概要
ポイントと印刷を使用すると、管理間接費が軽減され、印刷処理が簡略化および自動化されます。ポイントと印刷機能は、Microsoft Windows 95、Windows 98、および Windows 98 Second Edition でクライアントとして導入され、Microsoft Windows NT 3.5 以降でサーバーとして導入されました。
プリント サーバー上のプリンタに接続するとき、クライアントはプリント サーバー上の適切なドライバを検索します。サーバーにドライバがインストールされている場合は、そのドライバが自動的にダウンロードされ、クライアント用に設定されます。ただし、ドライバが存在しない場合は、ドライバを選択し、インストールするように通知されます。詳細
この資料では、ポイントと印刷が適切に構成されていない場合や互換性がない場合の結果について説明し、そのような状況の解決方法を紹介します。
Windows ベースのネットワーク クライアントをプリント サーバーに接続しようとするとき、以下のエラー メッセージが表示されることがあります。device name プリンタが接続されているサーバーに正しいプリンタ ドライバがインストールされていません。ローカル コンピュータにドライバをインストールする場合は、[OK] をクリックしてください。
このエラー メッセージは、以下のいずれかの状況で表示される場合があります。
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サーバー メッセージ ブロック (SMB) がプリント サーバーに接続されている場合
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Windows 95、Windows 98、Winodws 98 Second Edition のいずれかをベースとするコンピュータでファイルとプリンタの共有が実行されている場合
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Windows NT 4.0 Server を実行している Alpha ベースのコンピュータが、Alpha 印刷ドライバがインストールされていない x86 ベースのクライアントに接続されている場合
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新しいインターネット印刷プロトコル (IPP) を使用してプリンタに接続しており、インターネット プリント サーバーに適切なドライバがインストールされていない場合
上記のいずれかの状況でエラー メッセージが表示される場合は、以下の対応する回避策を実行します。
プリント サーバーに SMB 接続している場合
SMB プリント ボックスを使用すると、中間のパーソナル コンピュータまたはプリント サーバーを経由することなく、ネットワーク上のワークステーションから印刷ジョブをプリント サーバーに直接送信できます。このような構成では、ポイントと印刷はサポートされていません。
回避策
この現象を回避するには、以下の手順で、印刷ドライバをローカル コンピュータにインストールし、SMB 印刷共有への接続を作成します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[新しいポートの作成] をクリックします。
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[ポートの種類] ボックスの一覧の [Local Port] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以下のように SMB 共有名を入力します。
\\PrintServer\Sharename
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ウィザードを続行し、デバイスに対応するドライバをインストールします。
Windows 95、Windows 98、Windows 98 Second Edition のいずれかを実行しているコンピュータ
Windows 95、Windows 98、Windows 98 Second Edition では、ネットワーク上の他のコンピュータと印刷デバイスを共有できます。これらのバージョンの Windows では、Windows NT でサポートされているような代替ドライバはサポートされていないため、これらのクライアントだけがポイントと印刷を使用して接続できます。
回避策
この現象を回避するには、以下の手順で、印刷ドライバをローカル コンピュータにインストールし、Windows 95、Windows 98、Windows 98 Second Edition のいずれかの印刷共有への接続を作成します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[新しいポートの作成] をクリックします。
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[ポートの種類] ボックスの一覧の [Local Port] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以下のように SMB 共有名を入力します。
\\PrintServer\Sharename
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ウィザードを続行し、デバイスに対応するドライバをインストールします。
Windows NT 4.0 (x86 以外のサーバー、x86 クライアント)
ネットワーク上に Windows 95、Windows 98、Windows 98 Second Edition のいずれかをベースとするコンピュータ、Alpha ベースのコンピュータ、x86 ベースのコンピュータが混在している場合は、プリント サーバーごとに各コンピュータのプリンタ ドライバをインストールできます。こうすると、どのタイプのハードウェアで実行されている Windows NT、または Windows 95、Windows 98、Windows 98 Second Edition のクライアントからのドキュメントでも、すべての印刷デバイスを使用できます。ポイントと印刷中に、Windows NT クライアントでは、アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) の GetPrinterDriver を呼び出して、サーバーにインストールされているドライバに関する情報を取得します。適切なドライバが見つからない場合は、エラー メッセージがクライアントに渡されます。
回避策
この現象を回避するには、以下のうち該当する方法を実行します。 方法 1 (管理者のみ) : ネットワーク上のすべてのクライアントに対応するように、ネイティブ以外のドライバ用に x86 ベースではないサーバーを構成します。次の手順を使用して、Windows NT Server を実行しているコンピュータにクライアント ドライバをインストールします。
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x86 ベースのクライアントから、プリント サーバーを参照します。
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[プリンタ] フォルダをクリックし、[プリンタの追加] をダブルクリックします。
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適切なポートをクリックし、[製造元] ボックスの一覧からプリンタをクリックするか、または [ディスク使用] をクリックして更新されたドライバのパスを入力します。
