概要
この資料では、ドメインのメンバでないコンピュータに保存されたユーザー名とパスワードを管理する方法について説明します。
Windows XP ベースのコンピュータにログインする場合、ユーザー名とパスワードを入力できます。これが他のコンピュータやインターネットに接続する際のデフォルトのセキュリティ コンテキストになります。ただし、このユーザー名およびパスワードでは、すべてのリソースにアクセスできない場合があります。ユーザー名およびパスワードの保存機能には、追加のユーザー名とパスワードをプロファイルの一部として保存する手順が用意されています。 ユーザー名およびパスワードの保存は、保護されたパスワード情報ストアです。この機能を使用すると、電子メールなどのさまざまなネットワーク リソースとアプリケーションのユーザー名とパスワードを一度に入力し、ユーザーが操作しなくても、これらのリソースを参照するための情報を自動的に入力させることができます。ログオン情報の管理の概要
サーバーまたは Web サイトに初めてログオンするとき、ユーザー名とパスワードを確認するダイアログが表示されます。そのリソース用のユーザー名とパスワードを入力し、[パスワードを記憶する] チェック ボックスをオンにすると、ログオン情報がユーザー アカウントと共に保存されます。次に同じリソースに接続すると、保存されたログオン情報が使用され、自動的にユーザー アカウントが認証されます。 リソースに接続したときに表示されるユーザー名とパスワードのダイアログ ボックスで [パスワードを記憶する] チェック ボックスをオンにして、ログオン情報を保存すると、そのログオン情報は最も一般的な形式で保存されます。たとえば、ドメイン内の特定のサーバーにアクセスした場合、ログオン情報は *.ドメイン.com (ドメインはドメイン名です) として保存されます。このドメイン内の別のサーバー用に別のログオン情報を保存しても、このログオン情報は上書きされません。固有の情報を使用して、新しいログオン情報が保存されます。 リソースにアクセスすると、認証パッケージによってユーザー名およびパスワードの保存ストア内でリソースに一致する特定のログオン情報が検索されます。ログオン情報が見つかると、ユーザーが操作しなくても、認証パッケージによってそのログオン情報が使用されます。ログオン情報が見つからない場合、リソースにアクセスしようとしているプログラムに認証エラーが返されます。この時点で、ユーザー名とパスワードを確認するダイアログが表示されます。 変更するユーザー アカウントの [ネットワーク パスワードを管理する] をクリックすると、ユーザー名およびパスワードの保存に格納されたログオン情報を手動で管理できます。[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスで、新しいエントリの追加、既存のエントリの削除、表示したプロパティでの既存のエントリの編集などの操作を実行できます。これを行うには、[追加]、[編集]、[プロパティ] ボタンをクリックします。
保存されたユーザー名およびパスワードを管理する方法
保存されたユーザー名およびパスワードを管理するには、次の手順に従います。
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アカウントを変更するユーザーとして、コンピュータにログオンします。
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[スタート] ボタンをクリックして、[コントロール パネル] をクリックします。
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[コントロール パネル] の [作業する分野を選びます] の [ユーザー アカウント] をクリックして、[ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスを開きます。
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[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスを開きます。これを行うには、以下の該当する方法を使用します。
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制限付きアカウントでログオンしている場合 :
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[関連した作業] の [ネットワーク パスワードを管理する] をクリックします。
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管理者特権限を持つアカウントでログオンしている場合 :
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[変更するアカウントを選びます] のユーザー アカウントをクリックして、[アカウントの何を変更しますか?] ダイアログ ボックスを開きます。
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[関連した作業] の [ネットワーク パスワードを管理する] をクリックします。
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以下の例のような保存されたユーザー名およびパスワードのリストが表示されます。
*.Microsoft.com
Passport.Net(Passport) -
エントリを追加する
ログオン情報を手動で追加するには、次の手順を実行します。
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[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスの [追加] をクリックして、[ログオン情報のプロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
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[サーバー] ボックスに、使用するサーバーまたは共有の名前を入力します。"ワイルドカード" 記号として、アスタリスク (*) を使用できます。以下の例は、有効なサーバー名のエントリです。
*.Microsoft.com
\\サーバー\共有 -
[ユーザー名] ボックスに、リソースへのアクセス許可を持つユーザー アカウントの名前を入力します。サーバー\ユーザーまたはユーザー@ドメイン.com の形式でユーザー名を入力します。以下の例は、有効なユーザー名のエントリです (この例では、Microsoft がドメイン名、ユーザーがユーザー名です)。
Microsoft\ユーザー
ユーザー@microsoft.com -
[パスワード] ボックスに、手順 3. で入力したユーザーのパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
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[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスの [閉じる] をクリックします。
エントリを削除する
ログオン情報を削除するには、次の手順を実行します。
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[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスで、ログオン情報をクリックし、[削除] をクリックします。次のメッセージが表示されます。
選択されたログオン情報は削除されます。
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[OK] をクリックします。
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[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスの [閉じる] をクリックします。
エントリを編集する
ログオン情報を編集するには、次の手順を実行します。
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[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスで、ログオン情報をクリックし、[プロパティ] をクリックして、[ログオン情報のプロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
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項目を変更し、[OK] をクリックします。
[ユーザー名] ボックスで指定したユーザー アカウントのドメイン パスワードを変更する場合は、[変更] をクリックします。[古いパスワード] および [新しいパスワード] ボックスに対応する情報を入力し、[新しいパスワードの確認入力] ボックスに新しいパスワードを入力して、[OK] をクリックします。ドメイン パスワードが変更されます。 -
[ユーザー名およびパスワードの保存] ダイアログ ボックスの [閉じる] をクリックします。
トラブルシューティング
この方法でリモート リソースのユーザー アカウント情報を保存した場合、そのユーザー アカウントにアクセスできるすべてのユーザーは、パスワードで保護されたそれらのリソースにもアクセスできます。このため、Windows XP のアカウントには強力なパスワードを使用することをお勧めします。 強力なパスワードを作成する方法については、[スタート] ボタンをクリックし、[ヘルプとサポート] をクリックします。[検索] ボックスに強力なパスワードを作成する と入力し、[検索を開始します] ボタンをクリックします。
関連情報
保存されているユーザー名およびパスワードの管理の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
306992 [HOW TO] ドメイン内のコンピュータ上で格納されているユーザー名とパスワードを管理する方法