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注: この記事は中国の 21Vianet が運営する Office 365 にのみ適用されます。

Skype for Business をハイブリッド展開すると、オンプレミスの Skype for Business と Skype for Business Online に振り分けたユーザーが、同じドメインを共有できます。この手法を採用すると、地理的に異なる位置にいる組織内のユーザーや、リモート接続するユーザーに、以前より簡単に Skype for Business サービスを提供できます。Office 365 への移行パスとして Skype for Business をハイブリッド構成にすることもできます。このセクションでは、Skype for Business Server 2015 のハイブリッド構成について説明します。

ハイブリッド展開の計画

ハイブリッド展開を計画する場合は、ユーザーとネットワーク インフラストラクチャに関して、次の要件を考慮に入れてください。

インフラストラクチャの要件

Skype for Business Server 2015 のハイブリッド展開を実装および構成するには、ユーザー環境で次を利用できる必要があります。

  • Windows 2008 R2 SP1 または最新のサービス パックを実行している Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) サーバー。AD FS におけるその他のシステム要件については、「Active Directory Federation Services 2.0」を参照してください。

  • オンプレミスの Skype for Business Server 2015 または Lync Server 2010 (2013 年 3 月の Lync Server 2010 累積更新プログラムを適用したもの)。

  • Skype for Business Server 2015 管理ツール

  • ディレクトリ同期サーバー。ディレクトリ同期の詳細については、「ディレクトリ同期ツール」を参照してください。

Skype for Business クライアント サポート

Skype for Business クライアントでサポートされる機能や、オンプレミスとオンライン環境で利用できる機能には、いくつかの相違点があります。組織内のユーザーをどこに振り分けるかを決める前に、Skype for Business Server のさまざまな構成におけるクライアント サポートを確認できます。Skype for Business ハイブリッド展開における Skype for Business Online では、次のクライアントがサポートされます。

  • Lync 2010

  • Skype for Business

  • Skype for Business Windows ストア アプリ

  • Skype for Business Web App

  • Lync Mobile

  • Lync for Mac 2011

  • Lync Basic 2013

トポロジ要件

Skype for Business Online とのハイブリッド用の Skype for Business Server 2015 展開を構成するには、サポートされている次のいずれかのトポロジが必要になります。

  • オンプレミスの Skype for Business Server 2015 がインストールされている Microsoft Office Communications Server 2007 R2。Skype for Business Server 2015 フェデレーション エッジ サーバーと、フェデレーション エッジ サーバーの次のホップ サーバーで Skype for Business Server 2015 が実行されており、中央管理ストアが展開されている必要があります。エッジ サーバーとプールは、オンプレミスで展開されている必要があります。

  • 2013 年 2 月の Lync Server 2010 累積更新プログラムが適用され、Skype for Business Server 2015 管理ツールがインストールされたオンプレミスの Microsoft Lync Server 2010。フェデレーション エッジ サーバーと、フェデレーション エッジ サーバーの次のホップ サーバーは、最新の累積更新プログラムが適用された、いずれかの Microsoft Lync Server 2010 を実行している必要があります。

    重要:  Skype for Business Server 2015 管理ツールは、すでに展開されている Lync Server 2010 に接続するアクセス権限を持つ、別個のサーバーにインストールすることをお勧めします。オンプレミスのバージョンから Skype for Business Online にユーザーを移動する Move-CsUser コマンドレットは、オンプレミスのバージョンに接続している Skype for Business Server 2015 管理ツールから実行する必要があります。

  • すべてのサーバーで Skype for Business Server 2015 が実行されている Skype for Business Server 2015 展開

フェデレーション許可/禁止リストの要件

許可ドメイン リストに含まれるドメインには、完全修飾ドメイン名 (FQDN) が構成されたパートナー エッジ (許可パートナー サーバー、または直接フェデレーション パートナーとも呼ばれる) が置かれます。オンプレミスの展開の場合、オープン フェデレーション (パートナー検出とも呼ばれる) とクローズド フェデレーション (許可パートナー ドメイン リストとも呼ばれる) の違いをよく調べておくことをお勧めします。ハイブリッド展開を正常に構成するには、次の要件を満たす必要があります。

