第 4 章: テキストを読み上げる

適用対象: Windows 10

この章では、ナレーターを使ってテキストを読み上げるいくつかの方法について説明します。また、読み上げているテキストの書式設定の詳細を取得することもできます。

ナレーターを使って読み上げを行う最も簡単な方法は、Microsoft Word などのワード プロセッサでドキュメントを操作する場合に、方向キーを使ってテキストを移動する方法です。

スキャン モードを使ってテキストを読み上げることもできます。スキャン モードをオンにするには、ナレーター キーを押しながら Space キーを押します。その後、段落ごとに読み上げるには上方向キーと下方向キーを、文字ごとに読み上げるには左方向キーと右方向キーを使います。スキャン モードについて詳しくは、「第 3 章: スキャン モードを使う」をご覧ください。

読み上げるテキストを細かく制御する必要がある場合、ナレーターにはテキストを移動して読み上げるのに役立つ一連のテキスト読み上げコマンドが用意されています。ここでは、その基本をいくつか紹介します。すべての読み上げコマンドについては、「付録 B: ナレーターのキーボード コマンドとタッチ ジェスチャ」をご覧ください。

  • 読み上げを停止するには、Ctrl キーを押します。
  • ウィンドウのタイトルを読み上げるには、ナレーター + T キーを押します。
  • ウィンドウを読み上げるには、ナレーター + W キーを押します。 

ヒント: Web ページやメールを読み上げる場合、ナレーター コマンドの適用先は、ブラウザーやアプリケーションではなく、ページまたはメールのコンテンツになります。コンテンツの外に移動するには、Tab キーまたはアプリケーションのショートカットを使ってください。

段落、行、単語、および文字を操作する

ナレーターには、ページ、段落、行、文、単語、文字単位でテキストを読み上げる方法が用意されています。

テキストを現在の位置から読み上げる

  • 現在の項目を読み上げるには、ナレーター + Tab キーを押します。
  • 現在のカーソルの位置から読み上げるには、ナレーター + R キーを押します。
  • ドキュメントを先頭から読み上げるには、ナレーター + Ctrl + R または ナレーター + 下方向キーを押します。
  • テキストを先頭から現在のカーソルの位置まで読み上げるには、ナレーター + Shift + J キーまたはナレーター + Alt + Home キーを押します。

テキストを 1 行ずつ読み上げる

  • 現在の行を読み上げるには、ナレーター + I キーまたはナレーター + 上方向キーを押します。
  • 次の行を読み上げるには、ナレーター + O キーを押します。
  • 前の行を読み上げるには、ナレーター + U キーを押します。

テキストを文単位で読み上げる

  • 次の文を読み上げるには、ナレーター + Ctrl + ピリオド (.) キーを押します。
  • 現在の文を読み上げるには、ナレーター + Ctrl + コンマ (,) キーを押します。 
  • 前の文を読み上げるには、ナレーター + Ctrl + M キーを押します。

テキストを単語単位で読み上げる

  • 現在の単語を読み上げるには、ナレーター + K キーまたはナレーター + Ctrl + 5 (テンキー) キーを押します。ナレーター + K キーを 2 回押すと、ナレーターは単語のつづりを読み上げます。
  • 次の単語を読み上げるには、ナレーター + L または ナレーター + Ctrl + 右方向キーを押します。
  • 前の単語を読み上げるには、ナレーター + J キーまたはナレーター + Ctrl + 左方向キーを押します。

テキストを文字単位で読み上げる

  • 現在の文字を読み上げるには、ナレーター + コンマ (,) キーまたは 5 キー (テンキー) を押します。
  • 次の文字を読み上げるには、ナレーター + ピリオド (.) キーを押します。
  • 前の文字を読み上げるには、ナレーター + M キーを押します。

テキストをページ単位で読み上げる

  • 現在のページを読み上げるには、ナレーター + Ctrl + I キーを押します。
  • 次のページを読み上げるには、ナレーター + Ctrl + O キーを押します。
  • 前のページを読み上げるには、ナレーター + Ctrl + U キーを押します。

テキストを段落単位で読み上げる

  • 現在の段落を読み上げるには、ナレーター + Ctrl + K キーを押します。
  • 次の段落を読み上げるには、ナレーター + Ctrl + L キーを押します。
  • 前の段落を読み上げるには、ナレーター + Ctrl + J キーを押します。

