Windows Server 2003 のワークグループでネットワーク経由でファイルとフォルダを共有する方法

適用対象: Microsoft Windows Server 2003

概要


この資料では、ワークグループに所属するコンピュータのフォルダを共有する方法、共有フォルダやそのサブフォルダ、それらのフォルダに含まれるファイルのセキュリティを構成する方法、およびそのワークグループに所属する他のコンピュータの共有フォルダにネットワーク経由で接続する方法について説明します。

ここでは、ワークグループに所属する Windows ベースのコンピュータにファイル共有を設定する場合を考えます。 この例では、勤務している企業の経理部門 (Accounting) と販売部門 (Sales) のスタッフが使用する売掛金勘定 (Accounts Receivable) ファイルを格納する共有を作成し、適切なユーザーだけが共有に格納されたデータにアクセスできるように、セキュリティを構成する必要があります。 また、経理部門のスタッフはこの共有内のファイルの読み取り、編集、削除、および作成を行える必要がありますが、販売部門のスタッフは共有内のファイルの読み取りだけを行えるようにする必要があります。 経理部門のマネージャ (Amy Alberts) は、共有の内容のアクセス許可を変更できる唯一のユーザーとします。

作業しているコンピュータにはドライブ C とドライブ D があり、データを保存するフォルダをドライブ D に作成することにします。

フォルダの共有前にフォルダのセキュリティを設定する

  1. Power Users グループまたは Administrators グループのメンバとして、コンピュータにログオンします。
  2. エクスプローラーを起動します。
  3. 新しいフォルダを作成するドライブまたはフォルダをクリックします。
  4. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[フォルダ] をクリックします。 新しいフォルダの名前 (たとえば、Accounts Receivable) を入力し、Enter キーを押します。
  5. 新しいフォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  6. [セキュリティ] タブをクリックし、[詳細設定] をクリックします。
  7. [継承可能なアクセス許可を親からこのオブジェクトに継承できるようにする] チェック ボックスと子オブジェクトすべてをクリアするためにクリックします。 それらをここで明示的に定義されているものに含める] チェック ボックス) をオフにします。
  8. 表示される [セキュリティ] ダイアログ ボックスで、[コピー] をクリックします。

    注: 継承されるアクセス許可は、フォルダに直接コピーされます。
  9. [OK] をクリックします。
  10. [グループ名またはユーザー名] ボックスに表示されていないユーザーまたはグループにアクセス許可を設定するには、[追加] をクリックします。
  11. 表示される [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスで、アクセス許可を設定するユーザーまたはグループの名前 (Accounting
    SalesAmy Alberts など) を入力します。
  12. [OK] をクリックします。

    追加したユーザーまたはグループが [グループ名またはユーザー名] ボックスに表示されます。
  13. [User or Group のアクセス許可] ボックスでアクセス許可を許可または拒否するには、[グループ名またはユーザー名] ボックスでユーザーかグループをクリックし、許可または拒否するアクセス許可の隣にある [許可] チェック ボックスまたは [拒否] チェック ボックスをオンにします。


    たとえば、Accountants グループに [変更] アクセス許可を許可するには、[Accountants] をクリックし、[変更] の隣の [許可] チェック ボックスをオンにします。 Sales グループに [読み取りと実行] アクセス許可を許可するには、[Sales] をクリックし、[読み取りと実行] の隣の [許可] チェック ボックスをオンにします。 Amy Alberts に [フル コントロール] アクセス許可を許可するには、[Amy Alberts] をクリックし、[フル コントロール] の隣の [許可] チェック ボックスをオンにします。
  14. [OK] をクリックします。

フォルダの共有

  1. エクスプローラーを起動します。
  2. 共有するフォルダ (Accounts Receivable など) を右クリックし、[共有とセキュリティ] をクリックします。
  3. [このフォルダを共有する] をクリックします。