  • ドメイン マッチングは、オンプレミスの展開と Office 365 テナントで、同じように構成する必要があります。オンプレミスの展開でパートナー検出を使用できる場合、オンライン テナントではオープン フェデレーションを構成する必要があります。パートナー検出を使用できない場合、オンライン テナントではクローズド フェデレーションを構成する必要があります。

  • オンプレミスの展開における禁止ドメイン リストは、オンライン テナントの禁止ドメイン リストと正確に一致する必要があります。

  • オンプレミスの展開における許可ドメイン リストは、オンライン テナントの許可ドメイン リストと正確に一致する必要があります。

  • オンライン テナントとの外部通信では、フェデレーションを有効にする必要があります。有効にするには、Skype for Business Online のコントロール パネルを使用します。

DNS 設定

ハイブリッド展開で DNS SRV レコードを作成する場合、_sipfederationtls._tcp.<ドメイン> レコードと _sip._tls.<ドメイン> レコードは、オンプレミスの Access Proxy を参照する必要があります。

ファイアウォールについての考慮事項

ネットワーク上のコンピューターは、標準的なインターネット DNS 参照を実行できる必要があります。コンピューターが標準インターネット サイトにアクセスできる場合、ネットワークはこの要件を満たしています。

データ センターの場所によっては、ネットワーク ファイアウォール デバイスを構成して、ワイルドカード ドメイン名に基づいて接続を受け入れる必要もあります (たとえば、*.partner.outlook.cn からのすべてのトラフィック)。組織のファイアウォールで、ワイルドカード名を使用する構成がサポートされていない場合、許可する IP アドレス範囲と指定されたポートを手動で指定する必要があります。

ヘルプ トピック「21Vianet で運用されている Office 365 の URL と IP アドレスの範囲」を参照してください。

ポートとプロトコルの要件

Skype for Business Server 2015 の内部通信用のポート以外に、オンプレミスのネットワーク用に次のポートを構成する必要があります。

プロトコル/ポート

アプリケーション

TCP 443

受信を開く

  • Active Directory フェデレーション サービス (フェデレーション サーバーの役割)

    詳細については、「AD FS の役割サービスとは」を参照してください。

  • Active Directory フェデレーション サービス (プロキシ サーバーの役割)

  • Microsoft Online Services ポータル

  • ポータル サイト

  • Outlook Web App

  • Lync クライアント (オンプレミスの Skype for Business Server から Skype for Business Online への通信)

TCP 80 および 443

受信を開く

  • Microsoft Online Services ディレクトリ同期ツール

TCP 5061

エッジ サーバーで受信/送信を開く

PSOM/TLS 443

データ共有セッションで受信/送信を開く

STUN/TCP 443

音声、ビデオ、アプリケーション共有セッションで受信/送信を開く

STUN/UDP 3478

音声、ビデオ セッションで受信/送信を開く

RTP/TCP 50000 ~ 59999

音声およびビデオ セッションで送信を開く

ユーザー アカウントとデータ

Skype for Business Server 2015 のハイブリッド展開では、ユーザー アカウントが Active Directory ドメイン サービスに作成されるようにするため、Skype for Business Online に振り分けるユーザーを、先にオンプレミスの展開に作成しておく必要があります。その後でユーザーを Skype for Business Online に移動できますが、その場合、ユーザーの連絡先リストも移動されます。

AD FS と Dirsync を使用して、オンプレミスの Skype for Business と Skype for Business Online 展開の間でユーザー アカウントを同期させる場合、ユーザーが Skype for Business Online に移動されない場合も、組織内のすべての Skype for Business ユーザーの AD アカウントを、オンプレミスとオンラインに展開した Skype for Business の間で同期させる必要があります。すべてのユーザーを同期させない場合、組織内のオンプレミスのユーザーとオンライン ユーザーの間の通信が、正常に行われない場合があります。

