると、削除されていないすべてのアイテムが要求操作によって無視され、アクティブなフォルダーの内容がコピーされません。そのため、コピーまたは移動の操作が正常に機能しません。
解決方法
2011 年 6 月 22 日公開の更新プログラムのロールアップ 4 がインストールされているすべての Exchange Server 2010 クライアント アクセス サーバーおよびメールボックス サーバーに暫定的な更新プログラム 2581545 を適用する必要があります。
状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。
詳細
この資料に記載されている Fast Transfer Copy 機能は、固有の MAPI ログオンを必要とするリソースの間で実行されます。Outlook クライアントを使用してパブリック フォルダーの内容をコピーするときには常に Fast Transfer Copy が使用されます。この方法は、個別のユーザー メールボックスおよびパブリック フォルダー間での内容の転送、および Exchange Server からクライアント側の PST ストアへのフォルダー コピー操作で使用されます。ユーザー メールボックスの内容のコピーでは、Fast Transfer Copy 機能は使用されません。回復可能なアイテムの詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
回復可能なアイテムについてOpenSoftDeleted フラグの詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