テキストの詳細情報を取得する

ナレーターは、コントロールやテキストの特性に関してさまざまなレベルのデータを通知します。このレベルは詳細度と呼ばれます。詳細度のレベルを変更するには、必要なレベルの詳細が読み上げられるまでナレーター + V キーまたはナレーター + Shift + V キーを押します。

  • 詳細レベル 1: テキストのみ
    このレベルでは、知る必要のないテキストの詳細を気にすることなく、内容をすばやく読み取ることができます。たとえば、ナレーターがリンクを通知したり、テキストの書式設定を説明したりすることはないため、使い慣れたアプリケーションですばやく作業を進めることができます。このレベルでは、テキストの多い記事、書籍、Web サイトを読むときに最適なエクスペリエンスが提供されます。
  • 詳細レベル 2: 一部のコントロールの詳細
    このレベルでは、アプリケーションを操作するときにレベル 1 よりも詳しい情報が提供されます。これは、アプリケーションに慣れていて、一部のコントロールに関するガイダンスだけが必要な場合に最適です。
  • 詳細レベル 3: すべてのコントロールの詳細
    これがナレーターの既定のレベルです。テキストの読み上げ機能に加えて、アプリケーションのコントロールを操作するときに各コントロールに関する詳細がすべて提供されます。
  • 詳細レベル 4: 一部のテキストの詳細
    このレベルでは、テキストに関するほとんどの属性と情報が提供されます。これは、ドキュメントの作成時など、テキストを記述する場合に最適です。
  • 詳細レベル 5: すべてのテキストの詳細
    このレベルでは、見出しレベル、フォントの種類、サイズ、書式設定、箇条書きの行頭文字、リストの種類など、テキストに関する詳細がすべて提供されます。これは、ドキュメントの校正や編集を行う場合に特に役立ちます。

書式設定の詳細を読み上げる

ナレーターでは、フォント名、フォント サイズ、テキストの配置など、書式設定に関する詳細を提供できます。書式設定の属性を読み上げるには、ナレーター + F を押します。書式設定属性の次のグループを読み上げるには、もう一度ナレーター + F を押します。書式設定属性の前のグループを読み上げるには、ナレーター + Shift + F を押します。

書式設定の情報は、以下のグループに分かれています。

  • フォント情報。フォント名、太字、サイズ、斜体、下線、下線の色、取り消し、背景色、前景色。
  • 詳細なフォント情報。ハイパーリンク、スタイル、箇条書きのスタイル、下付き文字、上付き文字、大文字と小文字のスタイル、輪郭のスタイル、上線の色、言語。
  • オブジェクトの色情報と輪郭情報。塗りつぶしの種類 (なし、色、グラデーション、画像、パターン)、塗りつぶしの色、輪郭の色、輪郭の太さ。
  • 段落の間隔情報。行間隔、段落前の間隔、段落後の間隔。
  • ページの余白情報。上余白、下余白、左余白、右余白。
  • 配置情報。文字の横方向の配置、テキストの方向、最初の行のインデント幅、左のインデント幅、右のインデント幅。
  • 視覚効果情報。アニメーション スタイル、視覚効果 (反射、光彩、ぼかし、べベル)。
  • オブジェクト レイアウト情報。中心点、サイズ、回転。
  • 注釈情報。スペルや文法に関する提案やコメントなどの注釈。

句読点を読み上げる

ナレーターでは、テキストを読むときに読み上げる句読点の数を制御できます。句読点の読み方を変更するには、次のキーを押します。
  • ナレーター + Alt + テンキー減算 (-)
  • ナレーター + Alt + 負符号 (-)
  • ナレーター + Alt + テンキー加算 (+)
  • ナレーター + Alt + 正符号 (+)

次のレベルの中から選択できます。

  • 標準。ほとんどの句読点を読み上げません。自然な間は、コンマやピリオドなどの項目を示します。
  • 数式。ほとんどの数学記号を読み上げます。
  • 一部。コンマやピリオドなど、会話のほとんどの句読点を読み上げます。
  • ほとんど。かっこなど、追加の記号を読み上げます。
  • すべて。すべての特殊記号を含む、すべての句読点を読み上げます。

他の言語でテキストを読み上げる

別の言語でテキストを読み上げる場合、ナレーターでは、自動的にその言語の TTS (音声合成) 音声が選択されます (インストールされている場合)。追加の TTS 音声のインストールについて詳しくは、「付録 A: サポートされている言語と音声」をご覧ください。

その言語の TTS 音声がインストールされていない場合、ナレーターは言語の名前を示してから、既定の TTS 音声を使用してテキストを読み上げます。

次: 第 5 章: ナビゲーション

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