Windows 7 ベースのコンピューターで使用可能なメモリが搭載されているメモリより少ない

適用対象: Windows 7 Service Pack 1Windows 7 Home PremiumWindows 7 Professional 詳細

現象


Windows 7 を実行しているコンピューターでは、使用可能なメモリ (RAM) が搭載されているメモリより少ない場合があります。

たとえば、4 GB のメモリが搭載されたコンピューターの場合、32 ビット版の Windows 7 では 3.5 GB のシステム メモリのみが使用可能であると報告される可能性があります。

また、8 GB のメモリが搭載されたコンピューターの場合、64 ビット版の Windows 7 では 7.1 GB のシステム メモリのみが使用可能であると報告される可能性があります。

注: 例に示した使用可能なメモリの量は正確な量ではありません。 使用可能なメモリは、物理メモリの合計から「ハードウェア予約済み」のメモリを差し引いた量です。

Windows 7 で、搭載されているメモリと使用可能なメモリを表示するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタン
    Windows の [スタート] ボタン
    をクリックし、[コンピューター] を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
  2. [システム] の下の [実装メモリ (RAM) ] の値を確認します。 たとえば、「4.00 GB (3.5 GB 使用可能)」と表示された場合は、搭載された 4 GB のメモリのうち 3.5 GB が使用可能であることを意味します。

原因


Windows 7 を実行しているコンピューターでは、これは通常起こることです。 使用可能なシステム メモリの減少量は、次の構成により異なります。
  • コンピューターに搭載されているデバイスと、それらのデバイスにより予約されたメモリ
  • マザーボードのメモリ処理能力
  • システム BIOS のバージョンと設定
  • インストールされている Windows 7 のバージョン (たとえば、Windows 7 Starter Edition では搭載されているメモリのうち 2 GB のみがサポートされます。)
  • その他のシステム設定
たとえば、256 MB のメモリを内蔵したビデオ カードがある場合、そのメモリは、最初の 4 GB のアドレス空間内にマップされる必要があります。 4 GB のシステム メモリが既に搭載されている場合、そのアドレス空間の一部がグラフィック メモリのマッピングによって予約されます。 グラフィック メモリのマッピングによりシステム メモリの一部が上書きされます。 これらの条件により、オペレーティング システムで利用可能なシステム メモリの総容量が減少します。

コンピューターのメモリがどのように使用されているかを確認する方法については、「詳細情報」の「Windows 7 での物理メモリの割り当て」を参照してください。

対処方法


使用可能な RAM が予期した量より少なくなる原因は他にもいくつかあります。 これらの問題と、考えられる解決方法を以下に示します。

システムの構成設定を確認する

[最大メモリ] オプションが正しく選択されていないため、問題が発生している可能性があります。 この問題を解決するには、次の手順に従います。
  1. [スタート] ボタン
    Windows の [スタート] ボタン
    をクリックし、[プログラムとファイルの検索] ボックスに「msconfig」と入力します。次に、[プログラム] の一覧で [msconfig] をクリックします。
  2. [システム構成] ウィンドウで [ブート] タブの [詳細オプション] をクリックします。
  3. [最大メモリ] チェック ボックスをオフにして、[OK] をクリックします。
  4. コンピューターを再起動します。

システム BIOS を更新する

システム BIOS が古いため、問題が発生することがあります。 古いコンピューターの場合、システムは搭載された RAM のすべてにアクセスできない可能性があります。 この場合、システム BIOS を最新バージョンに更新する必要があります。

コンピューターの BIOS を更新するには、コンピューターの製造元の Web サイトにアクセスして BIOS の更新プログラムをダウンロードするか、 コンピューターの製造元に問い合わせてください。

BIOS 設定を確認する

BIOS 設定が間違っているため、問題が発生することがあります。
  • メモリの再マップの機能を有効にする

    BIOS 設定を確認し、メモリの再マップの機能が有効になっているかどうかを調べます。 メモリの再マップは、より多くのメモリに Windows がアクセスできるようにします。 システム セットアップを起動することにより、BIOS でメモリの再マップの機能を有効にできます。 コンピューターでシステム セットアップを起動する方法については、コンピューターのユーザーズ ガイドを参照してください。 メモリの再マップの機能名称は、ハードウェアの製造元によって異なることがあります。 メモリのマッピング変更、メモリの拡張、または類似の名称で表示される場合があります。 コンピューターでメモリの再マップの機能がサポートされていない可能性もあることに注意してください。
  • BIOS 設定で AGP ビデオの絞りサイズを変更する

    BIOS 設定を確認し、AGP ビデオの絞りに割り当てられているメモリの量を調べます。 これは、システムがテクスチャ マッピングとレンダリングに使用されるビデオ カードと共有しているメモリです。 このメモリはビデオ カードによってロックされているため、システムでは使用されません。 AGP ビデオの絞りサイズは、BIOS で調整できます。 標準の設定は、「32 MB」、「64 MB」、「128 MB」、および「自動」です。 BIOS でこの設定を変更したら、コンピューターを再起動し、使用可能なメモリを確認します。 各設定をテストして、最適な結果を得られる設定はどれかを調べられます。

物理 RAM の考えられる問題を確認する

搭載されている物理 RAM が原因で、問題が発生することがあります。
  • 無効なメモリ モジュールがないかどうかを確認する

    この問題が発生しているかどうかを確認するには、コンピューターの電源を切り、コンピューターの電源コードを抜き、メモリの順序を入れ替えます。
  • メモリの配置が正しいことを確認する