注: オンライン ポータルを使用して Office 365 のユーザーを作成しても、そのユーザー アカウントはオンプレミスの Active Directory と同期されず、オンプレミスの Active Directory にユーザーは存在しません。Skype for Business Online でユーザーをすでに作成してあり、オンプレミスの Skype for Business Server とのハイブリッド構成にする場合については、「Skype for Business Server 2015 での Skype for Business Online からオンプレミスの Skype for Business へのユーザーの移動」を参照してください。

ハイブリッド展開を計画する場合は、ユーザーに関連する次の問題も考慮してください。

  • ユーザーの連絡先 - Skype for Business Online ユーザーの連絡先の上限は 250 です。その数を超えた連絡先は、アカウントが Skype for Business Online に移動されるときにユーザーの連絡先リストから削除されます。

  • インスタント メッセージングとプレゼンス - ユーザーの連絡先リスト、グループ、アクセス制御リスト (ACL) は、ユーザー アカウントとともに移行されます。

  • 会議データ、会議コンテンツ、予約済みの会議 - このコンテンツは、ユーザー アカウントとともに移行されません。アカウントが Skype for Business Online に移行された後で、ユーザーが会議を予約し直す必要があります。

ユーザー ポリシーと機能

  • Skype for Business Server 2015 ハイブリッド環境では、ユーザーに対して、オンプレミスまたはオンラインのインスタント メッセージング、音声、会議を有効にできますが、オンプレミスとオンラインの両方を同時に有効にすることはできません。

  • Lync クライアント - 一部のユーザーは、Skype for Business Online に移動されるときに、新しいクライアント バージョンを必要とします。

  • オンプレミスのポリシーと構成 (非ユーザー) - オンライン ポリシーとオンプレミス ポリシーには別個の構成が必要です。グローバル ポリシーを設定して両方に適用することはできません。

Skype for Business Server 2015 のハイブリッド展開の構成

このセクションでは、Skype for Business Server 2015 のハイブリッド展開の構成に必要な手順を示します。Skype for Business Online の Skype for Business では有効化したが、オンプレミスでは有効化していないユーザーがいる場合は、「Skype for Business Server 2015 での Skype for Business Online からオンプレミスの Skype for Business へのユーザーの移動」を参照してください。

管理者の資格情報

管理者の資格情報の入力を求められたときは、Office 365 テナントの管理者アカウントのユーザー名とパスワードを使用します。この資格情報は、Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) 2.0、ディレクトリ同期、シングル サインオン、フェデレーションを構成する場合や、Lync Online にユーザーを移行する場合にも使用します。

Skype for Business Online PowerShell への接続

管理者は、Windows PowerShell を使用して、Skype for Business Online や、Skype for Business Online のユーザー アカウントを管理できるようになりました。そのためには、まず Lync Online Connector モジュールを Microsoft ダウンロード センターからダウンロードしてインストールする必要があります。Skype for Business Online Connector モジュールのダウンロード、インストール、使用方法に関する情報、およびモジュールの詳しい使い方については、「Windows PowerShell による Lync Online の管理」を参照してください。

Skype for Business Online とのハイブリッドを実現するためのオンプレミスの Skype for Business Server 2015 を準備および構成する手順

次の表では、Microsoft Skype for Business Online および Microsoft Office 365 とのハイブリッド展開を実現するための環境の準備に必要な手順を示します。

実施したか

ステップ

説明

Office 365 のテナント アカウントを作成して、Skype for Business Online を有効にする

Lync Online をセットアップする.

ドメインを追加して所有権を確認する

自分のドメインは「バニティ ドメイン」とも呼ばれます。自分の Office 365 テナントにドメインを追加して、必要な手順を実施して Office 365 でそのドメインを検証します。これは、ドメインの所有者が自分であることを確認するための手順です。Office 365 テナントにドメインを追加するには、「Office 365 Enterprise および Office 365 Midsize Business でドメインをセットアップして管理する」に記載されている手順に従ってください。トピックの各セクションの手順を、「Office 365 サービスの DNS レコードを編集する」も含めて、すべて完了してください。

