はじめに
マイクロソフトはセキュリティ情報 MS14-025 を公開しました。このセキュリティ情報の詳細を参照するには、次のいずれかのマイクロソフト Web サイトにアクセスしてください。
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ホーム ユーザー:
https://www.microsoft.com/ja-jp/security/pc-security/updates.aspx詳細をスキップ:ご自宅のコンピューターまたはノート PC に、Microsoft Update Web サイトから更新プログラムを今すぐダウンロードします。
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IT プロフェッショナル:
https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/MS14-025
このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法
Windows Update サポート ページ IT プロフェッショナル向けのセキュリティ ソリューション:セキュリティに関するトラブルシューティングとサポート ウイルスとマルウェアから Windows を搭載しているコンピューターを保護する: ウイルスとセキュリティ サポート ページ 国ごとのローカル サポート:インターナショナル サポート
更新プログラムのインストールのヘルプ:詳細
既知の問題およびこのセキュリティ更新プログラムの関連情報
以下の資料には、各製品のバージョンに関連付けられているこのセキュリティ更新プログラムに関する追加情報が掲載されています。資料には、既知の問題に関する情報が掲載されている可能性があります。この場合、既知の問題の一覧は各資料のリンクの下に示されています。
グループ ポリシー基本設定
概要
一部のグループ ポリシー基本設定ではパスワードを保存できます。セキュリティが保護されない方法でパスワードが保存されていたため、この機能は削除されています。この資料では、ユーザー インターフェイスの変更と、使用できる回避策について説明します。 以下のグループ ポリシー基本設定では、ユーザー名とパスワードが保存できなくなります。
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ドライブ マップ
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ローカル ユーザーとグループ
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スケジュールされたタスク
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サービス
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データ ソース
この変更は、これらの基本設定に含まれるパスワードに依存する、環境内の既存のグループ ポリシー オブジェクト (GPO) の動作に影響します。また、この機能を使用して新しいグループ ポリシー基本設定を作成することもできなくなります。
ドライブ マップ、ローカル ユーザーとグループ、およびサービスに関しては、Windows の他のより安全な機能により、同じような目的を達成できる場合があります。 スケジュールされたタスクとデータ ソースに関しては、グループ ポリシー基本設定のパスワードの安全ではない機能により、以前は利用できた同じ目的を達成することはできなくなります。状況
この変更によって、次のグループ ポリシー基本設定が影響を受けます。それぞれの基本設定を簡潔に説明してから、より詳細に説明します。また、同じタスクを実行できるようにする回避策も示されています。
影響を受ける基本設定 |
ユーザーに適用されるかどうか |
コンピューターに適用されるかどうか |
ローカル ユーザー管理 |
はい |
はい |
マップされたドライブ |
はい |
いいえ |
サービス |
いいえ |
はい |
スケジュールされたタスク (上位レベル) |
はい |
はい |
スケジュールされたタスク (下位レベル) |
はい |
はい |
即時タスク (上位レベル) |
はい |
はい |
即時タスク (下位レベル) |
はい |
はい |
データ ソース |
はい |
はい |
変更の概要
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影響を受けるすべての基本設定のパスワード フィールドは無効です。管理者は、これらのパスワード フィールドを使用して新しい基本設定を作成することはできません。
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一部の基本設定でユーザー名フィールドは無効です。
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パスワードが含まれる既存の基本設定を更新することはできません。特定の基本設定に応じて、削除または無効にすることのみ可能です。
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基本設定に対する "削除" および "無効化" の動作は変更されていません。
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CPassword 属性が含まれる基本設定を管理者が開くと、管理者には、最近廃止されたことを通知する次の警告ダイアログ ボックスが表示されます。CPassword 属性が必要である新規または既存の基本設定に対する変更を保存しようとしても、同じダイアログ ボックスが表示されます。"削除" および "無効化" の操作でのみ、警告ダイアログ ボックスが表示されません。
状況 1: ローカル ユーザー管理
ローカル ユーザー管理基本設定は、コンピューター上に既知のパスワードがあるローカル管理者を作成するために頻繁に使用されます。この機能は、グループ ポリシー基本設定がパスワードを保存する方法により、セキュリティが保護されていません。そのため、この機能は利用できません。以下の基本設定が影響を受けます。
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> ローカル ユーザーとグループ -> 新規 -> ローカル ユーザー
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ユーザーの構成 -> コントロール パネルの設定 -> ローカル ユーザーとグループ -> 新規 -> ローカル ユーザー
重要な変更
操作: 作成または置換
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[ユーザー名]、[パスワード]、および [パスワードの確認] フィールドは無効です。
