Microsoft Windows 2000 については、次の資料を参照してください。 244601.
はじめに
デバイス マネージャーには Windows XP ベースのコンピューターにインストールされているすべてのデバイスの一覧が表示されます。デバイス マネージャーでデバイス情報を表示すると、黄色い疑問符の横に [不明なデバイス] としてデバイスが表示されることがあります。不明なデバイスの原因はほとんど表示されていないため、原因の特定が困難な場合があります。この資料では、デバイス マネージャーに不明なデバイスが表示される原因について説明します。
詳細
デバイス マネージャーに [不明なデバイス] が表示される主な原因は、デバイスが正常に動作していないことです。この問題を修正するには、そのデバイスの更新されたドライバーを入手します。
Windows でデバイスが認識されるようにするには、次のような方法があります。方法 1: Windows Update
次のマイクロソフト Web サイトにアクセスして、更新されたデバイス ドライバーが Web サイトで自動検出されるかどうかを確認します。
方法 2: インターネットから最新のドライバーをダウンロードしてインストールする
インターネットからドライバーをダウンロードするときに、複数の Windows のバージョンが一覧に表示される場合は、Windows XP バージョンのドライバーをダウンロードします。以下のいずれかの方法を使用してください。
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デバイスがコンピューターに付属していた場合は、コンピューターの製造元の Web サイトにアクセスします。
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コンピューターの購入後にデバイスをインストールした場合は、デバイスの製造元の Web サイトにアクセスします。
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デバイスがコンピューターにプレインストールされていたもので、コンピューターの製造元が更新されたドライバーを用意していない場合は、デバイスの製造元の Web サイトにアクセスします。
製造元の Web サイトの「ドライバー」セクションまたは「ダウンロード」セクションで、デバイス名を検索します。Windows XP バージョンのドライバーをダウンロードしてインストールします。
詳しい知識のあるユーザーの場合
以下の説明は、上級レベルのコンピューター ユーザーを対象としています。高度なトラブルシューティングに自信がない場合は、サポート担当者にお問い合わせください。この作業を実行する方法の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://support.microsoft.com/contactus/?ln=ja
デバイス マネージャーに不明なデバイスが表示される原因
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デバイス用の適切なデバイス ドライバーがインストールされていない: デバイスに必要なデバイス ドライバーがない場合、デバイスはデバイス マネージャーで "不明なデバイス" として表示され、[その他のデバイス] の下に置かれます。これは、USB (Universal Serial Bus) および IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineering) 1394 互換デバイスで一般的に発生します。また、デバイス マネージャーでデバイスのプロパティを表示すると、"エラー コード 1" または "エラー コード 10" が表示される場合があります。
注: ほとんどの USB および IEEE 1394 デバイスは、Windows に含まれるこれらのバスの種類用のドライバーによって設定されるため、追加のデバイス ドライバーがなくても適切に動作するように設計されています。ただし、デバイスが定義され、提供された Windows クラス ドライバーに適合しない場合は、追加のデバイス ドライバーが必要になります。バスでデバイスを識別できない場合、デバイスは互換デバイスとして認識され、デバイス マネージャーでそのように表示されます。 -
Microsoft Windows 98 または Microsoft Windows 95 のデバイス ドライバーを使用している: Windows XP では、Windows 98 または Windows 95 ドライバーで一般的に使用される仮想デバイス ドライバー (.vxd) ファイルを使用できません。Windows XP ベースのコンピューターにそれらのファイルをインストールしようとすると、デバイスがデバイス マネージャーに不明なデバイスとして表示される場合があります。これは、デバイス ドライバーの製造元が 2 種類のドライバーを正しく区別していないか、または Windows XP で Windows 98 または Windows 95 の .vxd ファイルを使用できるという誤った想定を行っている場合に発生します。
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認識されないデバイス ID: すべてのハードウェア デバイスはプラグ アンド プレイで使用される特殊な識別子を持っています。この識別子は、ベンダー ID、デバイス ID、サブシステム ID、サブシステム ベンダー ID、リビジョン ID など、さまざまな番号を組み合わせることで作成されます。デバイス ID が存在しない場合、または Windows XP ベースのコンピューターがデバイス ID を認識できない場合、デバイス マネージャーはそのデバイスを不明なものとして表示する可能性があります。
注: ハードウェアへの仮想フックを必要とするソフトウェア プログラムでは、このようなデバイスが作成される場合があります。さらに、パラレル ポート デバイスが SCSI または ATAPI (AT Attachment Packet Interface) バスをエミュレートすることを可能にするデバイス ドライバーなど、異なる種類のバス間をブリッジするデバイスもデバイス マネージャーで不明なデバイスとして表示されることが知られています。 -
動作不良のハードウェアまたはファームウェア: 動作不良のハードウェアまたはファームウェアが原因で、デバイスがデバイス マネージャーで [不明なデバイス] として表示される場合があります。ソフトウェアのみのデバイス ドライバーはデバイス ID を提示しないため、これらのデバイスをインストールする標準的な方法はありません。一部の製造元では、InstallShield インストール プログラムなどの方法を使用してデバイスをインストールします。デバイス マネージャーでデバイスを削除しても、他の方法でインストールされたソフトウェアが完全には削除されない場合があるため、レジストリを調査し、すべてのエントリが削除されていることを確認する必要があります。
上級レベルのユーザー向けのトラブルシューティング
ソフトウェアの問題のトラブルシューティング
