概要
Microsoft Excel ブックを閉じるときに、クリップボードの情報を保存するか削除するかを確認する警告メッセージが表示されないようにする設定はありません。 この資料では、この警告メッセージが表示される理由と、Microsoft Visual Basic for Applications マクロを使用して表示されないようにする方法について説明します。
詳細情報
サンプル プログラムは例示のみを目的として提供されており、商品性、特定目的に対する適合性その他について明示であると黙示であるとを問わず、マイクロソフトは一切保証をするものではありません。 サンプル プログラムの利用者には、使用するプログラミング言語、およびプロシージャの作成とデバッグに使用されるツールに精通しているユーザーを想定しています。 Microsoft Support 担当者は、サンプル プログラムを利用してある特定のプロシージャの機能を説明することがありますが、改変して機能を追加したり、ユーザーの要望に応じてプロシージャを作成したりすることはありません。
プログラミングに習熟されていない場合、マイクロソフト認定パートナー、あるいはマイクロソフトのアドバイザリ サービスまでお問い合わせください。 詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
マイクロソフト認定パートナー - https://partner.microsoft.com/global/30000104
マイクロソフトのアドバイザリ サービス - http://support.microsoft.com/ja-jp/gp/advisoryservice
マイクロソフトから提供されているサポート オプションの詳細や、お問い合わせ先については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=fh;EN-US;CNTACTMSExcel でセルを切り取りまたはコピーすると、 これらのセルの範囲が移動枠線で囲まれます。 移動枠線は、切り取りモードまたはコピー モードであることを示します。 クリップボードの警告メッセージは、次のすべての条件に該当する場合に表示されます。
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切り取りモードまたはコピー モードである。
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101 以上のセルを選択している。
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ブックを閉じるか、Excel を終了することにより、ブックを強制的に閉じる。
これらの条件に該当する場合、次のような警告メッセージが生成されます。
クリップボードに大きな情報があります。 この情報を他のプログラムに貼り付けられるようにしますか?
この警告メッセージが表示されないようにするための方法はいくつかあります。 最も早い手動による方法は、ブックを閉じる直前に Esc キーを押すことです。
Visual Basic for Applications マクロを使用してセルの切り取りやコピーを行う自動化のシナリオでは、Esc キーを押して警告が表示されないようにする方法を選択できないこともあります。 この場合に警告が表示されないようにするには、プログラムで次のいずれかの方法を使用します。
方法 1: 単一のセルをコピーする
Visual Basic for Applications マクロを使用してセルの切り取りおよびコピーを行う場合、ブックを閉じる行の直前に次の行を挿入します。
ActiveSheet.Range("A1").Copy
クリップボードに含まれているセルの数が 100 以下の場合、警告メッセージは表示されません。
方法 2: CutCopyMode を終了する
Visual Basic for Applications マクロを使用してセルの切り取りおよびコピーを行う場合、ブックを閉じる行の直前に次の行を挿入します。
workbook.Application.CutCopyMode = False
ここで、"workbook" は対象のブック オブジェクトです。
注: CutCopyMode を True または False に設定すると、Excel で切り取りモードまたはコピー モードが解除されることがあります。
方法 3: ブックを保存する
Visual Basic for Applications マクロを使用してセルの切り取りおよびコピーを行う場合、ブックを閉じる行の直前に次の行を挿入します。
workbook.Save
ここで、"workbook" は対象のブック オブジェクトです。 ブックを保存すると、Excel では切り取りモードまたはコピー モードが終了します。