Active Directory の同期を準備する

Active Directory 同期により、オンプレミスの Active Directory が、常に Office 365 と同期した状態に保たれます。そうすると、同期が保たれた各ユーザー アカウントおよびグループを作成できるだけでなく、ローカルの Microsoft Exchange Server 環境から Microsoft Exchange Online にグローバル アドレス一覧 (GAL) を同期することもできるようになります。

ユーザーを Skype for Business Online に移動しない場合も、組織内のすべての Skype for Business ユーザーの AD アカウントを、オンプレミスとオンラインに展開した Skype for Business の間で同期させる必要があります。すべてのユーザーを同期させない場合、組織内のオンプレミスのユーザーとオンライン ユーザーの間の通信が、正常に行われない場合があります。

Active Directory 同期のために環境を準備するには、「ディレクトリ統合サービス」を参照してください。

Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) 用の資格情報を作成する

Office 365 との ID フェデレーションで使用する資格情報は、作成後、インストールして割り当てる必要があります。

パイロット ユーザーを Skype for Business Online に移動する

Skype for Business Online 用に環境を準備、構成する手順が完了したら、Skype for Business Online へのパイロット ユーザーの移行を開始できます。「Skype for Business Server 2015 でユーザーを Skype for Business Online に移動する」を参照してください。

ハイブリッド展開のもとでユーザーを管理する

ハイブリッド展開でユーザーを管理する方法の詳細については、「ハイブリッド Skype for Business Server 2015 展開でのユーザーの管理」を参照してください。

Skype for Business Server 2015 と Skype for Business Online のフェデレーションを構成する

フェデレーションを構成すると、オンプレミスに展開した Lync のユーザーが組織内の Office 365 ユーザーと通信できるようになります。フェデレーションを構成するには、次のコマンドレットを実行します。

New-CSHostingProvider -Identity LyncOnline -ProxyFqdn "sipfed.online.partner.lync.cn" -Enabled $true -EnabledSharedAddressSpace $true -HostsOCSUsers $true -VerificationLevel UseSourceVerification -IsLocal $false -AutodiscoverUrl https://webdir.online.partner.lync.cn/Autodiscover/AutodiscoverService.svc/root

共有 SIP アドレス空間に対する Skype for Business Online テナントの構成

セッション開始プロトコル (SIP) アドレスは、ネットワーク上の各ユーザーの一意の識別子で、電話番号やメール アドレスに似ています。オンプレミスの Skype for Business のユーザーを Skype for Business Online に移動する前に、SIP アドレス空間をオンプレミスと共有するように Office 365 テナントを構成する必要があります。この構成を行わないと、次のエラー メッセージが表示されることがあります。

Move-CsUser : HostedMigration エラー: エラー=(510), 説明=(このユーザーのテナントは共有 SIP アドレス スペース用に有効化されていません。)

共有 SIP アドレス空間を構成するには、Skype for Business Online とのリモート PowerShell セッションを確立して、次のコマンドレットを実行します。

Set-CsTenantFederationConfiguration -SharedSipAddressSpace $true

Skype for Business Online とのリモート PowerShell セッションを確立するには、最初に、Windows PowerShell の Skype for Business Online モジュール (Lync Online 用の Windows PowerShell モジュールから入手できます) をインストールする必要があります。

モジュールをインストールしたら、次のコマンドレットを使用してリモート セッションを確立します。

Import-Module LyncOnlineConnector
$cred = Get-Credential
$CSSession = New-CsOnlineSession -Credential $cred
Import-PSSession $CSSession -AllowClobber

Skype for Business Online とのリモート PowerShell セッションを確立する方法の詳細については、「Windows PowerShell を使用した Lync Online への接続」を参照してください。

Skype for Business Online PowerShell モジュールの使用方法の詳細については、「Windows PowerShell による Lync Online の管理」を参照してください。

Skype for Business Server 2015 でユーザーを Skype for Business Online に移動する

Skype for Business Online へのユーザーの移行を開始する前に、移動するアカウントに関連付けられているユーザー データをバックアップすることをお勧めします。すべてのユーザー データがユーザー アカウントとともに移動されるわけではありません。詳細については、「Lync Server 2013 でのバックアップと復元の要件: データ」を参照してください。