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ウィザードの完了後は、x86 ベースのクライアントでは、接続時にドライバを自動的にダウンロードできます。
方法 2 : クライアント コンピュータに適切なドライバをインストールします。サーバー上にドライバがない場合は、使用しているコンピュータにローカルにドライバをインストールして、出力をプリント サーバーにリダイレクトできます。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[新しいポートの作成] をクリックします。
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[ポートの種類] ボックスの一覧の [Local Port] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以下のように共有名を入力します。
\\PrintServer\Sharename
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ウィザードを続行し、デバイスに対応するドライバをインストールします。
インターネット印刷プロトコル (IPP)
IPP を使用して、イントラネットまたはインターネット上の URL (Uniform Resource Locator) に直接印刷できます。さらに、Microsoft Internet Explorer を使用して、インターネットまたはイントラネットからプリンタをインストールできます。IPP プリント サーバーに適切なドライバがインストールされていない場合にエラー メッセージが表示されることがあります。
回避策
この現象を回避するには、以下のうち該当する方法を実行します。 方法 1 (管理者のみ) : 互換性のあるドライバをプリント サーバーにインストールします。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[新しいポートの作成] をクリックします。
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[ポートの種類] ボックスの一覧の [Local Port] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以下のように共有名を入力します。
\\PrintServer\Sharename
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ウィザードを続行し、デバイスに対応するドライバをインストールします。
方法 2 : クライアント コンピュータに適切なドライバをインストールし、適切な IPP URL にプリンタをリダイレクトします。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[新しいポートの作成] をクリックします。
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[ポートの種類] ボックスの一覧で [Standard TCP/IP Port] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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IPP プリント サーバーの IP アドレスを入力し、[次へ] をクリックします。
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プリンタの追加ウィザードを続行し、適切なドライバをインストールします。
互換性のない印刷ドライバ
Windows NT 4.0 用に作成されている一部のサードパーティ製のドライバは、Windows 2000 では正しく動作しません。ポイントと印刷の実行中に互換性のないドライバをインストールしようとすると、エラー メッセージが表示されます。
回避策
この現象を回避するには、以下のうち該当する方法を実行します。 方法 1 (管理者のみ) : 製造元の Web サイトから更新されたドライバを入手します。
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更新されたドライバをダウンロードし、インストールします。
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ドライバにアンインストール ツールが含まれている場合は、この手順を続行する前にそのツールを実行します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以前のドライバに使用していたものと同じポートをクリックします。
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[ディスク使用] をクリックし、更新されたドライバのインストール先フォルダを入力します。
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ウィザードを続行し、ダウンレベル クライアント用のドライバを共有します。
方法 2 (管理者のみ) : Windows 2000 ドライバをプリント サーバーにインストールします。
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元のドライバにアンインストール ツールが含まれている場合は、この手順を続行する前にそのツールを実行します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以前の OEM (Original Equipment Manufacturer) ドライバに使用していたものと同じポートをクリックします。
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[製造元] ボックスの一覧で適切なモデルをクリックします。
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セットアップを完了し、ネットワークで使用するために、プリンタを共有します。
方法 3 : 互換性のあるドライバをクライアントにインストールし、出力をサーバーにリダイレクトします。
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[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[プリンタ] をクリックします。
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[プリンタの追加] をダブルクリックし、[次へ] をクリックします。
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[ローカル プリンタ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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[新しいポートの作成] をクリックします。
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[ポートの種類] ボックスの一覧の [Local Port] をクリックし、[次へ] をクリックします。
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以下のように共有名を入力します。
\\PrintServer\Sharename
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ウィザードを続行し、デバイスに対応するドライバをインストールします。