システムのコントロール パネルで定義されている通貨記号を使って通貨値として書式設定された式を返します。
構文
FormatCurrency ( Expression [, NumDigitsAfterDecimal ] [, IncludeLeadingDigit ] [, UseParensForNegativeNumbers ] [, GroupDigits ] )
FormatCurrency 関数構文の引数は次のとおりです。
引数 |
説明 |
Expression |
必須。 書式設定する式です。 |
NumDigitsAfterDecimal |
省略可能。 小数点の右側に表示される桁数を示す数値です。 既定値は –1 で、コンピューターの地域設定が使われることを意味します。 |
IncludeLeadingDigit |
省略可能。 小数値の前に 0 を表示するかどうかを指定する tristate 定数です。 値については、「設定」セクションを参照してください。 |
UseParensForNegativeNumbers |
省略可能。 かっこ内の数値を負の値として扱うかどうかを指定する tristate 定数です。 値については、「設定」セクションを参照してください。 |
GroupDigits |
省略可能。 コンピューターの地域設定で指定されている桁区切り文字を使って数値の桁を区切るかどうかを指定する tristate 定数です。 値については、「設定」セクションを参照してください。 |
設定
IncludeLeadingDigit 、UseParensForNegativeNumbers、GroupDigits 引数の設定は次のとおりです。
定数 |
値 |
説明 |
vbTrue |
–1 |
True |
vbFalse |
0 |
False |
vbUseDefault |
–2 |
コンピューターの地域設定の設定を使います。 |
解説
省略可能な引数を省略すると、省略した引数の値はコンピューターの地域設定から提供されます。
通貨値に対する通貨記号の相対的な位置は、システムの地域設定によって決まります。
注: すべての設定情報は地域の設定の [通貨] タブから取得されますが、先頭の 0 の設定だけは [数値] タブから取得されます。
例
式 |
結果 |
SELECT FormatCurrency([UnitPrice]) AS Expr1 FROM ProductSales; |
"UnitPrice" フィールドの数値を "Currency" 形式に書式設定し、列 Expr1 で返します。 |
SELECT Formatcurrency([Discount],2,-1,-1,-1) AS DiscountedPrice FROM ProductSales; |
[割引] フィールドの数値を小数点以下 2 桁の "通貨" 形式に書式設定します。 1 未満の値はすべて小数点の前に "0" を持ち、負の値はかっこで囲まれます。値は既定の区切り記号でグループ化されます ("1000" は $1,000.00 として表示されます。"-1000" は ($1,000.00) として表示されます。"0" は $0.000 として表示されます。 |