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管理者が、パスワードが含まれる既存の基本設定を開くか、そのような基本設定に変更を保存しようとすると、警告ダイアログ ボックスが表示されます。
-
[パスワード] および [パスワードの確認] フィールドは無効です。
-
管理者が、パスワードが含まれる既存の基本設定を開くか、そのような基本設定に変更を保存しようとすると、警告ダイアログ ボックスが表示されます。
-
動作に変更なし
回避策
状況 2: マップされたドライブ
管理者はドライブ マップを使用してユーザーにネットワークの場所を割り当てます。ドライブへの承認済みアクセスを確保するため、パスワード保護機能が使用されます。以下の基本設定が影響を受けます。
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ユーザーの構成 -> Windows の設定 -> ドライブ マップ -> 新規 -> マップされたドライブ
重要な変更
操作: 作成、更新、または置換
-
[ユーザー名]、[パスワード]、および [パスワードの確認] フィールドは無効です。
-
動作に変更なし
回避策
認証にパスワード方式を使用する代わりに、エクスプローラーを使用して共有のアクセス許可を管理し、ユーザーに権限を割り当てることができます。Active Directory オブジェクトを使用すると、フォルダーに対するアクセス許可を制御できます。
状況 3: サービス
サービスの基本設定を使用すると、元のセキュリティ コンテキスト以外のコンテキストで実行されるように、サービスのプロパティを変更することができます。以下の基本設定が影響を受けます。
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> サービス -> 新規 -> サービス
重要な変更
スタートアップ: 変更なし、自動、または手動
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[パスワード] および [パスワードの確認] フィールドは無効です。
-
管理者はビルトイン アカウントのみを使用できます。
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動作に変更なし
新しいダイアログ ボックス
-
このアカウントに対してビルトイン以外のユーザーを使用しようとする管理者には、以下の警告が表示されます。
回避策
サービスは、依然としてローカル システム アカウントとして実行できます。サービスのアクセス許可は、サポート技術情報の以下の資料に記載されている方法で変更できます。
256345 グループ ポリシーを構成してシステム サービスのセキュリティを設定する方法 注: 構成するサービスが存在しない場合は、サービスが実行中であるコンピューター上で設定を構成する必要があります。
状況 4: スケジュールされたタスクおよび即時タスク (上位レベル)
これらは、特定のセキュリティ コンテキストでスケジュールされたタスクを実行するために使用されます。当該ユーザーがログオンしていない場合に任意のユーザーとして実行するための、スケジュールされたタスクの資格情報を保存する機能は使用できなくなりました。以下の基本設定が影響を受けます (一部のプラットフォームでは "Windows 7 以降" が "Windows Vista およびそれ以降" に置き換えられていることに注意してください)。
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> スケジュールされたタスク (Windows 7 以降)
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> 即時タスク (Windows 7 以降)
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ユーザーの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> スケジュールされたタスク (Windows 7 以降)
-
ユーザーの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> 即時タスク (Windows 7 以降)
重要な変更
操作: 作成、更新、または置換
-
[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する] オプションをオンにした場合、ダイアログ ボックスでは管理者に資格情報の入力を求めるメッセージは表示されなくなります。
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[パスワードを保存しない] チェック ボックスは無効です。既定では、ボックスはオンでもあります。
回避策
"スケジュールされたタスク (Windows 7 以降)" および "即時タスク (Windows 7 以降)" のタスクの場合、管理者は、特定のユーザーがログオンしている場合は特定のユーザー アカウントを使用できます。または、管理者はそのユーザーとしてローカル リソースにのみアクセスできます。これらのタスクは、依然として、ローカル サービスのコンテキストで実行可能です。
状況 5: スケジュールされたタスクおよび即時タスク (下位レベル) これは、特定のセキュリティ コンテキストでスケジュールされたタスクを実行するために使用される下位レベル バージョンの基本設定です。当該ユーザーがログオンしていない場合に任意のユーザーとして実行するための、スケジュールされたタスクの資格情報を保存する機能は使用できなくなりました。以下の基本設定が影響を受けます
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> スケジュールされたタスク
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> 即時タスク (Windows XP)
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ユーザーの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> スケジュールされたタスク
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ユーザーの構成 -> コントロール パネルの設定 -> スケジュールされたタスク -> 新規 -> 即時タスク (Windows XP)
重要な変更
操作: 作成、更新、または置換
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[別のユーザーとして実行] チェック ボックスは無効です。そのため、[ユーザー名]、[パスワード]、および [パスワードの確認] フィールドはすべて無効です。
回避策