    共有名として、フォルダ名が自動的に使用されます (ただし、そのコンピュータの別の共有でその名前が使用されていない場合)。 必要に応じて、その共有名を別の名前に変更できます。
  4. [アクセス許可] をクリックします。
  5. [
    FolderNameのアクセス許可
    ] ダイアログ ボックスの [追加] をクリックします。
  6. [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスで、共有フォルダに追加するユーザーまたはグループの名前を入力し、[OK] をクリックします。
  7. 共有フォルダに対する、ユーザーまたはグループのアクセス許可を許可または拒否するには、[グループ名またはユーザー名] ボックスのそのユーザーまたはグループをクリックし、許可または拒否するアクセス許可の隣にある [許可] チェック ボックスまたは [拒否] チェック ボックスをオンにします。
  8. [グループ名またはユーザー名] ボックスで [Everyone] グループをクリックし、[削除] をクリックします。
  9. [OK] をクリックします。

共有フォルダに接続する方法

フォルダを共有すると、他のコンピュータのユーザーがネットワーク経由でそのフォルダに接続できます。 共有フォルダに接続したユーザーは、ファイルを開く、ファイルの保存、ファイルの削除、フォルダの変更や削除などの操作を実行できます。実行できる操作は、そのユーザーに許可されているアクセス許可のレベルによって異なります。 他のコンピュータの共有に接続するには、以下のいずれかの方法を使用できます。
  • マイ ネットワーク
  • UNC (Universal Naming Convention) パス
  • ネットワーク ドライブの割り当て

[マイ ネットワーク] を使用して共有フォルダに接続する

  1. [マイ ネットワーク] を開きます。 これを行うには、エクスプローラを起動し、[マイ ネットワーク] をクリックします。
  2. [ComputerName] をダブルクリックします。ComputerName は、アクセスするファイルが保存されたコンピュータの名前です。

    接続するコンピュータにアクセスするためにユーザー名とパスワードの入力を求められた場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。

    コンピュータの共有フォルダと共有プリンタの一覧が表示されます。
  3. アクセスする共有フォルダをダブルクリックします。

    その共有フォルダ内のサブフォルダとファイルの一覧が表示されます。 そのサブフォルダやファイルに対して行える操作は、許可されているアクセス許可のレベルによって異なります。

UNC 形式を使用して共有フォルダに接続する

UNC 形式を使用して共有フォルダに接続するには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに、以下の UNC 形式を使用して共有名を入力します。
    ComputerName は接続するコンピュータの名前、ShareName はそのコンピュータの共有フォルダの名前です。
    \\ComputerName\ShareName
    たとえば、Server1 という名前のコンピュータの Data 共有に接続するには、\\Server1\Data と入力します。
  3. [OK] をクリックします。

    コンピュータにアクセスするためにユーザー名とパスワードの入力を求められた場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。

    共有フォルダの内容が表示されます。

[ネットワーク ドライブの割り当て] を使用して共有フォルダに接続する

  1. エクスプローラーを起動します。
  2. [ツール] メニューの [ネットワーク ドライブの割り当て] をクリックします。
  3. [ドライブ] ボックスで、このマッピングされたドライブに使用するドライブ文字をクリックします。 コンピュータで既に使用されているドライブ文字は使用できません。
  4. [フォルダ] ボックスに、以下のような UNC (Universal Naming Convention) 形式を使用し、接続する共有の名前を入力します。
    ComputerName は接続するコンピュータの名前、ShareName はそのコンピュータの共有フォルダの名前です。
    \\ComputerName\ShareName
    また、共有フォルダのサブフォルダにドライブを割り当てることもできます。次に例を示します。 例:
    \\ComputerName\ShareName\SubfolderName
    または、[参照] をクリックして、接続先コンピュータ、そのコンピュータ上の共有フォルダ、(必要に応じて) その共有フォルダにあるサブフォルダを検索することもできます。
  5. [完了] をクリックします。
注:
  • デフォルトでは、次回ログオンするときに、割り当てたネットワーク ドライブに再接続されます。 次回ログオンするときに、割り当てたネットワーク ドライブに再接続しない場合 (たとえば、現在のログオン セッションだけでこのネットワーク ドライブを有効にする場合)、
    [ログオン時に再接続] チェック ボックスをオフにします。
  • 既定では、現在使用しているログオン資格情報を使用してリモート コンピューターに接続されます。 その他の資格情報を使用する場合は、[Connect using a different user name (別のユーザー名を使用して接続)] をクリックし、適切なユーザー名とパスワードを使用してネットワーク リソースに接続します。
  • 作成し、マッピングされたドライブは、お使いのコンピューター上の他のすべてのドライブと一緒にエクスプローラーの [フォルダー] ウィンドウに表示されます。 マッピングされた文字を使用して、お使いのコンピューター 上のプログラムから共有フォルダー内のファイルにアクセスできます。

