Microsoft TCP/IP のホスト名解決の順序

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 172218 - 対象製品
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP172218
すべて展開する | すべて折りたたむ

目次

概要

Microsoft Windows クライアントがホスト名を IP アドレスに解決するための方法は複数あります。この資料ではそれらの方法について説明します。この処理の流れは、NetBIOS 名から IP アドレスへの解決での処理の流れとは異なります。

詳細

TCP/IP プロトコルを使用しているネットワークでリソースに接続するためには、リソースの名前を IP アドレスに変換する必要があります。Microsoft Windows クライアントでは、名前から IP アドレスへの解決シーケンスに従って処理が行われ、名前が解決すると検索を停止します。

主な処理シーケンスは NetBIOS 解決とホスト名解決の 2 つで、ほとんどの場合この 2 つが使用されます。Microsoft サーバー上のリソースに接続するクライアント (典型的な例には、Windows ファイル マネージャやマイ ネットワークなどがあります) では、通常は NetBIOS 名前解決が使用されます。

関連情報については、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) を参照してください。
119493 NetBIOS over TCP/IP Name Resolution and WINS
ホスト名解決は、NetBIOS インターフェイス経由の接続を行わない TCP/IP リソースの名前解決に使用されます。一般的な例として、Microsoft Internet Explorer などの Web ブラウザがあります。Ping、FTP、Telnet などのインターネット アプリケーションも同様です。Winsock (Microsoft Windows 版の TCP/IP socket) を使用して接続を行う、最近のデータベース アプリケーションやメール アプリケーションの多くで、ホスト名解決が使用されています。このようなアプリケーションの例には、Outlook と Exchange があります。

名前解決に関するトラブルシューティングでは、アプリケーションで NetBIOS 名またはホスト名のいずれの方式の名前解決が行われているのかを調べることが重要です。

: この資料では、"クライアント" という単語は、必ずしもワークステーションを指しているわけではありません。Windows NT Server がホスト名解決が必要なリソースへのアクセスを要求する場合、Windows NT Server はクライアントになります。

ホスト名解決の一般的なシーケンスは、次のとおりです。

  1. クライアントによって、その名前がクライアント自身のものでないかどうかが確認されます。
  2. 次に、クライアントによって、ローカルの Hosts ファイル (ローカル コンピュータに保存されている IP アドレスと名前のリスト) が検索されます。

    : Hosts ファイルが保存されている場所は、オペレーティング システムによって異なります。
       Windows NT                    %Systemroot%\System32\Drivers\Etc
       Windows 95                    <ドライブ>\<Windows フォルダ>
       Windows for Workgroups        <ドライブ>\<Windows フォルダ>
       Windows 3.1                   <ドライブ>\<Windows フォルダ>
       MS-Client 3.0                 <起動ボリューム>\Net
       Lan Manager 2.2c クライアント  <起動ボリューム>\Net
    
    %Systemroot% は Windows NT がインストールされているフォルダ、<ドライブ> はオペレーティング システムがインストールされているドライブ、<起動ボリューム> は 通常フロッピー ディスクまたは C ドライブを指します。

    Hosts ファイルのサンプル (Hosts.sam) は TCP/IP プロトコルと一緒にインストールされます。アドレスの記述方法については、このファイルを参照してください。
  3. DNS (Domain Name System) サーバーへの問い合わせが行われます。
  4. 上記の手順でも名前が解決できなかった場合、NetBIOS 名前解決の処理シーケンスが実行されます。この順序は、クライアントの NetBIOS ノードの種類を設定することで変更できます。
Windows クライアントでは、名前が解決されるか、または名前解決の処理をすべて実行し終えた時点で名前解決処理が終了します。Microsoft TCP/IP 3.11b を使用する Windows NT、Windows 95、および Windows for Workgroups クライアントでは、上記の順序に従って処理が行われます。Lan Manager 2.2c または Microsoft Client 3.0 クライアントの場合は、NetBIOS の名前解決が実行されせん。

関連情報については、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料を参照してください。
169141 NetBIOS and hostname resolution for MS-Client and LM 2.2c
169141 MS-Client および LM 2.2c に対する NetBIOS 名、ホスト名の特定
名前解決の際に、クライアントで設定されていない方法はスキップされます。たとえば、Hosts ファイルがシステムにない場合は、上記の手順 2 はスキップされ、DNS サーバーに対する問い合わせが行われます。クライアントの TCP/IP 設定で DNS サーバーの IP アドレスが指定されていない場合は、次の手順に移り、DNS の次の処理手順が実行されます。

