Excel のリンクの管理と格納について

概要

Microsoft Excel では、外部のブックを参照する数式を使用して、ブック内のセルを別のブックにリンクできます。このリンクの作成時に相対パスを使用できます。相対リンクを使用すると、リンクを破損することなくブックを移動できます。



この資料では、リンクされたブックへの参照が、さまざまな状況において Excel でどのように格納されるかについて説明します。

詳細

ファイルを開いたときのリンク パスの処理方法



Excel でリンクを含むファイル (リンクされたブック) を開くと、ファイルに格納されているリンク部分とリンク先のブックの現在のパスの必要な部分が組み合わされます。

リンク パスの格納方法



Excel では、リンク先のファイルのパスを格納するときに、以下の規則を使用して格納する部分が判断されます。



注 : パスを上に移動すると、ルート ドライブまたは共有から離れたフォルダを参照します。パスを下に移動すると、ルート ドライブまたは共有に近くなります。

  • リンク先のファイルとリンク元のデータ ファイルが同じドライブ上にない場合、ドライブ文字がファイルのパスおよびファイル名と共に格納されます。

  • リンク先のファイルとリンク元のデータ ファイルが同じフォルダにある場合、ファイル名だけが格納されます。

  • リンク元のデータ ファイルが、リンク先のファイルと同じルート フォルダからネストしたフォルダにある場合、ルート フォルダを示すプロパティ情報が格納されます。共有されるパスのすべては格納されません。



    たとえば、リンク先のファイル C:\Mydir\Linked.xls が C:\Mydir\Files\Source.xls を参照している場合、パスの格納される部分は \Files\Source.xls だけです。

  • リンク元のデータ ファイルがリンク先のファイルの 1 つ下のフォルダにある場合、これを示すプロパティ情報が格納されます。



    たとえば、リンク先のファイルが C:\Mydir\Files\Myfile\Linked.xls で、リンク元のデータ ファイルが C:\Mydir\Files\Source.xls である場合、\MyDir\Files\ .. \Source.xls だけが Excel で格納されます。



    注 : これにより、リンク元のファイルがあるフォルダの別のサブフォルダにリンク先のファイルがコピーされた場合でも、リンクを維持できます。



    たとえば、リンク先のファイルが C:\Mydir\Files\Myfiles1\Linked.xls で、リンク元のデータ ファイルが C:\Mydir\Files\Source.xls とします。リンク先のファイル Linked.xls が C:\Mydir\Files\Myfiles1 フォルダから C:\Mydir\Files\Myfiles2 という名前のフォルダにコピーされても、C:\Mydir\Files\Source.xls へのリンクは維持されます。

  • リンク元のデータ ファイルが [XLStart]、[XLStart 代替フォルダ]、または [Library] のいずれかのフォルダにある場合、該当するフォルダを示す情報がプロパティに書き込まれて、ファイル名だけが格納されます。



    注 : Excel の起動時に自動的にファイルを開く 2 つのデフォルト XLStart フォルダがあります。この 2 つのフォルダは次のとおりです。

    • Office インストール フォルダ内の XLStart フォルダ (C:\Program Files\Microsoft Office\Office folder\XLStart など)

    • ユーザーのプロファイル内の XLStart フォルダ (C:\Documents and Settings\username\Application Data\Microsoft\Excel\XLStart など)

    ユーザーのプロファイル内の XLStart フォルダは、リンクのプロパティとして格納される XLStart フォルダです。Office インストール フォルダ内の XLStart フォルダを使用する場合、その XLStart フォルダはハード ディスク上にある他のフォルダと同様に扱われます。



    Office folder の名前は Office のバージョン間で異なります。たとえば、Office folder の名前は、実行している Office のバージョンに応じて Office、Office10、Office11、または Office12 になります。リンクが作成されたバージョンとは異なるバージョンの Excel を実行しているコンピュータに移動する場合、このフォルダ名の違いがリンクの破損の原因になります。

数式バーに表示される情報は、必ずしも格納される情報でないことにも注意してください。たとえば、リンク元のデータ ファイルを閉じると、そのファイルの完全なパスが表示されますが、実際にはファイル名だけが格納されることがあります。