トラブルシューティング

ローカルにログオンしている場合にファイルやフォルダにアクセスできない

アクセス許可は、ユーザーに直接割り当てられたアクセス許可と、そのユーザーが所属するグループに割り当てられたアクセス許可を組み合わせたものです。

ただし、そのフォルダまたはファイルで明示的にアクセス許可が [拒否] に設定されている場合は例外です。 これは、特定のユーザーが特定の操作を実行できるかどうかが判定されるときに、[拒否] のアクセス許可が優先的に列挙されるためです。 そのため、必要とされるレベルのアクセス許可を付与する方法が他にない場合を除き、明示的に [拒否] のアクセス許可を使用しないようにします (つまり、[拒否] 列のチェック ボックスをオンにすることは避けます)。
 

ローカルにログオンしているユーザーがファイルやフォルダにアクセスするときのアクセス許可のレベルが不適切

ローカルにログオンしているユーザーは、読み取りだけでなく、書き込みも行えます。 デフォルトでは、アクセス許可はそのオブジェクトを含むフォルダから継承されます。 アクセス許可のレベルが不適切な場合、継承されるアクセス許可が共有リソースにとって適切であるかどうかと、グループ メンバシップに異なるレベルのアクセス許可が許可されているかどうかの両方を確認します。
 

ネットワーク経由でファイルやフォルダにアクセスできない

ネットワーク経由でデータにアクセスするときは、共有のアクセス許可とファイルやフォルダのアクセス許可の両方が適用されます。 共有のアクセス許可は、そのユーザーに直接割り当てられたアクセス許可と、そのユーザーが所属するグループに割り当てられたアクセス許可を組み合わせて設定されます。

ただし、そのフォルダまたはファイルで明示的にアクセス許可が [拒否] に設定されている場合は例外です。 これは、特定のユーザーが特定の操作を実行できるかどうかが判定されるときに、[拒否] のアクセス許可が優先的に列挙されるためです。 たとえば、Fernando が所属するグループの [読み取り] アクセス許可が [拒否] に設定されている場合、読み取りを行える他のアクセス許可が Fernando 自身に許可されていても、Fernando はそのファイルまたはフォルダを読み取ることはできません。

必要とされるレベルのアクセス許可を付与する方法が他にない場合を除き、明示的に [拒否] のアクセス許可を設定しないようにします (つまり、[拒否] 列のチェック ボックスをオンにすることは避けます)。

そのユーザーとそのユーザーが所属するグループについて、共有のアクセス許可とファイルやフォルダのアクセス許可の両方を確認します。
 

フォルダの [プロパティ] ダイアログ ボックスに [セキュリティ] タブが表示されない

[FolderName のプロパティ] ダイアログ ボックスに [セキュリティ] タブが表示されない場合は、FAT ファイル システムまたは FAT32 ファイル システムを使用している可能性があります。 ファイルとフォルダのアクセス許可は、NTFS ファイル システムでフォーマットされたボリューム上でのみ設定できます。 convert コマンドを使用すると、FAT ボリュームまたは FAT32 ボリュームを、NTFS ファイル システムを使用するように変換できます。

関連情報


Windows Server 2003 ドメイン環境のネットワークでファイルやフォルダを共有する方法、および共有ファイルや共有フォルダに接続する方法を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
324267 Windows Server 2003 でネットワーク (ドメイン) を経由してファイルとフォルダを共有する方法
323386 Windows Server 2003 で (ドメイン上の) ネットワークを経由して共有フォルダに接続する方法