    コンピューターのユーザー ガイドで、メモリ モジュールをメモリ スロットに挿入する順序を調べます。 使用可能なスロットのすべてを使用しない場合は、システムにより特定のスロットの使用が求められる場合もあります。 たとえば、4 つの使用可能なスロットがあるコンピューターで、 2 つのメモリ モジュールのみを使用するには、スロット 1 とスロット 3 を使用する必要がある場合があります。
  • メモリ スタンドオフ カードが使用されているかどうかを確認する

    メモリ スタンドオフ カードを使用して複数のメモリ モジュールをコンピューターに取り付けている場合は、システムが特別な構成を必要とする可能性もあります。 したがって、使用可能なメモリが予想よりも少なくなることがあります。

詳細情報


以下のセクションでは、リソース モニターで報告されるメモリの割り当てに関する詳細情報、使用される用語の説明、Windows 7 でのメモリの報告とメモリの制限に関する詳細情報を示します。

Windows 7 での物理メモリの割り当て

次の表に、リソース モニターで、Windows 7 ベースのコンピューターに現在搭載されているメモリがどのように分類されるかを示します。
メモリの割り当て 説明
ハードウェア予約済み BIOS または他の周辺機器のドライバーで使用するために予約されたメモリ
使用中 プロセス、ドライバー、またはオペレーティング システムにより使用されているメモリ
変更済み 他の用途に使用する前にディスクへの移動が必要な内容が含まれているメモリ
スタンバイ キャッシュ データやアクティブに使用されていないコードが含まれているメモリ
空き 有効なデータが含まれず、プロセス、ドライバー、またはオペレーティング システムにメモリが必要となったとき最初に使用されるメモリ
注: Windows 7 に搭載されているメモリがどのように割り当てられているかを確認するには、次の手順に従います。
  1. [スタート] ボタン
    Windows の [スタート] ボタン
    をクリックし、[プログラムとファイルの検索] ボックスに「resource monitor」と入力します。次に、[プログラム] の一覧で [リソース モニター] をクリックします。
  2. [メモリ] タブをクリックし、ページの下部にある [物理メモリ] セクションを確認します。

Windows 7 のメモリの状態

次の表に、Windows 7 ベースのコンピューターに搭載されているメモリの、リソース モニターで現在報告される状態の定義を示します。
メモリの割り当て 説明
使用可能 プロセス、ドライバー、またはオペレーティング システムですぐに使用可能なメモリの量 (スタンバイ メモリと空きメモリを含む)
キャッシュ済み プロセス、ドライバー、およびオペレーティング システムから高速でアクセスするためのキャッシュ データおよびコードが格納されているメモリの量 (スタンバイ メモリと変更済みメモリを含む)
合計 オペレーティング システム、デバイス ドライバー、およびプロセスで使用可能な物理メモリの量
インストール済み コンピューターにインストールされている物理メモリの量

Windows 7 のメモリ量の報告

Windows 7 では、コンピューターに現在搭載されている物理メモリの量が報告されます。 Windows Vista SP1 より前の Windows NT ベースのオペレーティング システムでは、オペレーティング システムで使用できるメモリの量が報告されます。 これら以前のバージョンの Windows で報告される使用可能なメモリには、ハードウェア予約済みのメモリは含まれません。 報告に関する変更のみです。

Windows Vista SP1 以降のバージョンの Windows におけるこの報告に関する変更は、以下の場所で確認できます。
 
  • ウェルカム センターの [RAM] に表示される値
  • [コンピューター] ウィンドウの下部にある [メモリ] に表示される値
  • [システムのプロパティ] ウィンドウの [メモリ] に表示される値
  • コントロール パネルの [パフォーマンスの情報とツール] の [詳細の表示と印刷を行います] ページにある [システム メモリの合計] に表示される値

また、システム情報ツール (Msinfo32.exe) を実行すると、[システムの概要] ページに次の項目が表示されます。
 
  • インストール済みの物理メモリ (RAM)
  • 物理メモリの合計
  • 利用できる物理メモリ
以下の診断ツールでの報告は変更されていません。
 
  • タスク マネージャーの [パフォーマンス] タブ
コンピューターに搭載されている物理 RAM がチップ セットでサポートされているアドレス空間と同じ場合、オペレーティング システムで使用可能なシステム メモリの合計は、搭載されている物理 RAM よりも常に小さくなります。

たとえば、コンピューターに 8 GB のアドレス空間をサポートする Intel 975X チップ セットが搭載されているとします。 8 GB の RAM を搭載すると、PCI 構成の要件により、オペレーティング システムで利用可能なシステム メモリが減少します。 この例では、PCI 構成の要件により減少するオペレーティング システムで利用可能なメモリの容量は、およそ 200 MB ~ 1 GB になります。 減少量は、構成により異なります。

Windows 7 の物理メモリの制限

次の表に、さまざまなバージョンの Windows 7 の物理メモリに対する制限の仕様を示します。
バージョン 32 ビット版 Windows 7 での制限 64 ビット版 Windows 7 での制限
Windows 7 Ultimate 4 GB 192 GB
Windows 7 Enterprise 4 GB 192 GB
Windows 7 Professional 4 GB 192 GB
Windows 7 Home Premium 4 GB 16 GB
Windows 7 Home Basic 4 GB 8 GB
Windows 7 Starter 2 GB 2 GB

Windows の各リリースにおけるメモリの制限の詳細については、以下のリンクをクリックしてマイクロソフト Web サイトの資料を参照してください。

関連情報


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