不明なデバイスがソフトウェアにより作成されたものかどうかを調べるには、次のいずれかの方法を使用します。
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コンピューターをセーフ モードで起動する
100% 信頼できるわけではありませんが、コンピューターをセーフ モードで起動することは、不明なデバイスがソフトウェアにより作成されたかどうかを調べる最も簡単な方法の 1 つです。 コンピューターをセーフ モードで起動するには、コンピューターの再起動後に F8 キーを押します。表示される [Windows 拡張オプション メニュー] で、方向キーを使用して [セーフ モード] を選択し、Enter キーを押します。不明なデバイスがデバイス マネージャーで表示されない場合、その不明なデバイスはハードウェアではない可能性があります。 -
スタートアップ フォルダーを確認する
特定のプログラムが不明なデバイスの原因である疑いがある場合、コンピューター上のスタートアップ フォルダーを調べ、コンピューターの起動時に起動するように設定されているプログラムを確認します。スタートアップ フォルダーはハード ディスクの次の場所にあります。C は Windows がインストールされているドライブ、ユーザー プロファイル はユーザー プロファイルです。C:\Documents and Settings\ユーザー プロファイル\Start Menu\Programs
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システム情報ツールを使用する
不明なデバイスの原因を特定する場合に、システム情報ツールが役立つことがあります。 システム情報ツールを使用して、コンピューターの起動時に起動するプログラムの一覧を表示するには、次の手順を実行します。-
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに「msinfo32」と入力し、[OK] をクリックします。
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[ソフトウェア環境] を展開し、[スタートアップ プログラム] をダブルクリックします。
コンピューターの起動時に起動するように設定されているプログラムの一覧が表示されます。 イベント ログで、これらのプログラムを参照しているエラーを確認します。この一覧にあるプログラムに関連するイベントが見つかった場合、そのプログラムを削除します。プログラムがそのデバイスの起動に依存している場合を除き、プログラムによって不明なデバイスが作成されても、必ずしもプログラムが機能しないことを示しているわけではないことに注意してください。
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[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに「msinfo32」と入力し、[OK] をクリックします。
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[コンポーネント] を展開し、[問題のあるデバイス] をダブルクリックします。
詳細ウィンドウに、コンピューターにインストールされていて、問題のあるデバイスの一覧が次のように表示されます。-
[デバイス] 列には、デバイスの一般名、またはそれに関連したデバイス ドライバーの名前が表示されます。
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[PNP デバイス ID] 列には、PCI (Peripheral Component Interconnect) ID、ISA ID、その他のバスの種類の ID、不明な種類などのデバイス ID が表示されます。
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[エラー コード] 列には、特定の問題に関連するエラー コードが表示されます。通常、デバイス マネージャーのエラー コードは、不明なデバイスの原因を特定するのに役立ちます。たとえば、コンピューターで "デバイス ドライバーが正しくないか見つかりません" というエラー メッセージが表示された場合、デバイスの種類に応じて、以下の 3 種類のエントリが [問題のあるデバイス] フォルダーに表示されます。
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PCI PnP デバイス ID
デバイス名 | PCI\VEN_00000&DEV_0000&SUBSYS_00000000&REV_00\0&0000 | エラー コード -
ISA PnP デバイス ID
デバイス名 | ?\PNP0000\0 -
不良または不適合のデバイス ドライバー
デバイス名 | ROOT\UNKNOWN\0000
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Setupapi.log ファイルを表示する
デバイスにわかりやすい名前が付いている場合は、Setupapi.log ファイルの情報を使用して、不明なデバイスの原因を特定します。既定では、Setupapi.log ファイルは %SystemRoot% フォルダーに置かれます。 誤解されやすいデバイス名が表示されることがあります。たとえば、デバイスが実際にはシリアル ポートに関係していないにもかかわらず、デバイス マネージャーでシリアル デバイスとして表示されることがあります。これは一般に、プラグ アンド プレイ ID の一部を取得できず、デバイス マネージャーでシリアル デバイスとして解釈された場合に発生します。このような誤った解釈は、デバイスにより指定された互換 ID が原因で発生する場合があります。繰り返しますが、この問題は、正しく動作していないスタートアップ プログラムを見つけることにより修正できます。 ソフトウェア プログラムが不明なデバイスの原因である場合は、単にデバイス マネージャーで不明なデバイスを削除するだけでは効果がありません。プログラムを削除し、コンピューターを再起動する必要があります。コンピューターをセーフ モードで再起動しても、デバイス マネージャーで不明なデバイスが引き続き表示される場合は、デバイスの削除について Microsoft Customer Support Services にお問い合わせください。
ハードウェアの問題のトラブルシューティング
不明なデバイスの原因を確認するには、以下のいずれかの方法を使用します。
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コンピューターからハードウェア デバイスを削除する
デバイス マネージャーで不明なデバイスが表示されなくなるまで、一度に 1 つずつ、ハードウェア デバイスをコンピューターから削除します。これは時間がかかり、必ずしも信頼できる方法ではありません。 -
デバイス ドライバーがデジタル署名されているかどうかを調べる
