Windows 7 および Windows Server 2008 R2 の Windows 回復の更新プログラムについて

適用対象: Windows 7 Service Pack 1Windows 7 EnterpriseWindows 7 Professional

はじめに


Windows 7 および Windows Server 2008 R2 の Windows 回復の更新プログラムを利用できます。この更新プログラムは、Windows 回復が誤って起動する問題を解決します。この問題は、システム キー ユーティリティ (Syskey) を使用して Windows アカウント データベースの暗号化を有効にし、その後で誤ったパスワードを数回入力した場合に発生することがあります。この更新プログラムを使用するには、Windows 回復イメージ WINRE.WIM の特定の構成が必要です。
  • 搭載している Windows のバージョンが OEM によって構成されている場合、詳細については OEM ベンダーに問い合わせてください。
  • 搭載している Windows のバージョンが自社組織によって構成されている場合、詳細については組織の IT サポート部門に問い合わせてください。
  • ユーザーが、OEM または IT サポート部門に所属していて、この更新プログラムを構成する必要がある場合は、次のセクションの手順を参照してください。

詳細


Syskey を使用して暗号化を有効にし、その後でログオン画面で誤ったパスワード入力した場合、Windows 回復が誤って起動します。この更新プログラムにより、この問題が解決されます。

Windows 回復環境 (Windows RE) は、Windows プレインストール環境 (Windows PE) を基にした拡張可能な回復プラットフォームです。コンピューターが起動しないときに、Windows が自動的にこの環境にフェールオーバーし、Windows RE のスタートアップ修復ツールが自動的に診断および修復します。Windows RE の詳細については、次の Technet 資料を参照してください。Windows RE とは

Syskey は、パスワード解読ソフトウェアに対する防御を強化します。Syskey は、強力な暗号化手法を使用して、ディレクトリ サービス内またはセキュリティ アカウント マネージャー (SAM) データベース内に保存されるアカウント パスワード情報をセキュリティで保護します。Syskey の詳細については、次の Technet 資料を参照してください。システム キー ユーティリティの技術的な概要

Windows 回復イメージの更新方法

警告 このセクションに記載された手順は、Windows 回復メカニズムに精通した資格のある技術者のみが実行してください。この手順を誤って実行すると、重大な問題が発生する場合があります。誤った手順が原因で、Windows 回復メカニズムが回復不能な状態になる可能性があります。レジストリを変更する際には十分に注意してください。万一に備えて、続行する前に完全なシステム バックアップを実行してください。また、オペレーティング システムをインストールするために最初に使用された Windows インストール メディアが必要になる場合があります。

この資料で使用する手順と用語の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
次の手順は、管理者が管理コマンド プロンプトで実行する必要があります。これらの手順には、一般的なインストール用のガイドのみが含まれています。これらの手順は、インストール環境によって異なることがあります。

インストールされているバージョンの WinRE.wim を見つけてコピーする

WinRE.wim がシステムで既に構成されている場合は、次の手順を実行します。



  1. 次のコマンドを入力して、インストールされている Windows RE イメージ ファイル (Winre.wim) の場所を見つけます。

    reagentc /info

    注意事項
    • WinRE.wim ファイルには、SYSTEM および HIDDEN ファイル属性が設定されている場合があります。これらの属性を削除するには、Attrib コマンドを使用します。
    • WinRE.wim は、非表示のディレクトリまたは非表示のパーティションに置かれている場合があります。非表示のフォルダーやファイルを見つけるには、DIR /A コマンドを使用します。必要な場合は、Diskpart ユーティリティを使用してパーティションを再表示します。
  2. WinRE.wim の場所 (たとえば、<WinRE ドライブ>\WindowsRE\<GUIID>) をメモします。
  3. 現在インストールされている WinRE.wim ファイルを C:\WinRE などのローカル フォルダーにコピーします。ローカル フォルダーはインストール場所とは異なるフォルダーにする必要があります。C:\WinRE\WinRE.wim のバックアップを作成したことを確認します。