"スケジュールされたタスク" および "即時タスク (Windows XP)" に関して、スケジュールされたタスクの実行には、現時点でローカル サービスに使用できるアクセス許可を使用します。
状況 6: データ ソース
データ ソースの基本設定は、データ ソースをコンピューターまたはユーザーに関連付けるために使用します。この機能では、資格情報を保存して、パスワードにより保護されるデータ ソースへのアクセスを実現することはなくなりました。以下の基本設定が影響を受けます。
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コンピューターの構成 -> コントロール パネルの設定 -> データ ソース
-
ユーザーの構成 -> コントロール パネルの設定 -> データ ソース
重要な変更
操作: 作成、更新、または置換
-
[ユーザー名]、[パスワード]、および [パスワードの確認] フィールドは無効です。
-
動作に変更なし
回避策
使用できる回避策はありません。この基本設定では、資格情報を保存して、パスワードにより保護されるデータ ソースへのアクセスを許可することはなくなりました。
CPassword の廃止
CPassword の削除
このサポート技術情報に記載されている Windows PowerShell スクリプトでは、CPassword を使用する可能性があるグループ ポリシー基本設定がドメインに含まれているかどうかを検出します。特定の基本設定で CPassword XML が検出された場合は、このリストに表示されます。
CPassword 基本設定の検出
CPassword の基本設定の削除
CPassword データが含まれる基本設定を削除するには、ドメイン コントローラー上で、またはリモート サーバー管理ツールがインストールされているクライアントから、グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) を使用することを推奨します。これらのコンソールにおいて 5 つの手順で基本設定を削除できます。これを行うには、以下の手順を実行します。
-
GPMC で、CPassword データが含まれる基本設定を開きます。
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基本設定に応じて、操作を [削除] または [無効化] に変更します。
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[OK] をクリックして、変更を保存します。
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変更内容がクライアントに伝達されるように、1 回または 2 回のグループ ポリシーの更新サイクルを待ちます。
-
すべてのクライアント上で変更が適用された後、基本設定を削除します。
-
必要に応じて手順 1. ~ 5. を繰り返し、環境全体をクリーニングします。検出スクリプトで返される結果がゼロになれば、作業は完了していることになります。
ファイル名 |
SHA1 ハッシュ |
SHA256 ハッシュ |
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Windows6.0-KB2928120-ia64.msu |
B2A74305CB56191774BFCF9FCDEAA983B26DC9A6 |
DCE8C0F9CEB97DBF1F7B9BAF76458B3770EF01C0EDC581621BC8C3B2C7FD14E7 |
Windows6.0-KB2928120-x64.msu |
386457497682A2FB80BC93346D85A9C1BC38FBF7 |
1AF67EB12614F37F4AC327E7B5767AFA085FE676F6E81F0CED95D20393A1D38D |
Windows6.0-KB2928120-x86.msu |
42FF283781CEC9CE34EBF459CA1EFE011D5132C3 |
016D7E9DBBC5E487E397BE0147B590CFBBB5E83795B997894870EC10171E16D4 |
Windows6.1-KB2928120-ia64.msu |
5C2196832EC94B99AAF9B074D3938525B7219690 |
9958FA58134F55487521243AD9740BEE0AC210AC290D45C8322E424B3E5EBF16 |
Windows6.1-KB2928120-x64.msu |
EA5332F4E289DC799611EAB8E3EE2E86B7880A4B |
417A2BA34F8FD367556812197E2395ED40D8B394F9224CDCBE8AB3939795EC2A |
Windows6.1-KB2928120-x86.msu |
7B7B6EE24CD8BE1AB3479F9E1CF9C98982C8BAB1 |
603206D44815EF2DC262016ED13D6569BE13D06E2C6029FB22621027788B8095 |
Windows8-RT-KB2928120-x64.msu |
E18FC05B4CCA0E195E62FF0AE534BA39511A8593 |
FCAED97BF1D61F60802D397350380FADED71AED64435D3E9EAA4C0468D80141E |
Windows8-RT-KB2928120-x86.msu |
A5DFB34F3B9EAD9FA78C67DFC7ACACFA2FBEAC0B |
7F00A72D8A15EB2CA70F7146A8014E39A71CFF5E39596F379ACD883239DABD41 |
Windows8.1-KB2928120-x64.msu |
A07FF14EED24F3241D508C50E869540915134BB4 |
6641B1A9C95A7E4F0D5A247B9F488887AC94550B7F1D7B1198D5BCBA92F7A753 |
Windows8.1-KB2928120-x86.msu |
DE84667EC79CBA2006892452660EB99580D27306 |
468EE4FA3A22DDE61D85FD3A9D0583F504105DF2F8256539051BC0B1EB713E9C |
Windows8.1-KB2961899-x64.msu |
10BAE807DB158978BCD5D8A7862BC6B3EF20038B |
EC26618E23D9278FC1F02CA1F13BB289E1C6C4E0C8DA5D22E1D9CDA0DA8AFF51 |
Windows8.1-KB2961899-x86.msu |
230C64447CC6E4AB3AD7B4D4655B8D8CEFBFBE98 |
E3FAD567AB6CA616E42873D3623A777185BE061232B952938A8846A974FFA7AF |