デバイス ドライバーのインストール時、デジタル署名されていないことが Windows により検出されると、警告メッセージとインストールをキャンセルまたは続行するオプションが表示されることがあります。インストール プログラムがデジタル署名のないデバイス ドライバーをインストールしようとした場合に、警告メッセージを表示するようにコンピューターを設定している場合にのみ、このメッセージが表示されます。 注: デジタル署名されているデバイス ドライバーでも、デバイス マネージャーで不明なデバイスとして表示される可能性があります。 Windows のドライバー署名の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。http://www.microsoft.com/japan/whdc/devtools/ddk/default.mspx
デジタル署名を含まないデバイス ドライバーのインストールをブロックすることができます。コンピューターを不安定にしようとする攻撃からコンピューターを保護する場合に、この方法を使用します。この操作を行うには、以下の手順を実行します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、[名前] ボックスに「control sysdm.cpl」と入力し、[OK] をクリックします。
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[ハードウェア] タブをクリックします。
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[ドライバー] の下の [ドライバーの署名] をクリックし、[ブロック - 署名されていないドライバー ソフトウェアをインストールしない] をクリックします。
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[OK] を 2 回クリックします。
コンピューターにインストールされているデジタル署名されていないデバイス ドライバーの一覧を表示するには、次のいずれかの方法を使用します。
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Setupapi.log ファイルを表示する
次のようなエントリを探します。ファイル (C:\Windows\inf\ntapm.inf) はデジタル署名されていません。ドライバーの日付を無視します。
"C:\documents and settings\ユーザー名\my documents\parallel port test drivers\epatapnt.inf" からセクション [epatapi_inst] をインストールしています。
パラレル ATAPI アダプターに対して、署名されていないドライバー、または無効な署名のドライバー (C:\documents and settings\ユーザー名\my documents\parallel port test drivers\epatapnt.inf) がインストールされました。エラー 0xe000022f: サード パーティの INF にデジタル署名情報が含まれていません。 ファイル C:\documents and settings\user name\my documents\parallel port test drivers\epatapnt.mpd を C:\Windows\System32\DRIVERS\epatapnt.mpd へコピーしています。 パラレル ATAPI アダプターに対して、署名されていないドライバー、または無効な署名のドライバー (C:\documents and settings\ユーザー名\my documents\parallel port test drivers\epatapnt.mpd) がインストールされました。エラー 0xe000022f: サード パーティの INF にデジタル署名情報が含まれていません。 -
ファイルの署名の確認ツールを使用する
ファイルの署名の確認ツールは、コンピューターにインストールされている署名のないドライバーをすべて表示します。このツールにより、%SystemRoot% フォルダーに Sigverif.txt ログが作成されます。任意のテキスト エディター (メモ帳など) を使用して、ファイルを表示します。ファイルの署名の確認ツールを使用して、デジタル署名されていないドライバーの一覧を表示するには、以下の手順を実行します。-
[スタート] ボタンをクリックして [ファイル名を指定して実行] をクリックします。「sigverif」と入力して、[OK] をクリックします。
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[詳細設定] をクリックし、[検索] タブをクリックして、[他のファイルでデジタル署名されていないものを検索する] をクリックします。
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[サブフォルダーも検索する] チェック ボックスをオンにし、[参照] をクリックします。
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%SystemRoot%\System32\Drivers フォルダーを見つけて選択し、[OK] を 2 回クリックして、[開始] をクリックします。
一覧を確認し、デジタル署名されている更新済みのドライバーの入手方法について、ドライバーの製造元に問い合わせてください。
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初期の USB 仕様に準拠した USB デバイスでは、デバイスが接続されると現れ、デバイスが取り外されると消えるゴースト デバイスが作成されることがあります。そのデバイスは何の問題もなく動作しますが、関連性のない不明なデバイスが作成されることがあります。通常、これは古いファームウェアや構成に誤りがあるファームウェアによって発生します。この場合は、更新済みのファームウェアについて、デバイスの製造元に問い合わせてください。
コンピューターにより既に検出、インストール済みのプラグ アンド プレイ デバイスに対して手動でドライバーをインストールした場合に、ゴースト デバイスが表示される可能性があります。この問題は、ゴースト デバイスを削除することにより解決できます。類似した問題と解決方法 (詳しい知識のあるユーザー向け)
デバイス マネージャーを使用して Windows XP のデバイスを管理する方法の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
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http://support.microsoft.com/?ln=ja次に、[サポート技術情報の検索] ボックスに、表示されたエラー メッセージ、または、問題の説明を入力します。 この資料に記載されているサードパーティ製品は、マイクロソフトと関連のない他社の製品です。明示または黙示にかかわらず、これらの製品のパフォーマンスや信頼性についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。