この記事では、Microsoft Excel のTRUNC関数の目的と使用方法について説明します。
説明
TRUNC関数は、数値の小数部を削除して整数に切り捨てます。
書式
TRUNC(数値, [桁数])
TRUNC 関数の書式には、次の引数があります。
-
数値 必ず指定します。 小数部を切り捨てる数値を指定します。
-
桁数 省略可能です。 切り捨てを行った後の桁数を指定します。 桁数の既定値は 0 (ゼロ) です。
INT 関数との比較
TRUNCと INT は、どちらも整数を返すという点で、やや似た関数です。 TRUNCは単に数値の小数部を削除しますが、INT は最も小さい整数を返します (必ずしも大きさが小さいとは限りません)。 この違いは負の数値で発生します。TRUNC(-4.3) は -4 を返しますが、INT(-4.3) は -5 を返します。-5 は小さい数値であるため、-5 を返します。 INT 関数も参照してください。
例
次の表から、数式の例をコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 結果が自動的に表示されない場合は、数式を選択し、F2 キーを押して Enter キーを押します。 必要に応じて列の幅を調整して、完全な結果を表示します。
数式 |
説明 |
結果 |
---|---|---|
=TRUNC(8.9) |
8.9 の小数部を切り捨て、その整数部分を返します (8)。 |
8 |
=TRUNC(-8.9) |
負数の小数部を切り捨て、その整数部分を返します (-8)。 |
-8 |
=TRUNC(0.45) |
0 と 1 の間の数の小数部を切り捨て、その整数部分を返します (0)。 |
0 |