はじめに
この資料では、Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 2 (SP2) 用に提供されている修正プログラムのロールアップ 2889632 について説明します。この修正プログラムにより解決される問題の詳細については、「詳細情報」を参照してください。
この修正プログラムのロールアップの対象は以下のオペレーティング システムです。-
Windows Server 2008 Service Pack 2 (SP2)
-
Windows Vista Service Pack 2 (SP2)
詳細
修正プログラムの情報
マイクロソフトでは、現在この問題を修正する修正プログラムを提供しています。ただし、この修正プログラムは、ここで説明する問題のみを修正することを目的としたものです。この修正プログラムは、ここで説明する問題が発生しているシステムにのみ適用してください。
この問題を解決するには、Microsoft Customer Support Services に問い合わせて、修正プログラムを入手します。Microsoft Customer Support Services の電話番号一覧およびサポート料金については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。http://support.microsoft.com/contactus/?ln=ja&ws=support#tab0注: Microsoft Support 担当者が、特定の更新プログラムを適用することにより問題が解決されると判断した場合、サポート依頼に通常かかる料金が免除されることがあります。ただし、特定の更新プログラムの対象とならない追加の質問および問題については、通常のサポート料金が適用されます。
再起動の必要性
影響を受けるファイルが使用されている場合、この修正プログラムの適用後、コンピューターを再起動する必要があります。この修正プログラムを適用する前に、すべての .NET Framework ベースのアプリケーションを閉じることをお勧めします。
修正プログラムの置き換えに関する情報
この修正プログラム パッケージを適用しても、以前にリリースされた修正プログラム パッケージが置き換えられることはありません。
修正プログラム (グローバル版) のファイル属性は次表のとおりです。ただし、これより新しい修正プログラムがリリースされている可能性もあります。これらのファイルの日付と時刻は世界協定時刻 (UTC) で記載されています。ファイル情報に表示される時刻は、ローカル時刻に変換されています。UTC とローカル時刻との時差を確認するには、コントロール パネルの [日付と時刻] の [タイム ゾーン] タブを使用してください。
LDR 区分
サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2008 SP2 または Windows Vista SP2 (x86 ベース)
File name |
File version |
File size |
Date |
Time |
---|---|---|---|---|
System.design.dll |
2.0.50727.7039 |
5,062,656 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
System.windows.forms.dll |
2.0.50727.7039 |
5,025,792 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorlib.dll |
2.0.50727.7039 |
4,554,752 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscordacwks.dll |
2.0.50727.7039 |
990,360 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorwks.dll |
2.0.50727.7039 |
5,941,400 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Sos.dll |
2.0.50727.7039 |
389,768 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2008 SP2 または Windows Vista SP2 (IA64 ベース)
File name |
File version |
File size |
Date |
Time |
---|---|---|---|---|
Mscorlib.dll |
2.0.50727.7039 |
4,014,080 |
23-Sep-2013 |
05:44 |
Mscordacwks.dll |
2.0.50727.7039 |
3,083,416 |
23-Sep-2013 |
05:44 |
Mscorwks.dll |
2.0.50727.7039 |
20,391,576 |
23-Sep-2013 |
05:44 |
Sos.dll |
2.0.50727.7039 |
873,608 |
23-Sep-2013 |
05:44 |
System.design.dll |
2.0.50727.7039 |
5,062,656 |
23-Sep-2013 |
05:44 |
System.windows.forms.dll |
2.0.50727.7039 |
5,025,792 |
23-Sep-2013 |
05:44 |
System.design.dll |
2.0.50727.7039 |
5,062,656 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
System.windows.forms.dll |
2.0.50727.7039 |
5,025,792 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorlib.dll |
2.0.50727.7039 |
4,554,752 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscordacwks.dll |
2.0.50727.7039 |
990,360 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorwks.dll |
2.0.50727.7039 |