相対リンクと絶対リンク


外部のブックへのリンクは、可能な場合、相対的な参照方法で作成されます。つまり、リンク元のデータ ファイルの完全なパスは記録されず、リンク先のブックから相対的に参照できるパスの部分が記録されます。この方法を使用することで、リンク先とリンク元間のリンクを破損することなくブックを移動できます。ただし、リンクが維持されるのは、リンク先とリンク元のそれぞれのブックを相対的に参照できる同一の場所から外れない場合だけです。たとえば、リンク先のファイルが C:\Mydir\Linked.xls でリンク元のデータ ファイルが C:\Mydir\Files\Source.xls である場合、リンク元のファイルが "files" という名前のサブフォルダにある限り、それぞれのファイルを D ドライブに移動できます。



リンク先のファイルを複数の異なるコンピュータに移動し、リンク元のファイルを 1 つの場所に置く場合、相対リンクを使用すると問題が発生することがあります。この状況では、絶対リンクを作成する方がよいと考えられます。絶対リンクを作成するには、汎用名前付け規則 (UNC) パスを使用します。UNC パスを使用してリンクを入力すると、Excel でパス全体が格納されます。このパスは開かれる場所やその方法にかかわらず、絶対パスのままになります。

ネットワーク ドライブと UNC


リンク元のデータ ブックをリンクするとき、そのブックを開いた方法に応じてリンクが作成されます。ブックがネットワーク ドライブ経由で開かれた場合、ネットワーク ドライブを使用してリンクが作成されます。それ以降は、リンク元のデータ ブックが開かれる方法には関係なく、リンクの形式は同じままです。リンク元のデータ ファイルが UNC パスで開かれた場合、該当するドライブが見つかっても、リンクはネットワーク ドライブの形式には戻りません。そのリンクは、それ以降にファイルが開かれる方法には関係なく UNC リンクのままになります。同じファイルに UNC リンクとネットワーク ドライブの両方のリンクを使用しており、リンク元のファイルがリンク先のファイルと同時に開かれた場合は、ファイルが開かれた方法に一致するリンクだけが、ハイパーリンクとして動作します。特に、ファイルをネットワーク ドライブを経由して開き、リンク元のファイルの値を変更する場合、ネットワーク ドライブとして作成されたリンクだけが直ちに更新されます。



Excel に表示されるリンクは、ブックが開かれた方法によって異なることがあります。リンクは、ファイルを開くときに使用されたルート UNC 共有、ルート ドライブ文字のいずれかに一致する形式で表示されます。

リンクが正常に動作しない事例



ファイル間のリンクが誤った場所を指すように作成される状況が、いくつか考えられます。最も一般的な 2 つの事例を以下に示します。



事例 1

  1. 共有のルートの下にあるフォルダにドライブを割り当てます。たとえば、ドライブ Z を \\Server\Share\Folder1 に割り当てます。

  2. 割り当てたドライブ経由でブックを開いてから、そのドライブで割り当てた場所に格納されたブックへのリンクを作成します。

  3. UNC パスを使用してファイルを開きます。

ファイルを保存せずに閉じた場合、リンクは変更されません。反対に、ファイルを保存してから閉じた場合は、現在のパスを持つリンクが保存されます。共有のルートと割り当てたフォルダ間にあるフォルダは、パスから除外されます。上記の例では、リンクは \\Server\Folder1 に変更されます。つまり、Share という名前がパスから削除されます。



事例 2

  1. 共有のルートの下にあるフォルダにドライブを割り当てます。たとえば、ドライブ Z を \\Server\Share\Folder1 に割り当てます。

  2. UNC パス、または \\Server\Share\Folder2 などの共有上の別のフォルダに割り当てられたネットワーク ドライブを使用してファイルを開きます。

ファイルを保存せずに閉じた場合、リンクは変更されません。反対に、ファイルを保存してから閉じた場合は、現在のパスを持つリンクが保存されます。共有のルートと割り当てたフォルダ間にあるフォルダは、パスから除外されます。上記の例では、リンクは \\Server\Folder1 に変更されます。

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