ユーザー設定を Skype for Business Online に移行する

ユーザー設定は、ユーザー アカウントとともに移動されますが、一部のオンプレミス設定は、ユーザー アカウントとともに移動されません。

パイロット ユーザーを Skype for Business Online に移動する

Skype for Business Online にユーザーを移動する前に、現在の環境が適切に構成されていることを確認する目的で、少数のユーザーを試験的に移動することをお勧めします。その他のユーザーを移動する前に、Skype for Business の機能とサービスが正常に機能することを確認できます。

オンプレミスのユーザーを Skype for Business Online のテナントに移動するには、Microsoft Office 365 テナントの管理者資格情報を使用して、Skype for Business Server 管理シェルで、次のコマンドレットを実行します。"username@contoso.com" の部分を、移動するユーザーの情報に置き換えてください。

$creds=Get-Credential
Move-CsUser -Identity username@contoso.com -Target sipfed.online.partner.lync.cn -Credential $creds -HostedMigrationOverrideUrl <URL>

HostedMigrationOverrideUrl パラメーターの URL には、ホスティング型移行サービスが実行されているプールへの URL を次の形式で指定する必要があります。Https://<Pool FQDN>/HostedMigration/hostedmigrationService.svc

ホスティング型移行サービスへの URL は、使用している Office 365 テナント アカウントの Skype for Business Online コントロール パネルの URL を表示すると確認できます。

Office 365 テナントに対応するホスティング型移行サービスの URL を確認するには
  1. Office 365 テナントに、管理者としてログインします。

  2. [[Skype for Business 管理センター]] を開きます。

  3. [Skype for Business 管理センター]が表示されたら、アドレス バーの URL を、partner.lync.com まで選んでコピーします。URL は、たとえば次のような形式になります。

    https://webdir0a.online.partner.lync.cn/lscp/?language=zh-cn&tenantID=
  4. URL の webdiradmin に置き換えます。すると次のようになります。

    https://admin0a.online.partner.lync.cn
  5. URL に文字列「/HostedMigration/hostedmigrationservice.svc」を付加します。結果的に、HostedMigrationOverrideUrl の値となる URL は次のようになります。

    https://admin0a.online.partner.lync.cn/HostedMigration/hostedmigrationservice.svc

ユーザーを Lync Online に移動する

Get-CsUser コマンドレットに –Filter パラメーターを指定すると、ユーザー アカウントに RegistrarPool のような特定のプロパティが割り当てられている複数のユーザーを選んで移動できます。さらに、選択対象として返されたユーザーを、パイプを使用して Move-CsUser コマンドレットに渡すことができます。次の例を参照してください。

Get-CsUser -Filter {UserProperty -eq "UserPropertyValue"} | Move-CsUser -Target sipfed.online.partner.lync.cn -Credential $creds -HostedMigrationOverrideUrl <URL>

また、-OU パラメーターを使用して、指定した OU 内のすべてのユーザーを取得することもできます。次の例を参照してください。

Get-CsUser -OU "cn=hybridusers,cn=contoso.." | Move-CsUser -Target sipfed.online.partner.lync.cn -Credentials $creds -HostedMigrationOverrideUrl <URL>

Skype for Business Online のユーザー設定と機能の確認

ユーザーの移動が正常に完了したことは、次の方法で確認できます。

  • Skype for Business Online のコントロール パネルでユーザーの状態を表示します。オンプレミスのユーザーとオンライン ユーザーでは視覚的なインジケーターが異なります。

  • 次のコマンドレットを実行します。

    Get-CsUser -Identity

ハイブリッド Skype for Business Server 2015 展開でのユーザーの管理

Microsoft Office 365 のオンライン ポータルにあるユーザー管理機能を使用すると、Skype for Business Online に移行されたユーザーのユーザー設定とユーザー ポリシーを管理できます。管理タスクを実行するには、テナント管理者アカウントを使用してサインインする必要があります。