5,941,400 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Sos.dll |
2.0.50727.7039 |
389,768 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2008 SP2 または Windows Vista SP2 (x64 ベース)
File name |
File version |
File size |
Date |
Time |
---|---|---|---|---|
Mscorlib.dll |
2.0.50727.7039 |
4,571,136 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscordacwks.dll |
2.0.50727.7039 |
1,757,336 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorwks.dll |
2.0.50727.7039 |
10,004,632 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Sos.dll |
2.0.50727.7039 |
486,024 |
23-Sep-2013 |
05:53 |
System.design.dll |
2.0.50727.7039 |
5,062,656 |
23-Sep-2013 |
05:53 |
System.windows.forms.dll |
2.0.50727.7039 |
5,025,792 |
23-Sep-2013 |
05:54 |
System.design.dll |
2.0.50727.7039 |
5,062,656 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
System.windows.forms.dll |
2.0.50727.7039 |
5,025,792 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorlib.dll |
2.0.50727.7039 |
4,554,752 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscordacwks.dll |
2.0.50727.7039 |
990,360 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Mscorwks.dll |
2.0.50727.7039 |
5,941,400 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
Sos.dll |
2.0.50727.7039 |
389,768 |
23-Sep-2013 |
05:52 |
この修正プログラムのロールアップで解決される問題
共通言語ランタイム (CLR) の問題
問題 1: 十分なメモリが使用できる場合であっても、大量のメモリを使用する 64 ビット混在モード アプリケーションを実行するとメモリ不足のエラーが発生する。
この修正プログラムをインストールした後、app.exe.config ファイルと 64 ビット レジストリ ハイブのいずれかで以下の構成を有効にして調整する必要があります。 app.exe.config ファイルの場合は、以下のように調整します。<?xml version ="1.0"?> <configuration> <runtime> <ReserveMemoryForJumpStubs enabled="true"/> <PrecodeInCodeHeap enabled="true"/> <JumpStubReserve value="<value>"/> </runtime> </configuration> レジストリの場合は、以下のように調整します。
HKLM\Software\Microsoft\.NETFramework\ReserveMemoryForJumpStubs:dword = 1 HKLM\Software\Microsoft\.NETFramework\PrecodeInCodeHeap:dword = 1 HKLM\Software\Microsoft\.NETFramework\JumpStubReserve:dword = <value>
注意事項:
-
この修正プログラムを有効にするには、ReserveMemoryForJumpStubs および PrecodeInCodeHeap を "true" に設定する必要があります。JumpStubReserve は省略可能な設定で、その既定値は 2% です。
-
依然としてメモリ不足のエラーが発生する場合は、段階的に大きな値を使用して、コード ヒープの予約の割合を大きくする方法があります。"20" が、JumpStubReserve に適切な中間的な値です。ただし、値を大きくすると、パフォーマンスへの悪影響が大きくなります。
Windows フォーム
問題 1: 複数のフォームが含まれる Windows フォーム アプリケーションを使用していて、ユーザーがこれらのフォームのいずれかをスクロールしている場合を考えます。スクロール操作の時点、またはシステムの再起動の時点で、UI オートメーションにより、タイミングが設定されているイベントなどから、フォームが非同期に閉じられます。フォームが閉じられると、アプリケーションでは以下のスタックで ObjectedDisposedException 例外をスローします。
System.Windows.Forms.dll!System.Windows.Forms.Control.CreateHandle() System.Windows.Forms.dll!System.Windows.Forms.Control.Handle.get() System.Windows.Forms.dll!System.Windows.Forms.Control.CaptureInternal.set(bool value) System.Windows.Forms.dll!System.Windows.Forms.Control.WmMouseDown(ref System.Windows.Forms.Message m, System.Windows.Forms.MouseButtons button, int clicks)問題 2: Windows フォーム アプリケーションで、CheckedListBox および ComboBox コントロールが 64 ビット オペレーティング システムで空の長方形として表示される。