ホスト名解決の順序を変更する方法は、オペレーティング システムとそのバージョンによって異なります。該当するオペレーティング システムのリソース キット、または「サポート技術情報」に記載されています。

関連情報については、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料を参照してください。
171567 Windows NT 4.0 ServiceProvider Priority Values Not Applied
139270 How to Change Name Resolution Order on Windows 95 and Windows NT
119372 Setting the Name Resolution Search Order for TCP/IP-32

トラブルシューティング

問題 : クライアントでホスト名の解決が行えない。

トラブルシューティング手順

クライアントでホスト名が解決できない場合は、クライアントによって実行される上記のホスト名解決シーケンスを確認します。クライアントが使用するリソースの中に名前が存在しない場合は、名前の追加が必要なリソースはどれかを判断する必要があります。 DNS サーバーや WINS (Windows Internet Name Service) などのリソースの中に名前が存在しているにもかかわらず、クライアントで名前が正しく解決できない場合は、該当のリソースに的を絞り込んでトラブルシューティングを行います。

また、NetBIOS 名ではなくホスト名を解決するようにクライアントが設定されていることも確認します。多くのアプリケーション、特にメール アプリケーションやデータベース アプリケーションでは、名前解決に複数の方法を使用しています。アプリケーションで NetBIOS を使用してリソースに接続するよう設定されている可能性があります。 クライアントの構成によっては、クライアントでホスト名解決がスキップされている可能性があります。 その場合は、接続の種類を TCP/IP socket に変更するか、または、NetBIOS の問題としてトラブルシューティングを行います。

問題 : クライアントでの名前解決に非常に時間がかかる。または、名前解決に失敗してから失敗が報告されるまでに長く時間がかかる。

トラブルシューティング手順

クライアントの TCP/IP の設定で DNS サーバーを指定しているにもかかわらず、サーバーがクライアントから使用できない場合にこの現象が多く発生します。TCP/IP プロトコルは信頼性の低いネットワークであると見なされるため、クライアントはDNS サーバーへの接続を繰り返し試行し、その後で問い合わせが失敗したと判断します。代替 DNS サーバーが設定されている場合は、代替 DNS サーバーへの問い合わせも行われ、問い合わせが失敗したと判断されるまで同じだけの時間がかかります。失敗したと判断されてから、クライアントは上記の NetBIOS 名解決の処理手順に移ります。

この問題を解決する方法は 3 つあります。

  • ホスト名が正しく Hosts ファイルに記述されている場合は、クライアントによって DNS 問い合わせが行われる前に名前が解決されます。DNS サーバーが一時的に使用できない状態で、また解決するホスト名が少ない場合、この方法は問題なく動作します。多数のクライアントに対して Hosts ファイルを手作業で編集するのは、避けるべきです。 または

  • DNS サーバーは使用可能な状態で、クライアントに設定されている DNS サーバー アドレスが間違っている場合、クライアント側でのアドレスを修正するとクライアントから DNS サーバーにすぐに接続できるようになります。DNS サーバーから名前解決に失敗したという報告を受け取る場合でも、クライアントが DNS サーバーにまったく到達できない場合に比べると、ずっと速く処理されます。 または

  • クライアントで DNS サーバーが設定されていますが、DNS サーバーが使用できない場合は、DNS サーバーの IP アドレスをクライアントの設定から削除します。これにより、クライアントは DNS の検索処理をスキップするようになります。 または

  • DNS データベース内にレコードが存在しないか、またはレコードが間違っている場合、その DNS サーバーはほかの DNS サーバーに問い合わせを行ってから名前解決ができなかったという報告を行うため、遅延が発生します。この場合、通常数秒の遅延が発生します。
TCP/IP および名前解決に関する詳細は、マイクロソフトの Anonymous ftp サーバーにある次のホワイト ペーパーを参照してください。
ファイル名 : Tcpipimp2.doc
場所 : ftp://ftp.microsoft.com/bussys/winnt/winnt-docs/papers/
タイトル :"Microsoft Windows NT 3.5/3.51/4.0:TCP/IP Implementation Details TCP/IP Protocol Stack and Services, Version 2.0. "

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 172218 (最終更新日 2000-12-16) をもとに作成したものです。

注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。

プロパティ

文書番号: 172218 - 最終更新日: 2011年1月5日 - リビジョン: 2.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows NT Server 3.51
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Standard Edition
  • Microsoft Windows NT Workstation 3.5
  • Microsoft Windows NT Workstation 3.51
  • Microsoft Windows NT Workstation 4.0 Developer Edition
  • Microsoft Windows 95
キーワード:?
kbinfo KB172218
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com