ユーザーをオンプレミスに戻す

このセクションは、オンプレミスの Skype for Business で作成および有効化され、その後でオンプレミスとして展開されている Skype for Business から Skype for Business Online に移動されたユーザーに対してのみ適用されます。Skype for Business Online で作成されており、オンプレミスでは有効化されていないユーザーを移動する場合は、「Skype for Business Server 2015 での Skype for Business Online からオンプレミスの Skype for Business へのユーザーの移動」を参照してください。

Skype for Business Online からオンプレミスの Skype for Business にユーザーを移動するには、次のコマンドレットを実行します。

$cred=Get-Credential
Move-CsUser -Identity username@contoso.com -Target localpool.contoso.com -Credential $cred -HostedMigrationOverrideUrl <URL>

ホスティング型移行サービスの URL を確認するには、前のセクションの「Office 365 テナントに対応するホスティング型移行サービスの URL を確認するには」を参照してください。

Skype for Business Server 2015 でオンプレミスの Skype for Business に Skype for Business Online ユーザーを移行する

以下の手順は、Skype for Business をオンプレミスとして展開する前に、もともと Skype for Business Online の Skype for Business で有効化されていたユーザー アカウントを移行する場合にのみ必要です。もともとオンプレミスの Skype for Business で有効化されており、後で Skype for Business Online に移動されたユーザーを移動する方法については、「ハイブリッド Skype for Business Server 2015 展開でユーザーを管理する」を参照してください。さらに、移動するすべてのユーザーが、オンプレミスの Active Directory のアカウントを持っている必要があります。

Skype for Business Online で有効化されたユーザー アカウントをオンプレミスの Skype for Business に移行する
  1. 最初に、組織がハイブリッド用に構成されていることを確認します。

    • Windows Azure Active Directory ディレクトリ同期ツールをインストールします。

    • Skype for Business Online でユーザーがシングル サインオンを使用できるようにするには、Active Directory フェデレーション サービスをインストールします。

    • オンプレミスの Skype for Business 管理シェルで、次のコマンドレットを入力して、Skype for Business Online のホスティング プロバイダーを作成します。

      Set-CSAccessEdgeConfiguration -AllowOutsideUsers 1 -AllowFederatedUsers 1 -UseDnsSrvRouting -EnablePartnerDiscovery $true
      New-CSHostingProvider -Identity LyncOnline -Name LyncOnlin -ProxyFqdn "sipfed.online.partner.lync.cn" -Enabled $true -EnabledSharedAddressSpace $true -HostsOCSUsers $true -VerificationLevel UseSourceVerification -IsLocal $false -AutodiscoverUrl https://webdir.online.partner.lync.cn/Autodiscover/AutodiscoverService.svc/root
  2. オンプレミスのエッジ サーバー上で、Skype for Business Online に接続できるようにする証明書チェーンがあることを確認します。詳細については、「クライアント接続性を確保するための Lync Online サービスの SSL 証明書の変更」を参照してください。

  3. オンプレミスの Active Directory で、オンプレミスの Skype for Business のユーザー アカウントを有効化します。この操作は、次のコマンドレットを入力して、ユーザーごとに行います。

    Enable-CsUser -Identity "username" -SipAddress "sip: username@contoso.com" -HostingProviderProxyFqdn "sipfed.online.partner.lync.cn"

    ファイルからユーザー名を読み込んで、Enable-CsUser コマンドレットに入力として与えるスクリプトを作成することもできます。

    Enable-CsUser -Identity $Identity -SipAddress $SipAddress -HostingProviderProxyFqdn "sipfed.online.partner.lync.cn"
  4. DirSync を実行して、Skype for Business Online ユーザーを、更新されたオンプレミスの Skype for Business ユーザーと同期します。

  5. すべての SIP トラフィックがオンプレミスの Skype for Business に転送されるように、一部の DNS レコードを更新します。

    • lyncdiscover.contoso.com A レコードを更新して、オンプレミスのリバース プロキシ サーバーの FQDN を参照するようにします。

    • オンプレミスの Skype for Business のアクセス エッジ サービスのパブリック IP アドレスまたは VIP アドレスを解決するように、_sip._tls.contoso.com SRV レコードを更新します。

