ここでは、Microsoft Excel の CEILING 関数の書式および使用法について説明します。

説明

基準値の倍数のうち、絶対値に換算して最も近い値に切り上げられた数値を返します。 たとえば、価格が 442 円の製品に価格を設定するときに 1 円単位の端数を出さないようにするには、数式 =CEILING(442,5) を使用して 5 円単位の最も近い価格に切り上げることができます。

書式

CEILING(数値, 基準値)

CEILING 関数の書式には、次の引数があります。

  • 数値    必ず指定します。 丸めの対象となる数値を指定します。

  • 基準値    必ず指定します。 倍数の基準となる数値を指定します。

解説

  • 引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。

  • 数値の符号に関係なく、切り上げられた値の絶対値は、数値より大きくなります。 指定された数値が基準値の倍数と等しい場合は、数値は丸められずにその値が返されます。

  • 数値と基準値がどちらも負の数である場合、値は小さい方 (0 から遠い方) の数値に切り上げられます。

  • 数値が負の数で、基準値が正の数である場合、値は大きい方 (0 に近い方) の数値に切り上げられます。

使用例

次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。 

数式

説明

結果

=CEILING(2.5, 1)

2.5 を基準値である 1 の最も近い倍数に切り上げます。

3

=CEILING(-2.5, -2)

-2.5 を基準値である -2 の最も近い倍数に切り上げます。

-4

=CEILING(-2.5, 2)

-2.5 を基準値である 2 の最も近い倍数に切り上げます。

-2

=CEILING(1.5, 0.1)

1.5 を基準値である 0.1 の最も近い倍数に切り上げます。

1.5

=CEILING(0.234, 0.01)

0.234 を基準値である 0.01 の最も近い倍数に切り上げます。

0.24

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