インストール メディアから WinRE.wim を見つけてコピーする

WinRE.wim がシステムで構成されていない場合は、次の手順を実行します。
  1. オペレーティング システムのインストールに使用した Windows インストール メディアで WinRE.wim ファイルを見つけます。
  2. 次のローカル フォルダーを作成します。
    • C:\OS_Image
    • C:\OS_Image\Mount
    • C:\Winre
  3. Install.wim ファイルを Windows インストール メディアから C:\OS_Image にコピーします。インストール メディアがドライブ D に置かれている場合は、Install.wim ファイルは D:\sources フォルダーに置かれています。
  4. 次の DISM コマンドを入力して、Install.wim ファイルをマウントします。

    DISM /mount-wim /wimfile:C:\OS_Image\Install.wim /index:1 /MountDir:C:\OS_Image\mount
  5. 次のコマンドを入力して、Windows RE イメージ (Winre.wim) ファイルをマウントされた Windows イメージから C:\WinRE にコピーします。


    Copy C:\OS_image\mount\windows\system32\recovery\WinRE.wim C:\winre\
  6. 次のコマンドを入力して、マウントされた Windows イメージをマウント解除します。


    DISM /unmount-wim /MountDir:C:\OS_Image\mount /discard
  7. C:\OS_Image フォルダーと C:\OS_Image\Mount フォルダーをそれらにコピーされた Install.wim ファイルと共に削除します。

KB2883457 セキュリティ更新プログラム パッケージを WinRE.wim に挿入する

  1. KB2883457 セキュリティ更新プログラム パッケージを C:\WindowsUpdate フォルダーにコピーします。
  2. 次のローカル フォルダーを作成します。
    • C:\WinRE\Mount
  3. 次のコマンドを入力して、Winre.wim ファイルをマウントします。


    DISM /mount-wim /wimfile:C:\winre\WinRE.wim /index:1 /MountDir:C:\winre\mount
  4. 次のコマンドを入力して、セキュリティ パッケージをマウントされた Winre.wim ファイルに挿入します。


    DISM /image:C:\Winre\mount /Add-Package /Packagepath:C:\WindowsUpdate
  5. 次のコマンドを入力して、セキュリティ パッケージが正常に統合されたことを確認します。


    DISM /image:C:\winre\mount /Get-Packages
  6. 次のコマンドを入力して、Winre.wim ファイルに対する変更をコミットします。


    DISM /unmount-wim /MountDir:C:\Winre\mount /commit

変更された WinRE.wim を展開またはコピーする

WinRE.wim が既にインストールおよび構成されている場合は、次の手順を実行します。
  1. C:\WinRE\WinRE.wim を WinRE.wim が以前に置かれていたフォルダーに移動します。たとえば、<WinRE ドライブ>\WindowsRE\<GUIID> に移動します。メッセージが表示された場合は、既存の WinRE.wim を上書きします。
  2. Attrib コマンドを使用して、SYSTEM および HIDDEN ファイル属性を以前の設定に戻します。
  3. <WinRE ドライブ> が以前に非表示になっていた場合は、Diskpart ユーティリティを使用して、パーティションを再び非表示にします。
  4. Windows RE イメージがインストール メディアで見つかったものでない場合は、カスタマイズしたイメージを展開および構成します。
  5. これで C:\WinRe フォルダーと C:\WinRE\Mount フォルダーを削除できます。

必要な場合は検証およびロールバックする

  1. 変更した WINRE 環境を起動できることおよび以前に構成した回復機能を実行できることを確認します。
  2. 確認に失敗した場合は、行った変更を元に戻します。これを行うには、次の手順を実行します。
    1. WinRE.wim をインストール メディアからコピーした場合は、WinRE.wim の構成を解除して削除します。
    2. 既に構成されていた WinRE.wim を変更した場合は、変更した WinRE.wim をバックアップ コピーに置き換えます。

ダウンロード情報


下記のファイルは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。


サポートされているすべてのバージョンの Windows 7 (x86 ベース)

ダウンロード パッケージ

サポートされているすべてのバージョンの Windows 7 (x64 ベース)

ダウンロード パッケージ

サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2008 R2 (x64 ベース)

ダウンロード パッケージ

リリース日: (2013 年 10 月 8 日)

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119591 オンライン サービスからマイクロソフトのサポート ファイルを入手する方法
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ファイル情報


謝辞


マイクロソフトは、お客様を保護するための共同作業に関して、次の方に謝意を表します。
  • Windows 回復環境のスタートアップ修復の問題についてマイクロソフトと共同作業していただいた Meron Sellem 氏