    • オンプレミスの Skype for Business のアクセス エッジ サービスのパブリック IP アドレスまたは VIP アドレスを解決するように、_sipfederationtls._tcp.contoso.com SRV レコードを更新します。

    • 組織でスプリット DNS ("スプリットブレイン DNS" と呼ばれることもあります) を使用している場合は、社内 DNS ゾーンを介して名前が解決されるユーザーが、フロント エンド プールに転送されることを確認してください。

  6. Get-CsUser コマンドレットを実行して、移行するユーザーのいくつかのプロパティをチェックします。HostingProviderProxyFQDN が "sipfed.online.partner.lync.cn" に設定されており、SIP アドレスが適切に設定されていることを確認します。

  7. Skype for Business Online のユーザーをオンプレミスの Skype for Business に移動します。

    1 人のユーザーを移動するには、次のコマンドレットを実行します。

    $cred = Get-Credential
    Move-CsUser -Identity <username>@contoso.com -Target "<fe-pool>.contoso.com" -Credential $cred -HostedMigrationOverrideURL <URL>

    Get-CsUser コマンドレットに –Filter パラメーターを指定すると、ユーザー アカウントに特定のプロパティが割り当てられている複数のユーザーを選んで移動できます。たとえば、{Hosting Provider –eq "sipfed.online.partner.lync.cn"} をフィルターに設定すると、すべての Skype for Business Online ユーザーを選ぶことができます。さらに、選択対象として返されたユーザーを、パイプを使用して Move-CsUser コマンドレットに渡すことができます。次の例を参照してください。

    Get-CsUser -Filter {Hosting Provider -eq "sipfed.online.partner.lync.cn"} | Move-CsUser -Target "<fe-pool>.contoso.com" -Credential $creds -HostedMigrationOverrideURL <URL>

    HostedMigrationOverrideUrl パラメーターの URL には、ホスティング型移行サービスが実行されているプールへの URL を、「Https://<Pool FQDN>/HostedMigration/hostedmigrationService.svc」という形式で指定する必要があります。ホスティング型移行サービスの URL は、お使いの Office 365 テナント アカウントで Skype for Business Online コントロール パネルの URL を表示することで確認できます。

    注: rtcxds データベースのトランザクション ログ ファイルの既定の最大サイズは 16 GB です。一度に多くのユーザーを移行する場合 (特にミラーリングを有効にしている場合) は、このサイズでは不十分である可能性があります。これに対処するには、ファイル サイズを大きくするか、ログ ファイルを定期的にバックアップします。詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2756725/?ln=ja-jp を参照してください。

  8. この手順は省略できます。Exchange 2013 Online と統合する必要がある場合は、追加のホスティング プロバイダーが必要になります。詳細については、「オンプレミスの Lync Server 2013 と Exchange Online との統合の構成」を参照してください。

  9. これでユーザーが移動されました。ユーザーの属性が、次の表に示す値になっていることを確認するには、次のコマンドレットを入力します。

    Get-CsUser | fl DisplayName,HostingProvider,SipAddress,Enabled

    AD 属性

    属性名

    Skype for Business Online ユーザー用の値

    オンプレミスの Skype for Business ユーザー用の値

    msRTCSIP-DeploymentLocator

    HostingProvider

    sipfed.online.partner.lync.cn

    SRV:

    msRTCSIP-PrimaryUserAddress

    SIPAddress

    sip:userName@contoso.com

    sip:userName@contoso.com

    sRTCSIP-UserEnabled

    Enabled

    True

    True

  10. 移動された各ユーザーは、Skype for Business をいったんログアウトしてからログインし直す必要があります。ユーザーは、ログイン時に連絡先リストを確認し、必要に応じて連絡先を追加する必要があります。予約されていた会議は、Skype for Business Online からオンプレミスの Skype for Business に移行されないことに注意してください。ユーザーは、移動後にこれらの会議を予約し直す必要があります。

    DNS レコードが更新され、すべてのユーザーがオンプレミスに転送されると、HostingProvider 属性により、Skype for Business ユーザーは SRV レコードを使用するか、Online プロバイダー “sipfed.online.partner.lync.cn” に転送されます。

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